4 初(まともな)戦闘
色々ネタ入れ過ぎた感
村長の家で一晩泊まったたぬきは
早朝村を出て最初に降り立った近くの草原に身を隠した
しっぽが草から出て揺らめいている。
[隠密を習得]
習得は結構簡単なゲームなのだろう。
後で色々試してみるか。
気配探知で感じた反応から近くにモンスターがいるはず。
たぬきはゆっくりと音の鳴る方へすすんだ。
しっぽを出しながら。
どうやら2体のモンスターが争っているようだ。
モンスターの頭上に、名前が表示される。
一角ラビ
刃脚ラビ
まんまウサギだな。
角と脚の刃が危険だが、そんなにでかくないし
俺のそそり立つしっぽに比べたら小さい小さい。
「あっ」しっぽ出てた
ふぅ、危ない。まだ見つかってないようだ。
初戦で2体同時は避けたい。
(初戦はドラゴンです)
モンスターに近い草むらに隠密で近づき
刃脚ラビの背後にステップ
そのままスラッシュ!
「きゅっ?!」
ステルスアタックによるクリティカルで一発で倒れる刃脚ラビ
右手はスラッシュの払った体勢でまだ戻らない。
そこに一角ラビが突き進む。
右にステップで回避し右手を無理やり元に戻す。
横を通りすぎる一角ラビの胴にクロスした剣で切り払う
「十字スラッシュ!!」
着地したラビにステップで追い付きトドメの振り下ろし。
ラビ達は光となって消えていく。
[レベルが上がりました]
[十字斬りを習得]
[アイテムと50G入手]
「ふむ、そこは斬りなのか」
思考を挟まず筋力に振ると気配探知に一体の反応
「後ろか?」
そこにはゲームお馴染みのモンスター
スライムがいた。
「コアのある、わらび餅タイプね。先手必勝!!」
ステップでコアに双剣突きで消えていくスライム
[アイテムと5G入手]
「ふふふ、8体位でなきゃ負けはしないさ」
ズルッ
村へ戻ろうとしたたぬきだが足を滑らせてしまう。
悲しいかな頭身が低い故に頭が重く、深い水溜まりに頭から落ちる。
「ガバッ、ゴボボ」
手足も短く頭がはまり動けないたぬき。あわれ
村長ハウスの一室でため息をつきながら所持金を見ると
[50G]
「10以下切り捨てかよ」
ふて寝するたぬきのログにはこう書かれていた
[スライムの攻撃によって倒されました]
▽▽▽
村長宅で昼を食べて気分を持ち直した後で
森の薬草採取に向かうことにした。
それっぽい草の周りで回転斬りを乱発するたぬき。豪快である。
結果は
1個の毒消し草
10個の薬草
99個の雑草
「後は雑貨屋の婆さんに薬草納品でクリアだったな」
この村唯一の店に入り婆さんに報告する
「婆さん、薬草もってきたぜ!」
「助かったよ、あら?5個足りないね」
「は?」
システムからクエストを確認すると薬草15個の納品となっていた。
「マジかぁー」
また森に向かうたぬきのそそり立つしっぽは垂れていた。
▽▽▽
雑草が2ストック目となり、やっとクエストクリアの15個納品することが出来た。
「ありがとうね。報酬の10Gよ」
報酬がショボいと思ったが、ついでに受けるクエストならこんなものかと考えていると、婆さんが
「この薬草をポーションにするのだけど手伝ってくれないかい?腰を悪くしてねぇ」
[継続クエスト ポーション作成が発生しました]
ははーん、チュートリアル関連のクエストか。受けないと後で困るやつだな。
「手伝いますとも!」
「それじゃあまず薬草をすりつぶして水とこの粉を混ぜてちょうだい」
「ペロッ、これは!青酸カリ!?」
ボカッ「遊ぶんじゃないよ」
杖で殴られ、ひーこら言いながらすりつぶした薬草と水と粉を鍋で混ぜていく。
「良さそうじゃの、後は魔力を込めて完成さね」
うむむ、溢れ出る魔力よー
[ポーション×5を入手]
[錬金術を習得]
「出来たぞ!しかしあの怪しい粉は何だったのだ?」
「錬金粉よ知らなかったのかい?はい、報酬の5G。次は隣町へこのポーションを運んでちょうだい」
[継続クエスト ポーション運搬が発生しました]
「えー」もしかしたらこれ、たらい回しにされるお使いクエストなんじゃなかろうか。
「まぁ、受けるけど」
クエスト報酬の15Gで食料と水を買い込み
翌朝村長に見送られて隣町のイージス町へ向かうのだった。
[所持金50G]
凶悪スライム溜まり。そして忘れてずっと残る報告忘れの討伐クエスト。(ドラゴンは失敗)