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Ex1 海馬氏の執念

感想、評価に感謝して。

ネコ耳がゲシュタルト崩壊します。

 諸君!私はネコ耳が好きだ!

 ネコ耳少女が大好きだ!


 その熱意でVRMMOのネコ耳キャラを作り出した私だが!

 絶望した、私自身がその中に入れないのだ!


 何故私は人間なのであろうか。


 ならば私は人間をやめるぞ!じょじょー


 私はネコ耳にとりつかれたようにどうしたら現実とゲームの違いが無くプレイ出来るか研究を進めた。


 夢の中のようなぼやけた感覚では意味が無い!

 クリアなネコ耳の世界を!


 ネコ耳の私がいる世界を!



 私がいる……?



 そうだ!ネコ耳の私に動いて貰おう!



 斯くして 『感覚緩衝システム』はキャラクターの体格に合うように調整した人格コピーを使用することで感覚をリンクすることが可能になった。



 このシステムによってNyan Life Phantasyは

 New Life Phantasyとして動き出す。


 海馬氏の趣味と外れて……



 ▽▽▽



 どこぞの筋肉バカがステータスと体格のリンクを組み込んだせいで修正に2日掛かってしまった!


 まったく至高のネコ耳ちゃんを作るのが遅れてしまったではないか!


 しかし、狐のしっぽとはうちのスタッフも分かっているな。

 勿論ネコのしっぽが基本ではあるが、アバター装備で切り替えられるように弄ったので問題無い!



「さぁ、ネコ村に行ってみるニャ!」



 ネコ村はワーキャットとネコ耳獣人を配置させた村である。

 バランスが悪いと言われたがエルフの森だってあるのだ、ネコの村があってもいいだろう、とゴネた。


 ここが私の天国だ!



 ▽▽▽



 ネコ耳成分を補充し、プレイヤーが集まるであろう迷宮都市へと向かう。


 歩くと揺れるしっぽに風を切る三角の耳。

 ピコピコさせながら笑顔を隠せない。


 歩いていると徐々に空腹を感じ始める。

「こんニャ機能あったのかニャ」

 村では空腹になる前に食事パーティーだったので気付かなかった。


 空腹で限界に近い状態でやっと迷宮都市へとたどり着く。

「いい匂いニャ……」



 店に入るとテーブルにおいなりさん。

 いいたぬきが食事を分けてくれたので私が作った隠しエリアの情報を教えてあげる。

 罠も結構あるけど、くくく。



 都市の大通りはプレイヤーで賑やかだがネコ耳が少ない。

 獣人は多いのだが……ネコ耳にステータスアップを付与したのがバレたのが痛い。



 ▽▽▽



 現実での会議で夏のイベントが決まった。

 バカンス用のVR地形データをコピーして追加、変更で対処する。

 とりあえず今回は短期間で様子を見よう。随時対処だ。

 誰かが好き勝手作ったりするから時間がない。



 島の様子は短時間の割には良さそうで安心した。

 誤射には驚いたが皆楽しそうだ、随所から悲鳴が聞こえる。


 黒コートのプレイヤー『キリト』は複数いるようで、キャラクターとしては面白い……閃いた!

 これならネコ耳を拡散できる。

「ニャッハッハッハー」

 悲鳴と笑い声が島に響きわたる。




 夜は集まってプレイヤー主導でパーティーをしていた。

 たぬきは料理好きなのだろう。魚を貰った。

 ありがたいが、ネコ耳でも生魚丸ごとはちょっと抵抗がある。



 ▽▽▽



 ゲームも軌道に乗り時間が出来たので、私はせっせとキリト軍団を作り出す。

 その名も『キリツ』勿論黒のネコ耳装備である。

「敵対モンスター、フィールドランダムスポット、戦闘プレイヤーのレベルコピー、ドロップはネコ耳カチューシャ、負けるとネコ耳になるデバフ1日と。完成ニャ!」



 その後キリツによるネコ耳は猛威を振るう、オークションに捨て値で売られる大量のネコ耳カチューシャ。

 デバフの筈なのにステータスアップする効果が判明、倒されるプレイヤーが後を絶たない。


 そして運営チームに独断で行ったことがバレて怒られる。

 泣く泣くデバフ効果が削除される。ドロップだけは残された。



 のちの海馬氏伝説とも言われる事件の1つである。

 他もほぼネコ耳関連なのは言うまでもない。



 しかし今回の事件一番被害を被ったのはキリト達である。


 キリツと間違えられ、倒されに来て暴言を吐かれたり

 キリツに倒されて見た目キリツで襲いかかられたり

 修正がされてからは被害は減ったが

 大量のネコ耳カチューシャを送りつけられたり



 この事件より海馬氏の魔の手が次は何処へ向かうか、プレイヤー達を恐怖のどん底に陥れた。



 たぬきはネコ耳カチューシャ全色コンプリートして装備を楽しんでいた。

 キリト誤爆の大半はこいつが犯人である。

海馬氏、最初はちょい役の予定だったのにネタ入れすぎて一番濃いキャラに進化しました。

ビックリだね!

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