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迷子の英雄(解決編)#38

前の話に置いたフラグらしきものを修正しておきました。今日の夜までに見た人たちはわかりにくかったかもしれません。あと、ベルンにはいけませんでした。

走ってそこへと向かうのだが、相手も走っているのかなかなか追いつけない。というか、追いつけない。それにしても何でリーフィアたちは走ってるんだ?まさか、強盗とかその類に追われているのか?それだったら問題だな。でも、全力疾走しても差が縮まらないどころか、もう俺が疲れてきているので差が開き始めている。そしてやっと俺は右に曲がった。


右に曲がるとリーフィアたちが見えると思ったのだがまったく見えなかった。レーダーにはこの道路に居ると示しているのだが遠すぎて見えないようだ。俺がもう追うのはあきらめようかと心が折れそうになる寸前今度は逆方向、つまりこちら側にリーフィアたちはさっきのスピードよりも遅く動いてきた。


俺はこの情報を心の支えにして走った。俺が頑張って数分走ると歩いているリーフィアたちが見えた。最後だ。そう思いなけなしの体力を使いラストスパートをかける。そして遂に俺はリーフィアたちに追いついた。何となく二十四時間マラソンの人の辛さが解った気がする。


そんなことを思いながらふとゲージに目が入った。SPゲージはもう残り僅かだった。やめて!!ヒョウガ君のSPはもうゼロよ!。なんとなく言いたかったので俺は心の中で言ってみた。もちろん本当に口に出していったりはしない。変人扱いは元いた世界でお腹一杯なのだ。そんなことを思いながらハーハー言っているとリーフィアは勝ち誇ったような表情で言った


「だいぶ疲れてるようですね。わたしは道中辛かったんですからね。話しかけてくれないし、話すきっかけを作ろうとむむむ、胸を押し付けても何にも言わないし、わたしがらしくないことをしたのに心配してくれないのでとても悲しかったでした」

「ウンディーネも」


最後らへんはリーフィアが悲しそうな表情をしていたので本当に悲しかったんだろう。残念ながらウンディーネはよく解らないが、少なくとも良い気持ちではないのだろう。なのでここはちゃんと謝らなくてはならない、ついでにフォローもつけて。俺は謝った。


「ごめん。ちょっと考え事をしてたんだ。それに、胸のことは止めて欲しくないから言わなかった」

「え!!」

「ふっ」

「やった!!」


うん。やっぱり正直に話すって大切だね。マギナには「ふっ」とか言われたけど二人の自信を取り戻してくれたようでよかった。というかマギナに軽蔑されたのがショックだな。でも、嫌われる必要があるからこれは良いことだよね。


というか、今軽蔑された理由がわかった。自分の胸は無いから、どうせ男は胸が良いんだろうてきな気持ちで軽蔑の「ふっ」が出たんだな。「未発達なほうが可愛いよ」と言おうとしたが止めといた。


理由は二つある。まず、マギナのフラグをたてそうだから。これが一番の理由だ。三人も俺は囲えない。二つ目は、リーフィアたちがまた、悲しみそうだからだったからだ。よって俺は言うのを止めた。そういえば、話さなかったのが、原因だったな。何か話さないとな。とりあえず、町の規模はどれくらいなのか聞くか


「リーフィア。町の規模が普通はどのくらいか知ってるか?」

「えーっと確か人口が千人からが町でしたね」

「へー、なるほど」


ウンディーネには何を話すべきだろうか?うーんそういえばドラゴ○ボールぽいセリフとポーズをしてたときに笑っていたことを。いや、ここは何をして待ってたかを聞くか


「ウンディーネはあの逃げて!!って言った後何をしていたんだ?」

「ウンディーネはずっと冒険者ギルドで待ってたの」

「え!?」


ちょっと待てよ今冒険者ギルドって言ったぞ。ということはあれか、ということはもしかしたらあれも。なので聞いてみた。


「あのドラゴ○ボールぽいセリフとポーズをしてたときに笑っていたのは」

「うん!!ヒョウガの知識!!」


うん。予想通りだった。恐らくウンデイーネを作ったときに俺の知識をベースに組み込まれたのだろう。今までの反応を見る限り、この世界の言語はどっかから受け取ったのか使えるらしい。そして水魔法を使えることから水魔法の知識もどっかから受け取ったらしい。


もしかしたら、ウンディーネと一緒にオタトークを出来るかもしれないな。そんなことを思っているとなぜかマギナが不満そうな顔をしていた。いや、恐らく、あのときにフォローして欲しかったんだな。かわいそうなのでマギナとも話しておくことした。


「マギナ。ベルンはこれよりもでかいのか?」

「うん!これよりも倍はでかいし、道の敷き方が違う」

「どんな敷き方なんだ?」

「円状に道が敷かれてる」

「おもしろいな」

「同意」


最初の方のは可愛かった。嬉しすぎて素が出ちゃったのかな?声が弾んでいた。しかもその後、顔を赤くするという。可愛い。おっといかんいかん。顔がにやけたらリーフィアが悲しむか嫉妬してしまうな。嫉妬したリーフィアも見てみたいね。そんなことを思いつつ歩いていると宿屋に着いたらしい。マギナが説明を始めた。


「この宿屋は夜の帳って言う宿屋。普通のサービスで安いと評判の宿屋」


なんか微妙な評判だな。まあ、でも一応マギナは貴族だし、こういう宿屋はありがたいんだろう。そう思った後リーフィアの手を握りながらマギナの後に宿屋夜の帳に入った。

次回こそベルンへ。お楽しみに

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中二部!  新しく勉強の息抜きとしてはじめた新小説です。学園ラブコメ、中二病ネタが好きな人は見て見てください。
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