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魔杖ホルダーの観測

1日1話のペースと言ったけど2回目を投稿して見た。


ホルダー先生の認識ではJKは実験動物の様です。

今回はホルダー先生の視点で

 実験体が自らの死と転生の再体験をしている間にヨウと認識を共有するとしようか。

「ヨウ、君がこの実験体を確保するのはマスターヤマモト達の性的欲求の処理及び繁殖をする為で間違い無いな?」

「そうよ、主殿がこの世界の住人との間に子を成す事が出来ない場合の繁殖用の雌。

 この娘の存在価値はそれだけよ、アタシにとってはね」

「私もほぼ同じ認識だが、この実験体は魔力を保有している。

 マスターヤマモトとの交配で繁殖が可能かは不明であり、実験する必要があるのだが、マスターヤマモトはこの実験体と同年代の少女に対して苦手意識があるのだがどうする?」

「薬か幻術で騙すわ、主殿には悪いけどね」

「了解した、そろそろ記憶の再体験が終了する、念話は終了だ、我が担い手たる魔女殿」

「こっちも了解よ、相棒」

ふむ、実験体を泣かせて仕舞ったか、まぁ問題は無い。

 この実験体が生き延びるには我々の助力が絶対条件なのだ、マスターヤマモトに対して敬意を持って貰うとしよう。

「お嬢さん、悪いがまだ終わりでは無い。

 次はマスターヤマモトの記憶を疑似体験して貰う」

『視て知る』能力で獲たマスターヤマモトのこの世界での記憶を実験体に体験して貰うのだが『飢えと渇き』の記憶に耐えられるか? まぁ多少破損しても問題無かろう。


 意識の無い者を操る魔術である『繰り人形(ドール)』で無理矢理ではあるが歩かせたが、マスターヤマモトには不評の様だ。

「無茶させんな、無理矢理歩かせるのなら俺が背負って歩くから止めてやってくれ」

「マスターヤマモト、我々の優先するのは貴方とトイ殿の2名だ。

 この少女の優先位は低い、故にマスターヤマモトの提案は却下させて貰う。

 しかし、マスターヤマモトの精神的安寧を鑑みて、代案としてヨウが運ぶ事を提案する。

 ヨウで有れば少女を運ぶ事はハンデと成り得ないからだ。

 マスターヤマモト、我々は現状を打破すべく拠点の確保を急いでいる事を忘れず合理的判断を期待する」

「一応は人間だ、人扱いしてやってな」

「了解した、マスターヤマモト。

 ヨウ、済まんが運送を頼む」

「了解よ」

「おいコラ、運送いうな、荷物かよ! てか、脇に抱えんなや!!」

「他に持ちようが無いんじゃない?」

「ヨウ、肩に担ぎ上げる方が安定する。

 マスターヤマモトの前世では負傷兵を運搬する持ち型であり『お米さまだっこ』や『俵担ぎ』と呼ばれる運搬法だ」

「へーっと!」

ヨウが実験体を肩に回し担ぎ上げてマスターヤマモトに微笑みを向けたが、マスターヤマモトはため息を吐き「逆だ」とヨウに伝えた。

「確かに上向きは少女の生命に関わる、下向きだ、顔が地面に向いた型だ」

「ハイハイ、ホっと」

実験体を軽く投げて無手の左で受け止めたのだが、ヨウ。

 実験体とは言え同性だ腹を打ち「グベ」等とは女性が発するべきでは無いのでは無いのか? 後はマスターヤマモトに見られては無いが実験体が口から少量の胃液を吐き出しているぞ? 良いのか?


 ふむ、周囲の昆虫を『視て知る』が危険性は低い様だな。

 もっとも、イットゥーが先頭を歩く以上は問題無いだろう。

 イットゥー、マスターヤマモトにより再誕せし初の『古代エンシェントゴブリン』であり、もっとも『古代エンシェントゴブリン』らしい個体でありマスターヤマモトの騎士を自負しており、野伏レンジャーとして高い水準で纏まった能力を有する。

 名の由来は、とある漫画の主人公に似ていた為にマスターヤマモトがうわごとで尋ねた言葉からの誤解らしい。

 我々の名の由来は誤解と手抜きなのだが、不思議と収まりが良く、私もホルダーと言う自身の名を気に入っている。

 む、イットゥーが止まった? 事前に周知した合図は止まれか『視て知る』事で情報の共有するとしよう。

 なるほど目的地には先客がいるのか、さて魔女の一撃に耐えられるかな? オーガー共

 ホルダー先生は人でなし、杖だから


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