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壊れたハゲと解き放たれ少女

 俺は山羊夫婦のライトから渡された魔道具で山羊夫婦に一方的に告げ魔力を借りる。

「ライト、レフィ お前等の魔力を貸せ! ブロゥ、お前もだ!」

悪魔達の家族となる儀式を行ってある俺は最低限の魔力さえあれば、ブロゥ、ライト、レフィの悪魔3人から無条件、無制限に魔力を借りる事が出来る。

 通常の状態では俺に魔力が無いので魔力を借りる事すら出来無いのだが、魔石を使って魔力チャージする時には俺の内側に魔石の魔力が流れるのだから、借りた魔力を使う事が出来るハズだ。

 以前、シブの魔力を借りて魔力チャージした時はシブの魔力に蹂躙されてぶっ倒れてるから、そこは気合いで我慢だな。

 トイの魔力が俺の体内を走り抜けて魔石の魔力を引き出して戻って行くゾワッとした感覚があり次の瞬間、何かが俺の内側で弾ける。


 あ、死んだ。


 俺は自分が一瞬で弾け、刻まれ、焼かれ、灰になり死んだと理解し、理解した事を忘れ、俺の全てが消失した。





 左手に握り締めた山本マスターの右手から大量の魔力が流れ込んでくるのが分かる。

 悪魔達の魔力が山本(マスター)を通して私にチャージされて行き、一時は不可能だとすら思っていた魔力量がチャージされて行く。


 私の制限を解除するのに必要な魔力量は千。

 チャージ前の残量と併せても制限解除を賄う事が出来る量の魔力か私に流れ込んでくる。

 ふと、私が山本(マスター)を見ると彼は蒼白い顔から表情を無くし小刻みに震えていた。

 私との繋がりが深い山本(マスター)なら、肉体は兎も角、精神と魂は破壊されて私の親機の元に送られる。

 山本(マスター)なら親機の元に飛ばされたとしても絶対に帰って来るんだから問題無いわよね。

 

 魔力チャージ量が規定値を越えたからシークレットが解放されたのが分かる。

 今は誰かに回して貰う暇なんて無いから私が自分でハンドルを回す。

 普段なら召還状態に移行するけど今回は強制解除で演出無しで召還し、足元に黒いカプセルが転がったけど確認する暇も余裕も私には無い。


「ウミ! マスターをお願い!」

生意気にも山本(マスター)の相棒を名乗っている二ノ宮 卯実に、精神と魂が破壊され脱け殻となってしまった山本(マスター)の肉体とホルダーを預けて、私は魔力の翼を背中に展開して浮き上がる。

 取り敢えずは、複製体(コピー)どもが邪魔!


 私は空いた両手に武器を召喚する。

「フェンリル! ケルベロス!」

山本(マスター)の記憶にある大型の拳銃を2丁生み出して私は構えた。


 まとめて蜂の巣にしてやるわよ!

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