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キメラクラフト ガチャフィギュアを魔改造する底辺のおっさんと『召還姫』の異世界記  作者: 野上
一章 

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底辺のおっさん、『口は災いの門』である事を実感する2

 初のサブタイトル連番。

 ある意味で未知との遭遇です。

 訳が分からん。

 目の前のチャラ男の要求は『自分を脅かし、追い回し、無理やり連れて来たのだから、謝罪して『召還姫』達を含めた全てを差し出せ』と極めて頭のおかしな事。

 武装集団に追い回された結果、集団のボスの前に転がされたヤツが何んで上なん? 俺が生殺与奪を握ってるよな? シブがハリウッド映画の不良警官みたいに手にする棒でパシパシと左手の平を叩きなから何かをクチャクチャと音立てながら噛んでいるし? シンは担いだ薙刀で自分の肩をトントン叩きながらチャラ男の背後から見てるし? シゴもチャラ男の背後で石を拾っては握り潰すを繰り返してるし? イットゥーもチャラ男の背後で剣を突き付けてるのに、コイツの『ここまで要求できる』精神が全く分からん。

 人間か? コイツ?

「あー、うん、何で?」

「はぁ? ハゲ、てめぇ聞いてねーのかよ、死ねよハゲ!!」

うわぁーい、初対面で死ね言われたよ俺。

「だから、何でアンタの要求に俺が答え必要があるんだ?」

「ハゲ、てめぇが悪りからだろが!! ハゲ」

「だから、何で!!」

「何でしか言えねーのかよハゲ、死ねよ馬鹿ハゲ!!」

IQが10以上離れると会話が成立し無いと、何かで見た事があるが、このチャラ男は絶対に俺より頭が悪い。

 ここで殺されても、殺人罪を立件出来ないし、罪に問われる事も無い。

 ここが異世界であり、異世界に転移した俺達は紛れ込んだ異物の様なモノであり、この世界の人間に存在を認識すらされて無い上におそらく、怪物モンスターに殺されても大多数の日常の一部として処理される。

 俺がチャラ男に殺されても、チャラ男が俺に殺されても罪に問われる事はおそらく無いだろう、存在しない存在なのだから。

 つまりチャラ男は生存戦略を失敗している訳だ。

 前世のMMORPGの様に頭上に色分けされた名前がある訳で無い、殺害がバレる要素も無い現状で敵対行動と取れる言動を繰り返している。

 俺の方は、戦闘力を有した4体と十分に人を殺せる切れ味のカッターがある。

 チャラ男が友好的かつ倫理的、理知的に共存を望んでいたのならば、無様に逃げ惑いズボンの前を濡らす事もなかったのだが。

「てーか、アンタもこんなハゲといねーでオレとこいよ。

 ぜってーこのハゲにレイプされるって。

 マジされるって! つーか、もうされた? された後? マジかよ!! このハゲ、レイプ魔じゃねーかよ!!」

「止めろ!!」

俺は無表情の『召還姫』を強姦被害者と判断し俺をその犯人に仕立て上げ様としたチャラ男にでは無く、武器を振りかぶったゴブリン達に静止の声をかけた。

「止めろじゃねーし、レイプ魔がイキッてんなよハゲ!! がっ」

「無理っス、主!! オイラには我慢できねーっス!!」

手にした薙刀を振り切った白ゴブリンのシンが俺を怒鳴り付けた。

 小鬼とも呼ばれるゴブリンは14、50センチ程の身長しかなく、180センチ以上有りそうなチャラ男との身長差を薙刀で無視してチャラ男の背後から喉を峰で打って引き倒して見せる。

 それが薙刀持ちの白ゴブリンのシンが俺の静止を振り切り行った事だが、俺にはその行動が全く見え無かった。

 チャラ男は喉に手を当てのたうっているので、死んではいない。

「マスター、先程、異能による干渉を受けましたが無効化しました。

『魅了』系統最下位の異能でした。

 私『召還姫』は疑似生命体である為『魅了』を含む精神干渉系統の異能は上位の物のみ効果が有ります。

 異能発動者はそこのズボンを濡らした名称不明の転移者です」

『召還姫』が無表情かつ平坦な声で報告してきたけど、どこか刺がある様に聞こえたよ。

「主、オイラはこんなゴミ野郎に言いたい放題される主は見てられねーっスよ!!」

コラ、シン、薙刀で差し示すな危ないから。

「主、自分、同意、兄者達、おそらく、同様、コレ、ゴミ、始末、する、良い」

シゴは何故に片言なん?

「この様な愚物を御前に差し出した非礼を何卒お許しください、我が主(マイマスター)

マイって着けんなイットゥー。

「主、我も同罪ゆえ、イットゥー殿のみの罪にはござらん。

 罰ならば何卒、我にも」

シゴはマゾなん? 罰を受けたがるし?

「あー、なんだ、急に声をかけて驚かせたり、剣を突き付けて連れて来たのは確かにこちらの落ち度って言えるが、その後はアレだ、うん。

 ぶっちゃけ俺もぶっ殺したく成ってた」


 




 結局、生前の倫理観からかチャラ男は殺さず放逐した。

 イットゥーがチャラ男の頭を鷲掴みして立たせて、シンがチャラ男のケツを薙刀でつついて追い立てた。

「許さねーぞレイプ魔ハゲ!! ぜっ」

「黙れ!!」

シブが棒で地面を叩き怒鳴り付けた。

 ボンとか音したよ、ボンって、しかも土とか小石が吹き飛んでるし、ふつーは無いよな、ふつーは、小石がチャラ男に当たってるし。

「行け、二度と近づくな。

 その姿、我が主(マイマスター)に晒す前に私が殺す」

弓矢を構えてチャラ男を狙いながらイットゥーは宣言する。

 マイ、やめれって、後、勝手に殺すな。

「自分、おまえ、ころす」

剣を抜き、盾に打ち付けてシゴも宣言した。

 ちょ、殺さないって決めただろ、今さっき、ころす、いくない!!

「マスター、臭いです」

『召還姫』がチャラ男を指差し告げた。

どうしろと? 仕方ないでしょ、イットゥーに片手で頭を鷲掴みされて吊り上げられた時に漏らしたんだし、生命の危機に漏らしても恥ずかしく無いっしょ。

 てか、そんなピンチでもハゲ言えるチャラ男、すげぇな。

 悲鳴を上げてチャラ男は川とは反対方向に走り出して消えた。

 その後、俺は白ゴブリン達に名前を伝えてやると、2体の白ゴブリンが泣いて感謝し出して『召還姫』が不貞腐れた様な空気を纏って寝た。

 あー、うん『召還姫』ね、考えとこ。

『召還姫』さんはご機嫌斜めの様です

 ↑なにかのタイトル見たいですね、次回も出来上がり次第上げて行きます

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