(哲学)
「ヒモ勇者」いい響きだ。そうだ、これから俺はヒモ勇者になろう。そして俺、ヒキニートになるんだ。ひそかに俺はヒキニートという職業には憧れていた。
だって、ずっとアニメ見てたいじゃん、ラノベ読んでいたいじゃん。だが、働かないと両親にただいな迷惑を掛けてしまうし、両親には老後くらいはゆっくり暮らして欲しかった。
んだが、別に俺がヒキニートになったところで別にリーフィアたちが困ることはないだろう。マギナは研究所でデートすればいいし、リーフィアも家の中でお話しているだけでいいだろう。
ヒキ、目から汗が。何で汗が出るんだ?俺は運動していないぞ。ハイ冗談です。あの世界に居た時は異世界に憧れていたんだけどな。今は何だかんだで停滞を望んでいる自分がいる。
目から汗が出たのは自分に対する失望かもしれない。何がこの世界はつまらないだ。自分が楽しもうとしなかったからつまらなかったんだろう。
俺自身がつまらなかったからつまらなかったんだろう。確かにWEB小説のようにハーレムは出来た、ある程度強い、スリル満載。だが、俺は異世界が前の世界よりも楽しいとは思わない。
それは俺が生きていること自体を楽しんでいないからだろう。何だかんだで本質的な所はどちらの世界も同じなのだ。




