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第2章 第2話 秘密の多い海の上

 大荒れです。ツヨシ様が姿を消してから3ヶ月が過ぎました。

 お姉様のご機嫌が頗る悪いのです。

 里への帰郷を促しても聞く耳持たず。旦那様であるツヨシ様以外は入れないからとの一点張りで、私の言葉でも半分位しか聞いては貰えず。

 妊娠自体は順調で、もう人間で言う安定期に入りました。

 スリムなお腹が少しポッコリしました。

 魔神は息を潜めてしまったようで、未だ何処にも発現していません。その点では善し。

 ツヨシ様以外の仲間たちは、グリーを含めて1つの船に乗っています。

 船酔いに弱いグリー自身の訓練も兼ねていますが、お姉様が仲間以外の人との接触を避けてしまわれて。

 現状で私、お姉様、魔剣に封じられたままのゴラ様。ツヨシ様とゴラ様とのお子が6人。

 グリーとガレストイ様、アーレン様、メデス様。ユード様だけは内陸を探りながら各地を転々としています。念話が機能しているので随時連絡は可能です。

 ダリエ君は船室でこの帆船の舵取りをしています。メデス様と交代で見ています。

 今日もグリーの顔色は優れません。一頃よりは随分と上向き傾向。最近では吐く事も無くなりましたが、陸地での元気さはありません。これも豊穣スキルの性でしょうか。大地に接していないと体調が悪くなってしまうとか。

 お姉様の機嫌が良い時に体調をお調べするのですが、特に悪い所はありません。

 どうして精神的に不安定になるのかは不明です。ツヨシ様のお早い帰還を切に願います。

 「今日も見えない・・・見えない・・・」今日は泣いている。ハラハラと涙を流して。

 寝室で横になりながら、今日もマップを確認し終えたお姉様が呟いています。私以外はお傍に居ませんから、私だけが聞いています。泣き止むまで背中を摩り、夜にはお休みなさいのキスをします。

 うっかり忘れてしまうと、必ず翌日ご機嫌が傾いてしまわれるので最早義務になりました。嬉しい反面で、妙な義務感に苛まれます。私の寡欲の性で。

 この上なく厄介なこのスキル。私は依然として完全に掌握出来てはいません。

 お姉様が人との交流を絶ったのは、半分は私の為なのかもとも思います。

 どうして船で旅をしているのか。ツヨシ様が何処から現れても良いようにと、魔神が何処から出現しても良いように。駆け付け世界の海を渡るならと、ダリエ君以外の皆でお金を出し合いシュレネー様の手配で自分たち専用の中型の新造船を購入しました。

 動力は主に風です。急ぐ時は自分たちで風を起こして進めます。一番の使い手であるお姉様を外すと、次いではガレストイ様となりご負担が増える懸念がありましたが、これまでには急ぎの用事は発生せずに済みました。

 ツヨシ様も魔神も現れない。善し悪しです。

 可能性としてツヨシ様の死亡説を述べられたメデス様が、お姉様にボコされました。それはもう本当にボッコボコです。メデス様でなければ死んでいたでしょう。

 嫁である私たちは誰も疑いもしていません。ツヨシ様が死んだなどとは。

 ムールトランドの魔王戦を終えたあの日。ツヨシ様とアカネ様が消えてしまったあの日。

 東端の不思議な小屋にお2人以外で集まった時、小屋の玄関前に朱色の鞘だけが突き刺さりました。掴み上げると、中からアカネ様の指輪が一つ。

 彼女は元の異世界に帰られたのだと悟りました。お別れが言えなかったのが残念でなりません。とてもとても残念です。

 「嘘つき!連れて行かないって言っていたのに!」

 時々耳にする、お姉様の怒った時の言葉です。誰に向けられた言葉なのかは、言わずと知れた事。私は信じています。アカネ様はその様な事はしていないと。

 ツヨシ様の指輪は何処にもありませんでした。小屋に残された衣服の中にも。ツヨシ様だけのBOXに仕舞われたのだと思います。

 指輪は一つだけ。それが旦那様からの伝言だと受け取りました。ですから私たちは生存を疑いません。お姉様だけは少し敏感なのです。

 「母上様~。お食事買いに行きましょう」

 「飯飯~。おれも腹減ったよ~」

 6つ子ちゃんです。1人が言い始めると止まりません。たったの半年で人で言う5歳児くらいまでに成長しました。旅の最中でもすくすくと育ち、絶賛食べ盛り。港町で購入した分だけでは足りません。

 「解った解った。私はさっぱり減らないのじゃがな!」ゴラ様の口癖です。

 あまり駄目をすると、拗ねて勝手に飛んで行ってしまって大変な目に遭う事しばしば。

 自由に飛び回る彼らを捕まえるのは苦労致しました。こちらは誰も翼を持っておらず、飛翔出来るのは私とグリーのみ。ガレストイ様も空を駆けるのは得意ではありませんでした。

 あの時はユード様が投げ縄で確保して頂けたので事なきを得ましたが。

 上空に飛び過ぎるのは危険です。錯乱した時が重なれば、お姉様が矢で撃ち落としてしまわれるからです。今日は比較的落ち着いていますので大丈夫でしょう。

 「私が付き添いで行きましょう。お金の使い方が解る者が行きませんと」

 「お願いね、ガレース。私が彼らの背に乗れれば良いのだけど・・・」今日も青い顔。何時になったら慣れるのでしょう。

 同伴は私でも構わないのですが、お姉様のお側を離れる訳には行きません。

 アーレン様とメデス様では身体が大きすぎて幼い背には乗れませんし。

 ダリエ君は舵から手を離せませんし。

 お姉様は普段から滅多に自室部屋からは出ませんし。

 出掛ける前にガレストイ様に一つだけお願いし、今回は平穏に送り出せました。

 子供にとって代わり映えのしない海だけでは退屈なのでしょう。たまには息抜きも必要です。私も時々は船上や、港町の闘技場でグリーと手合わせをして息抜きをします。グリーの求めに応じて私も本気が出せるので、彼女には感謝しています。

 船は港近くを巡るように巡航していますので、近場の港までなら直ぐに追い着けます。

 現在はカゼカミグエとアイアンキャッスルとの大陸間を航行中。

 丁度この当りで例の虹色のマーカーを見失ったとお姉様は仰います。お姉様だけに見られた虹色。初めて動き出したのが、お二人が消え去るのとほぼ同時であった為、無関係と考えるには難しく。

 関係があるとして。ここは両大陸の中間地点。マスフランゼルにもムールトランドにも向かえる場所。

 南の大陸では、ゴラ様専用の鞘以外の痕跡は見つからず。

 2刻程が過ぎましたが、ガレストイ様からの連絡はありません。

 「ごめんなさい!ウィート、クレネさん」

 「すまんのぉ、ウィートや」

 グリーが部屋に飛び込んで来るのと、ゴラ様からの念話が同時に来た。

 「ガレースがちょっと目を離した隙に、子供たちが」

 「内の馬鹿息子のほうが」

 「ダンジョン一つ潰しに行くと言い出したみたいで」

 「6人全員で行きおった」

 繋がり合う両者の話。私がガレストイ様に余計な買い物を頼んでしまったから?あれを探している隙に?私にも責任が!

 「お、お姉様!たまには、お身体を動かしませんと。運動も大切です」

 「騒がしいわ。私の為に青リンゴ頼んでくれたんでしょ?面倒だけど私も行くしかないわね。さっさと子供たち回収して、向かうわよ」

 久し振りの普通のお姉様。涙が出そう。

 「ど、どちらへですか?」

 「北の大陸、マスフランゼル?やーーーっと見つけたわ。虹色の痕跡を。収穫は少ないかもだけど、何かしら手掛かりは掴めると思う」

 自信がある時の顔。かなりの確度と見た。私は何でも信じますけど。

 「ずっと船の上で、痕跡を探していたのですね」

 「今回は苦労させられた。ユードと交信したり、毎晩のように飲み歩く所を蹴り上げたり。魂半分に割ったり、飛ばしたり、繋げたり、戻したり。マップを地中まで降ろしてみたり。ツヨシの再現が出来なくて落ち込んだり。里の大樹の力を無断で借りようとして母様に怒られたり。色々と大変だった」

 ここ数ヶ月の不安定な理由。聞けば納得も出来ますが、魂を割るとは如何様に!?

 「北国に行ったりして、身体やお腹の赤ちゃんは?」グリーの心配には私も同意。

 「元々賢人は寒さに強いの。深雪の中でも薄着で寝られる位に。代わりに暑さに弱かったりするけど。お腹の子は私の血を分けている。全く問題ないわ」

 自信満々に言い切りました。格好良いです。そこまでお強いとは今初めて知りましたが。

 「もう、大丈夫なのですね?」

 「うん。たくさん迷惑掛けたわね。支えてくれて、ありがとうウィート」

 気持ちの通った濃厚なキス。幸せで蕩けそう。

 「ちょ、ウィート?あなたの、最愛の人って・・・」

 グリーが隣で惚けている。何を今更感。気付かない方が鈍感だと思ってしまいます。

 「お姉様以外に、誰が居るの?ツヨシ様は2番目です」

 「最初の魅了は解かれているはずなのに、不思議ね。グリエールにも、迷惑掛けたわ」

 お姉様の顔がグリーに接近した。

 「い、いいです。私は、わた、むんん!」驚いた表情が直ぐに解れた。

 驚きと共に訪れる幸福感。恍惚とした表情。私も最初はあんな感じでしたのでしょう。

 充分に堪能された後で、糸を引きながら離れた。

 「魅了は掛けてはいない。あなたにはウィートと同じスキルを渡した」

 「・・・ハァハァ・・・賢人流の、剣術、スキル・・・」

 「2人で協力して、磨いてね。魔神戦で必ず役に立つから」

 「稽古は、付けては貰えないのですか?」

 「間に合えば、付けてもいいけど?力量やレベルが同等な者同士のほうが上達は早い」

 「解る気がしますが、お姉様は・・・」

 「産後数年は、戦闘力が落ちるから。期待はしないで。それと、出産までに夫であるツヨシが隣に居なければ、私は、死ぬの。子供を残して」

 血の気が引いて言葉が出ない。聞かされた言葉の意味が、解らない。グリーも同じ。

 「どうしてですか?出産は確かに危険が伴うものだとは聞いています。お身体が丈夫なお姉様なら、きっと乗り越えられるのでは?愛ですか?愛が足りないと仰いますか?私の気持ちは、感情は、お姉様への愛が嘘偽りだとでも嘲りますか!私は自負します。ツヨシ様よりも強いと自負しています。それでも、足りないと・・・」

 涙が止まらない。通じぬ想いがあるように。私との間にある壁を感じて。

 「そうじゃない。そうじゃないの。落ち着いて」

 「これが、落ち着いて居られますか!」

 この時ばかりは私は寡欲を忘れて、泣き叫んでいた。感情を前面に出せた。こんな時になったから。

 「賢人だけが知る、永久の秘密。秘薬の真の意」

 「寿命を延ばす。賢人種と共に歩む為の、秘薬でしたね」過去に聞いていた話を思い返す。

 賢人の里には、人間種の寿命を限界以上に引き延ばせる長寿の秘薬があると。婚礼の儀でツヨシ様がそれを飲まれたと。

 「その様な秘薬が、あるのですね」

 「2人とも、聞くからには覚悟して。この秘密だけは絶対に他言無用。広まれば、里の賢人が全力で潰しに来てしまう。いいわね?」

 グリーと共に深く頷いた。

 「私たち賢人は、大樹を守ると同時に、縛られてもいる。里の奥地で眠る、世界樹が私たちの生命の源だから。彼の大樹がもし倒されたり、燃されてしまったら。私たちも命を失う。秘薬は世界樹の幹から滲み出る樹液。私たちか、世界樹自身が認めた者だけしか口には出来ない猛毒よ。長寿は副産物でしかない。里で行う婚礼の儀は仮初。秘薬を無事乗り越えられた者に対する歓迎と祝福。ツヨシがもしも嘘や偽りの心を持って秘薬を飲んでいたら。もしも世界樹が認めていなければ。ツヨシはあの場で死んでいた」

 「「・・・」」

 「誰でも飲める物ではなく。大昔に一度だけ、里を尋ねた強き人間種に飲ませたら、藻掻きながら死んでしまったそう。それからは婚礼の儀だけに使う、形式的な試薬となった。ブラインおじさんも人間の娘との婚礼の際に使用した」

 「セラスさん、でしたね」グリーが応じた。私には面識がありません。

 「私もツヨシに使用した。信じていたから。彼ならば大丈夫だと。結果、セラスと同じように彼も世界樹に認められ、私とツヨシは番として固定化されたの」

 「以前にお聞きした通りです。それが何故、お姉様の死と繋がるのですか?」

 「世界樹の呪いのような物ね。番だと認められた夫婦が子を設けた場合。子を産む時に揃って共に居ないと、女が必ず衰弱死してしまう。過去のどの組もそうだった。出産と狩りや畑仕事が重なっただけで、少し席を外していただけで、子供を残して消滅してしまう。生まれたばかりの我が子を抱く事も許されず、世界樹に殺される」

 「呪い、ですね」

 「馬鹿げた話でしょ?それが賢人種の真の姿。大樹から離れられず、それらを守る事を義務付けられた種族。おじさんや私は反発の意を込めて、外へと走り、異種の伴侶を見つけた。この子は産むわ。ツヨシが間に合わなかろうともね。死を覚悟するのに時間を掛けて、少々取り乱してしまったけど」

 「スケカン殿のエリクサーでは駄目なのですか?」

 「可能性は感じるけど、恐らく無理ね。世界樹は理を持ち、人のような意志は持たない。人間の世界で言う法律と同じ。人の都合は一々考えてくれないの。この子は賢人種創成以来初めての奇跡。世界樹の呪縛を打ち破れる、一つの可能性。私たちの希望。だから、生むの」

 「抗う為に北へ行くのですか?」

 「どうかしらね。ツヨシの痕跡が見つからないから、虹色を探るだけよ。何だか居そうな気がするの。小憎いあの女神様が。私は問いたい。どうして私たちを造り、こうしてしまったのかを」

 恨みはあれど憎くはない。女神様を小憎いとは、流石はお姉様です。

 「スケカン殿と、アカネさんだけにお会いして、私たちだけ除け者にされる。さぞ冷たい人なのでしょうね。こちらが見ていると知って職種に道化と罵る、性悪な神様です」

 付いた道化は直ぐに消えたと聞く。彼女の意見は皮肉を通り過ぎ、最早恨み言に近い。私はどうだろう。感謝の色がやや濃い気がします。

 「港が見えてきた。長話が過ぎたようね。私たちも行きましょう」

 「「はい」」

 女だけの秘密は多い。この秘密だけは墓まで持つべき秘密。漏らす危険を持つのは私だけですが、お姉様が信じて話して頂けた事に報いる為にも、気を引き締めて頑張ります。

 気合いと根性で。・・・寡欲が重荷で堪りません。


 新しいママへ。許してとはもう言えません。上手く伝えられるかも解りません。

 知らなかった、では済まないのだと解ります。

 ゴラママは既に子供が居ると聞きました。茜ママは日本に帰る事を強く希望していました。

 クレネママか、ウィートママかで迷いました。

 身体が頑丈そうで、出産も問題無さそうで。そんな安易さがあったのは事実です。

 出産が、私の命との引き換えになるだなんて。考えもしなかった。出来なかった。

 パパが間に合う事を全力で祈ります。

 ウィートママにも謝ります。それを付与したのは私です。良かれと思って。

 意志が魔王に支配されるよりも先にと、私は最初無欲を付与しようとしました。

 それだと廃人になってしまうと、女神様が修正してくれました。

 寡欲がこんなにもウィートママを苦しめるだなんて。

 精神体だけで成長した気になっていました。結局中身はまだまだ子供のまま。

 生まれた後も、今のこの記憶が残っていたなら必ず解除する方法を探します。

 生まれる前から、後悔の連続です。お兄ちゃんを馬鹿に出来ません。

 そんな資格は私にはありません。だって、同じだから。

 やっぱり兄妹だったんだと実感しました。


 星降る夜も、日差しの高い昼も、風が強い朝も。僕はせっせと舵を切る。

 慣れたものです。メデスさんとの交代制ですが、肝心のメデスさんはよくよく深酒をしてしまうので僕の比率が高いです。眠いったらないです。

 もう一人くらい交代出来るといいなぁ。

 のんびりと構えて居たら、ガレストイさんから念話が飛んで来ました。

 中央の最寄りの港に寄せてくれと。どうやら竜の問題児たちが暴走してしまったそうで。

 いっそ首に縄着けたい。すぐ引き千切るだろうけど・・・。

 甲板に居た人に帆を調整して貰い、せっせと舵を取った。

 遅くても昼過ぎには到着予定。

 波は穏やか。空も快晴。とても眠い以外は何も問題ありません。

 順調に船を進めていると、姐さんと姉さん専用の船室にグリエール様が突入するのがちらりと見えました。船首部屋のお隣なので結構近いです。

 グリエール様。秘密のお話をする時は、どうか扉を閉めてからにして下さい。

 静寂を施せば良かったと後悔しても後の祭。聞こえてしまった後では。

 部分的にしか聞いてはいませんよ。聞き耳を立ていた訳ではないので。ええ、大人の格好良い紳士を目指してるからさ。

 スケカンさんが帰って来たら、問答無用で今日の記憶を消して貰おうと心に決めました。

 僕ってそんなに存在感無いのかなぁ・・・。頑張ってるんだけどなぁ。

まぁ、死にませんけどね。

結果言っちゃってますから!


焦点は間に合うのか、自力で突破かの違い。

どちらでしょうね。どちらにしよう・・・

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