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底辺のおっさんは、移動を開始しました

 

 今、俺達は多目的型特殊運搬車両試作2号機改、外部拡張用小型機装着型『豪天號改』に乗って移動してる。


 ヨウ達が戻った後、俺達は資材確保と今乗っている2号機をベースに前後左右に人が入れる箱を取付け乗員数を増やした『豪天號改』の製作に奔走した。

 昨夜、俺が忘れていた『何か』の正体も判明し、旅の安全とヤツ等の冥福を祈り、ちょっとした宴会をした事ぐらいで特に何かあった訳でも無い。

 俺が忘れていた『何か』の正体である久野達の事。

 ホルダーに見せて貰った映像では、久野達は破壊されたコンテナハウスで死体になっていた。

 川崎に操られていなかったオーガーかオークに殺されたのではないかとヨウ達は判断し、周辺の探索をした後に原型を留めていない久野達の死体を埋葬したとの事。

 久野のヤツなりに俺達の手伝いをしたかったのでは無いのかとホルダーは語った。

 コンテナハウスの資材を回収しに夜営までしてたどり着いたが、そこは既に破壊され、オーガー等の怪物達が住み着いていた。

 そして久野達は怪物達に襲われて敗北してしまった。


 気を抜きやがって馬鹿野郎が、何で自分達だけで行動したんだよ。

 シブとかと協力していれば死なずに済んだモノを。

 久野達の気持ちを無駄にしない為にもこの旅は絶対に成功させないとな。

 そう気合いを入れ直して、ベースキャンプの設営に全力で取り組むのだが、ハッキリ言えばベースキャンプまでの移動ならは陸路の方が速い。

 現にブロゥとアンが競う様に資材を運んでいるし。


 では、何故『豪天號改』に乗り空を行くのかと言うと、陸路を荷物の様に運搬されたく無いからだ。

 ええ、嫌ですとも、嫌ですよ! 小脇に抱えられてボールの様に運ばれるのも、米俵の様に担がれるのも嫌ざんすよ!


 ともあれ、ベースキャンプが完成するまでは『へのへのもへじ洞窟』から通いで作業するんだから、しっかりとした物を建てんとな。





 そして建築期間3日と言うアホみたいな速さでログハウス風のベースキャンプが完成した。

 ログハウス風と言うのは必要となりそうな部分以外には床が無い事と、材木加工の時間短縮する為に丸太のままで建てたからだ。

 この先の拠点(キャンプ)では凝った建物は建てたりせず、屋根と柱だけの簡易的な寝床にしたりと、運ぶ荷物を減らして行かないとな。


 移動人数が増えた事で、移動距離もまた増える。

 非戦闘員が1度に4人移動出来る様になったので、片道1時間半にまで移動時間が伸び、2日後にはシロリとシドが黒いドラゴンを倒した場所まで行けそうだな。

 

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