二人の葛藤#56
わたしはとても長い時間の間悩んでいる。といっても、時間ではそれほど経っていないだろう。なぜなら、わたしは天才だから。思考スピードが常人に比べて極端に早い。恐らくそのままのスピードではわたしの体の構造上の問題で話せないだろう。
では、その天才なわたしが悩んでいるのはなにか?といえばもちろんわたしが悩むに相応しい難問だ。それは夜伽をするべきか、しまいべきか、だ。
もちろん、わたしは愛する人と繋がりたい。中にはヤルと痛いからとか体に自信がないから、ヤリたくないという人もいる。ただ、わたしは痛くてもたとえわたしの体が貧相だとしても愛する人と繋がりたい。ただ、相手がそう思ってくれるかどうかは別だ。
残念なことにわたしの体はまだ貧相だ。これぐらいの年になれば性欲というものが女性の場合も出てくる。だが、わたしの体はまだ十歳だ。父上は十歳前半と言っていたものの本当のところは十歳である。ふくらみが辛うじてあるかどうか裸になれば解るぐらいなので、ヒョウガのあれも元気にはならないだろう。
それに、今子供を身ごもっても生まれる可能性はかなり低い。赤ちゃんが入るスペースが確保できてないから。だから、私が夜伽室を作っても自己満足になるかもしれない。だけど、ヒョウガなら愛してくれるのかもしれない。でも、後で承諾が取れなくてもとりあえず作ろう。
俺はリーフィアの居る所に向かっているときに考えていた。DTにとっては非常に重要なことを。そのDTに重要なこととはすなわちマギナが言っていたSピー(自主規制)である。そんなのは当たり前だろう。俺は聖人ではないのだ性欲があるに決まっている。それにDTにとってSピー(自主規制)が重要なのは始めてヤルから緊張するというのもあるだろう。
そして初めてヤルから得られる快感がオピー(自主規制)に比べ物にならないのだろう。それを考えて楽しみにするというのもDTがSピー(自主規制)を重要視する一つの原因である。そして、俺は今、何でSピー(自主規制)を考えているかというと前者でも後者でもなくSピー(自主規制)でマギナを痛くしてしまうのではないかということだった。
マギナが俺とSピー(自主規制)をしたいのはわかるのだがマギナには失礼かもしれないがマギナの体が小さいので俺のアレが入るかどうか微妙なところだし、マギナには凄まじい苦痛を体験してもらい俺は天にも昇るような快感を得ることになる。
そう考えると俺がマギナとするのは時期尚早な気がするのだ。というか時期尚早だろう。俺がエ○マンガで見た情報だと初めてだと腰が止まらないらしい。だとすると俺が昇天するまでは振り続けることになる。そうすると、マギナがいたい思いをするだろう。
ヤルべきかヤラないべきか、いや、そんなことは考えてちゃいけないな。俺は頭を振りつつそんな考えを捨て去り部屋に着いた俺はリーフィアの部屋の扉を開けた。




