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あの課の話

作者: 波狐雪
掲載日:2017/09/26

現在、私は自営業ですが、数年前まで役所勤めをしておりました。

この話は役所に入って、数年後にA先輩に聞いたものです。

その当時、A先輩は職員の健康管理をする課にいました。


「何でうちの課の職員ばっか、怪我して、病気になるんだよ、業務が止まっちゃうよ

 って、あの課の課長が嘆いていてるんだ」とA先輩が私に言いました。

「あの課は大きくて、職員も多いですから、確率的にそうなるんじゃないんですか」

と私が答えると、A先輩は「いやいや、凄い割合なんだ、病休職員の代替のバイトだら

けだよ」

「へえーそうなんですか」

「それにさ、」

「それに?」

「夜、一人で残業していて、幽霊、見た奴がいるらしい」

「またあ、先輩、脅かすんですから。でも、節電で最低限の明かりしか点けてませんですから、

暗闇の中にポツンと幽霊が座ってそうですね」

「そうだろう」A先輩は私の答えに納得すると、さらに、

「あの課は市民の病気やら怪我の報告書が集まるから、その念が澱んでるんだよ、報告書の呪いだな」

「またあ、そんな事言ったら、日本中の役所のあの課は呪いだらけじゃないですか」と私は答えました。

「そりゃそうだ。そんな事ねえな、ははは」

そんな怪談じみた話を私に言って笑っていたA先輩ですが、残念な事に10年前に病気で亡くなりました。


A先輩が亡くなった時に在籍していた課は偶然にも「あの課」でした。

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