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底辺のおっさん、名前を付ける

出来たので投稿、短いです


「マスター、ランク不明ユニークの顕現リアライズにより、顕現リアライズ能力が一時的ですが、凍結されました。

 凍結解除までに要するに時間は不明です」

つ、次の11連ガチャまでに解除されてれば良いし。

 治療を終えたシリロとウィッチの2体が俺達に近づいてきた。

「アタシの見立てだけど、坊やはただの打ち身。

 念の為に今日明日、様子を見てあげな」

ウィッチがうつむいたシリロの頭をポンポンと叩きながら俺に告げる。

 うつむいた顔を上げ涙を貯めた目でシリロは俺を見上げ、意を決し告げる。

「主、僕の様なのが名前を頂くには、相応しくありません。

 名前、名前をお返し、ヒック、お返しします、ヒック」

あー泣いちゃたよ。

「否ァーーーー!!」

声に振り向くと『土下座の体制のままプリーストが飛んで来る』と言う怪奇現象を目にし俺は小さく悲鳴を上げ尻から倒れ落ちた。

 こ、腰が抜けた、気持ち悪。

「断っっっじて!! 否ァー!! シリロ殿!! この愚僧の言葉を気にしての所業か!! ならば、ならば否!! 神たる我等が主に対しもの申す等と不忠不遜の万死に値する行い。

 シリロ殿、愚僧の愚行に続いては成りませぬ!! 拝名されし名に相応しく無いと申すならば、相応成らんとすればよし!! この愚僧、シロリ殿に続かんと神たる我等が主の許しを得、拝名に向け邁進する所存。

 シロリ殿を貶め惑わせしこの愚僧に対する慈悲とし、愚僧を許し神たる我等が主の拝名をお受けくだされ!!」

「は、はひ」

うん、イカれ坊主はこえぇよなシロリ。

「ふむ、取り繕った自己保身だな」

ばっ、止めろ目玉。

「否ァーーーー!! 否、否、フングルムー!! 目玉杖風情が邪魔をするな!!」

なに?その邪神召還しそうなのは。

「煽んないの相棒。

 坊さんも一々反応しないでよ、話進まないから。

 でさぁ、紹介してくんない?同胞の兄さんとか、坊やの同胞達とか主とそこの低魔圧のお嬢さんをさ」

イカれ坊主のお蔭ですっかり忘れてた。

 俺はシブ達を紹介しウィッチに向き合う。

「で、君が『ヨウ』にイカれ坊主が『カドゥ』だけど騒ぐなよ?イカれ坊主」

感激の涙で言葉が出ないのね、イカれ坊主は。

「『ヨウ』ね、何か言われとか在るのかい?アタシの名前に?」

適当に付けたのバレてら、ニヤニヤしてるし。

「あー何だ、俺の居た世界では、妖しい艶で妖艶とか言うヨウと、あれ、太陽のヨウを合わせた感じ」

即興で取り繕って、空を指差して伝えてゴマかして見た。

「へぇ『妖しい太陽』ね、まぁ良いわ。

 良ければ相棒にも名付けてくんないかしら?」

コイツ性格悪い。

「えーっと、『ホルダー』でどうだ?」

名前を読んではいけない怪物とホールディングスから取っただけだがな。

「ふむ、所有者か、即興にしては悪くない。

 名が体を表している」

「成る程ねぇ『知識』『意識』『魔力』『存在』それらの保有者。

 確かに相棒は『ホルダー』だね。

 それで、低魔圧な『召還姫』のお嬢さんのお名前は? 主殿?」

まだ決めかねてるのに聞きやがって。

 絶対に性格悪いよコイツは!!

次回『召還姫』さんに名前が付きます。


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