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The order is war  作者: 冬の鍋物
2/8

アフリカの記憶

  西アフリカ某国


 独房の窓かと思うほど小さい防弾ガラスから覗く青い空は一点の曇りもなく青く澄んでいた。サスペンションが土を固めただけの道の凹凸を拾う。

「さて、あと5分もすれば駐屯地だが今日は用事あるか?無いなら今日は俺の部屋で酒でもどうだ」

 地の果てでも酒の味は変わらない、こんな場所だと楽しみは少ないのでこうして野郎としけ込むのに限る。

「俺は娘に電話だ、独り身どもには味わえん幸せだよ」

 ハンドルを握る望月が自慢げに言う。

「27で6歳の娘持ってるほうが珍しいんだよ。大体俺らはまだ平均にも乗ってはいないんだ」

 4年前に中即に配属されて再会したときは悪い冗談だと思った。どうも教育隊を出た後に直ぐ女を作ったらしい。

「いいですね家族、俺も欲しいっす」

 助手席の後ろにいる足立が答える。

「おう、良いもんだぞなに、お前ならそのうちできるさ。剣崎は・・・ダメだろうな、賭けてもいい」

「同感、剣崎は存外にヘタレだもんな」

 後部座席から葛城が加勢する。

「また剣崎三曹の失敗話ですか?随分ありますね」

 足立のヘルメットを軽く殴る。

「有難いことにお前らのせいでもう在庫切れだよ。これ以上話せる失態はない、クソありがとうございました」

「そこは次回作にご期待くださいだろ」

 うるせぇと吐き捨て背もたれに体重を掛ける。

 駐屯地のゲートが近づく、正面はM2機関銃の陣地やバリケードで守られている。以前までは機関銃で対応していたのだが最近になって鹵獲された装甲車が砲弾を満載にして突っ込んだ事例を受けて強化された。

 守衛にセキュリティーチェックを受けゲートをくぐる。日照りが激しい、サングラスの周りの肌が真っ赤に焼けていた。可哀そうに、明日痛むぞあれは。

 ゲートの中は一転して仮設ではあるものの司令部から食堂、テレビ電話まで様々な設備が整っている。先遣隊であるうちの部隊では普通なら考えられなかった環境だ。

 報告を終え装備品を返却し購買に向かう、地の果てでも日本のものが買えるようになったのはありがたい、但し割高だが。

 部屋には直帰せず寄り道をする。向かう先は決まっている。

「おう望月、もういいのか?娘さんは元気か?」

 このうだるような暑さで勤務時間はかなり短くしてくれた1おかげで時間はある。1人だけおいて始めるのも無粋なものだ。

「おうさ、俺の娘だぜ。今更聞くか?」

「だな、下手な男子よりもたくましそうだ」

 下手をこいたらとんでもないのに成長しそうだなと思ったが心の中に留めておく。

「じゃあ、今日もお疲れ様ということでやりますか」

 その日の夜は宿舎で他愛のない話に花を咲かせることにした。



 ――翌朝

 今日も軽装甲機動車(LAV)に乗ってパトロールをしろとのお達しだ。国際治安維持部隊(ISMF)曰く敵の活動は緩慢だが規則通り最低でも2台で行動しろとの事だ。

 まあ、1台は昨日と同じ面子なので気が楽だからいいのだが。

「おはよう葛城、気分はどうだ?」

 挨拶がてら大げさに肩を組む。予想だと今日の葛城は不機嫌だ、理由も大体わかる。

「わかってるくせに聞くな、鬱陶しい」

 手を払われる。予想通りやはり気分が悪そうだ。

「お前昔からこの車の運転嫌いだよな、愛車でもつぶされたか?」

「そんなことされたら今頃この車は俺が110mm撃ち込んでる。一秒でも早く終わらせたい、さっさと準備しろ」

 必要な機材を詰め込み無線を確認する。機材は問題なく動く、天気は蒸し暑いが車内なら問題ない。

 車両に乗り込みゲートに向かうと民間のトラックとすれ違った。最近は民間の出入りが激しい、なんでも補給とその警護の人員を殆ど民間に置き換えたらしい。いわゆる民間軍事会社(PMC)というやつだ。

 雇うのは経費削減だのと言っているが上の本音はリスクの低減だろう。自分の首が飛ぶのは嫌だからな。

 おかげさまで民間がいないと文字通り尻も拭けなくなったのが我が自衛隊だ。

 従業員がストライキした時は酷かった、紛争地のど真ん中で物品の何もかもが不足というレンジャーも真っ青な状況になった。

「あれ、あの人この前辞めた比嘉二曹じゃないですか?」

「本当だ、ご家族いるっていうのにまだこんな所にお勤めとは世知辛いねぇ」

 実際問題、世の中は不景気だし再就職はいい場所がない検討してるやつも多いそうだ。いくら曹とはいえどその後のことと同じ紛争地域での勤務なら雇用条件がいいほうを選ぶのは自明か。

 だが今は職場の不満を言っても仕方がない。

 受領した弾倉を取り出す。中に整列している実包は鈍く光沢を放っている。

 毎度の事だが実包を持つと気が重くなる。物理的にも重いが。しかし神のいない大地では5.56mmの加護がなければ命の保証はない。

「さあ、お仕事の時間だ」

 落ち込む気分に喝を入れ弾倉を89式()に差し込む。こうでもしないと中々に堪える。


 ――30分後

 基地から大体15km前後の位置に50人も住んでいないような田舎集落がある。国際貢献の第一歩は人心掌握からというのは鉄則だ。これまでに何度も情報収集を兼ねて立ち寄っているおかげですっかりここいらの人間とは顔見知りだ。

 俺たちの到着と知ると村中の子供が群がってくる。

「おいこら!順番だ!並ばない悪ガキには菓子はやらねえぞ!」

 奈良で鹿せんべい買ったときもこんな感じだったな。

「望月、てめぇも助けろ!菓子持ってんだろ!」

「類は友を呼ぶってやつか、あいつガキっぽいからな」

「同感」

「なるほどっすー」

「誰がガキだぶっ飛ばすぞ!」

 右へ左へ好きでもないよその子供にもみくちゃにされるのが最初の業務だ、保育士になった覚えはないのだが。

 そんなこんなで子供の対応も終わり。

 右よし、左よし。建物の裏でこっそりと小休止としよう。地面に腰を下ろし水筒の水を口に含み飲み下す。

 防弾チョッキの内側をまさぐり隠しておいたラムネ菓子を取り出す。

 本当に渡したくないものはこうやって隠すものだ、あのガキどもはまだまだ甘い。

 意味もなくほくそ笑む。

 3粒程口に放り込みかみ砕く。こんな環境だこういったものがバカにならないのである。

「ヘイタイ、ヘイタイ」

 片言な日本語とともに袖口が引かれる。見ると幼い少女だった。不安そうだが何かを訴えるような眼をしている。大きくため息をつく。

「コレ、サイゴ。ナイ、ナイ」

 この土地の言葉で数少ないメモなしで読める言葉だ。情けない。

 少女は首を振る。

 俺は首をかしげる。

 少女は丘を指さしぐいぐいと俺の腕を引っ張っている。

 ポーチから現地語の書かれたメモを取り出す。

「何か見たのですか?」

 と読み上げる。

「ヒト、ヒト」

 と少女は訴えかける。

 目を凝らし丘を見渡す。あそこならこの町を見渡せる場所だ。

 少女を抱きかかえ、小隊に戻る。

「隊長、通訳と望月をお借りしてもよろしいですか?」

「別にいいが何をするつもりだ?ハイキングは許可できんぞ?」

「この子が丘の上に人影を見たと言っています。ちょいと斥候をしようかと」

「丘はあそこか、わかった。許可する。但し交戦は許可しない」

「感謝します。何かあれば無線でお知らせします」

 回れ右をして望月の頭を引っぱたく。

「ほれ、行くぞ。お前がこの子のお守りだ」

 少女を押し付ける。文字通り肩の荷が下りた。

 丘に登ってみると予想通り村が一望できた。

 ここで観測をするなら絶好の位置だばれやすいのもそうだが。

「望月、お前ならどこに陣取る?」

「木陰だろ、楽だし目立ちにくいし。単純にそれだけ考えればあそこがベストだろ」

「だな、通訳さん、最後はいつ見たか聞いてください」

「わかりました」

 銃の安全装置を外す。

「いたらできる限り生け捕りな、斥候はいい情報源だ」

「ほいよ、気には止めておく」

 少女曰く、最後に見たのは俺らが来た直後らしい。じゃあこっちも観測されてんじゃねえか。

 目星をつけた場所につくとやはりといった感じだ。倒れた草や偽装に使うために切った枝が散見された。

「お前の勘は当たったが逃げた後だな、ばれたか?」

「わからん、だけど斥候はいた。民間人2人もつれて長居も危険だ戻って報告しよう」

 丘を下り村に戻る。

「恐らくこの辺りの武装勢力の斥候と思われます。我々も見られました。連中、この村も狙っている可能性があります。我々が警備した方がよろしいかと」

「言いたいことはわかるがあくまで可能性だ、ただでさえ人手が足りないんだそう簡単に割けんし連中のことだ、我々が警備をやめた瞬間に襲うぞ?永久的にここにおける人員はいないんだ。幸い、ここはパトロールで寄る。密度を高めるよう掛け合ってみよう」

 あの少女は頼んでもないのに望月がまだお守りをしている。

「ありがとうな、情報助かった」

 少女の頭に手を置く。やっぱり子供のお守りはこいつに任せよう。俺はあいつらに馬鹿にされてるだけな気がする。

「ヘイタイ、ワタシタチ、マモル?」

「ああ、また来るよ。きっと俺たちが守ってやる。だからいい子でな?」

 わかるはずもない日本語で答えそっと食べ残しのラムネを渡す。

 車に乗り込み村を後にする。

 窓に映るちっぽけな村がどんどん小さくなる。まるで太陽が沈むのを止められないようにに俺にはどうしようもなかった。いやきっと守って見せる。人を守ってこその自衛隊だろうが。ヘルメットをかぶり直す。


――翌朝


 今日は町の方で日本の政治家の警護だそうだ、司令部が気を回してくれたらしく帰り際に村に立ち寄れる。

 実包の入った弾倉でヘルメットを軽くたたく。

 車に揺られること1時間もすると街に出る。いびつな町で外国人の多い地区は警察も多いのだがとスラムだと無法地帯だ。それが災いして金持ち地区でもそれに起因する犯罪率が非常に高い。

 そんな街に政治家様が何の用かというとなんでもODAで訓練した警察官代表から感謝のお言葉があるらしい。俺たちはその会場の外を押さえるのが任務だ。

 とは言っても我ら精鋭一個小隊が守備する中に真っ当な喧嘩を吹っかける奴は少ないのだが。

「知ってるか剣崎?」

 また望月の知識ひけらかしコーナーか。

「歴史の授業は勘弁だぞ」

「このODA、民間委託だぞ日本政府が出したのは金だけってことだ」

「何を言い出すかと思ったら何だ?政権批判でもしたいのか?」

「そうじゃねぇって、ほらこの前の比嘉二曹の会社、あそこらしいぞ受注したの」

「国際貢献も民営化の時代ですか、いつか軍も民営化されそうだな」

 まあ俺は賛成だが、民営化されれば恐らく残業代が出るからな。

「しかし相変わらずよく知ってるな、転職活動でもしてるのか?ダメだぞ、お前は俺がここで道連れにする予定なんだから」

「ハッ、やだよ俺は日ごろの行いがいいから地獄にはお前だけが行くんだな。ま、そん時は閻魔ぶん殴って来い」

「じゃあそうするか」

「おいおい」



 ――3時間後

 相変わらずの悪路と窮屈さに嫌気がさしていた。唯一の救いはエアコンが効いた車内という事だ。

 人の気持ちとは裏腹に今日もいつもと変わらず空は青く澄んでいる。

 次はあの村だ、昨日の今日で変なことが起こってなければいいが。

「重心が高い、だからこの車は・・・」

 うちの運転手もそろそろイライラが蓄積されてきたところだ。

 ふと、また空を見上げる。澄んだ空に薄く引いた墨汁のように煙が混ざっていた。この辺に野焼きの文化があった覚えは無いが。

 地図とコンパスを取り出す。現在地を確認し煙の方位を確認する。胸騒ぎがした。

「おい葛城、目的地は北東だったな?」

「そうだが、どうした?」

 無線を取り隊長を呼び出す。

「1-1、1-2、目的地の村の方向に黒煙が見えます。本部からは何か情報は入っていますか?」

「1-2、1-1、こちらには入っていない、問い合わせてみる少し待て」

「襲撃ですか?」

 足立が後部座席から運転席の窓を覗く。

「足立、ミニミの準備だ。杞憂であって欲しいが」

 持っているミニミの弾倉を後部座席に投げる。

「1-2、1-1、状況は本部も不明との事だ。この前の事もある、全車準備が終わり次第村に突入、敵を攻撃する」

「了解です」

 安全装置を外し薬室を確認する。鋭く光る銃弾が出番を待ちかねている。相も変わらず最高に嫌いだが最高に頼りになる物だ。

「先頭は1-2、お前らに任せる。まず状況をつかんで来い」

「1-2了解、葛城!出せ、行くぞ!」

ディーゼルエンジンがうなりを上げタイヤが地面を蹴り上げる。時間がない、最短距離で村に突っ込んでいく。村から逃げ惑う住民の声と銃声が伝わってくる。

「各員射線に注意!弾抜けるぞ!よく見て撃て!」

入り口に差し掛かると親子連れが駆け寄ってきた。

「後ろだ発砲確認!やれ!」

1発1発照準を確認し発砲する。奴らがもう起きることはないだろう。

まさか俺らが来るとは思っていなかったのだろう面白半分に銃を振り回していた連中が親子を追いかけていたのだ。

「向こうに走れ!」

今は保護できない、村から離れるように言い車両と前進する。

「右だ!広場に敵!民間人が多すぎる引け引け!」

連中広場に人を集めてやがったとなるとこの村を丸ごと自分たちの勢力にしようってクチだ。

「1-1!連中村ごと人も物も盗むつもりです!もう積み込みが始まってます!入口から50mは確保しました至急来てください!」

住居の土壁から砂煙が上がる。こうも制圧射撃をされては顔も出せない。しかも相手は重機関銃だLAVを前に出すわけにはいかない。

「俺があそこの民家まで走って囮になる、合図で出るからあの銃座を撃てお前ならできるだろ、相棒」

「いいぜ、お前より上手く決めてやるから安心して走りな」

拳を突き合わせる。何度目かの一世一代の大勝負だ。掛け金は全てくそむかつく相棒に賭ける。大丈夫、いつも勝ってる賭けだなんてことはない。

「行くぞ!」

合図とも覚悟とも言える声を腹から吐き出す。

息を吸い地面を蹴り上げる。銃弾の回転が目の前の空気を歪ませる。だがひるんではいけない全て相棒がどうにかしてくれる。俺は信じていれば大丈夫だ。

雑多な連射音から聞きなれた乾いた音がリズムよく聞こえる。

ゴールの民家の壁に転がり込み望月を見る。静かに親指を立てている。賭けは俺の勝ちだ。

「よし、銃座を潰した!LAVを前に出せ!」

火点は潰した。これで楽になる。ウチの主力も到着した。

集められた住民もさっきの戦闘で散り散りに逃げたらしい。

ここから一気に畳みかけたいと思った矢先だった。

LAVの銃座のミニミがはじけ飛んだ。

「足立!大丈夫か?」

「身を出さないで!狙撃手です!左前方の窓にいます!」

顔を出し確認する。ここからでは角度が悪く撃てないかといってこのまま釘付けにされては敵のせん滅に時間がかかりすぎ住民が危険だ。

「望月!狙撃手潰しに行くぞ!」

住居を盾に建物に接近する。途中雑兵に何人かであったが俺らの敵ではない。

目標のドアの前で準備をする。望月がドアノブに手を掛ける。

「いよいよご対面かな?身だしなみは整えたか?」

「おいおい、ドレスコードなんて書いてなかったぞ怒られちまう」

「ほら見ろ、お前はだから女ができないんだ、まずは第一印象から、だろ?」

「バカ言え、男は行動だろほら、いいぞ」

 望月がドアを開け、俺がなだれ込む。あとは目標に銃弾のお届け物をするだけのはずだった。

 窓際で銃を持った人影が振り返る、照準器越しに見えたその顔は年端もいかない少女だった。

 それを見た俺はひるんでしまった。銃を持っていることも危険だということも頭は認識していたが体が撃つことを拒んでしまった。

 少女の銃が火花を散らしながら水平に線を描く。当たる、そう直感した。すると横から何か強い力で押され壁まで突き飛ばされた。

 トタンの壁に穴が開き光が差し込んでいる。どうやら体の向きからして壁にもたれかかっている状態らしい。

 少女は俺がまだ生きていることに驚いたように銃を構えなおそうとする。それよりも早く俺は少女の眉間を撃ち抜いた。

 眉間をきれいに撃ち抜いた即死だろう、苦しみの表情は見えなかった。ボトリ落ちた小さな体の後ろの壁には脳漿がこびりついていた。

 それから目を背けるように横を向くと望月が倒れていた。背筋が凍る。あの衝撃は望月が俺をかばったものだった。

 防弾チョッキを脱がせる。脇腹に出血があった。抗弾プレートのない場所に被弾したらしい。顔を歪める。

「剣崎・・・」

 手持ちの救急セットではどうにもならない、せめて止血だけでも素早くしなければ・・・頭の中が後悔と不安で圧迫される。

「剣崎・・・」

 普段とは比べたくもないほど弱弱しい声だ。

「どうした?ケガなら大丈夫だ、きっと良くなるだから」

 望月が引き寄せられる。耳元に望月の口が近づく。

「剣崎、聞いてくれ・・俺の娘・・あいつ・・もう身寄りがいないんだ・・・」

「お前がいるだろう!お前が親父だろう!衛生官!!」

 呼吸も荒い。

「このままじゃあいつ・・一人で生きていくことになる・・・だから・・・悪いがどこかあいつが寂しい思いをしないようにしてくれないか・・・?」

 脈が弱い、認めたくない諦めたくない今それを言ってしまったらこいつは本当に・・・

「頼めるか・・・相棒・・・?」

 喉までその言葉が上がってくる、堪えられない。

「・・・ああ、わかった任せろ、相棒・・・」

 卑怯だ、畜生、こんな時に相棒だなんて言葉を使いやがって。

「お前なら・・・安心だ・・・よかったな・・・」

「ああ・・・安心しろ、また会おう」

 そっと目を閉じてやる。

 外の戦闘は小康状態となっており家の外に出ると担架を持った足立と葛城がやって来た。俺は場所だけ伝えトタンの壁に力なく座り込んだ。

  空の頂点から俺を責め立てるかのように太陽が照りつけていた。いっそこのまま身を焦がされても仕方がない、そうであったらどれほど楽なものか。


あんまりうんちくは入れない方針でいったほうがいいのかなと思いこの程度にしています。改めてセンス、語彙力の無さは実感しておりますができる限り続けては行こうかなと。

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