旅立ち(前編)#34
間に合わなかった。なので残りを次にまわします。すみません
わたしとウンディーネはステータスカードを渡しわたしがマギナのステータスカードを受け取った。そしてウンディーネにわたしは言った。
「わたしが見て説明してあげますから、聞いていてください。常識を知らないでしょうから」
「うん!!」
知力が260ぐらいの割にはヒョウガ以外に関することがあまりにも馬鹿すぎる気がするのですが、気のせいでしょうか。それともそんなに40の差は大きいのか。まあ。良いでしょう。そう思考を断ち切った後わたしはマギナのステータスカードを見た。
『マギナ・オウター 種族人族 出身ベルン 適正 魔法使い 職業 魔法使い 練度27 SP369 MP673 筋力275 知力715 殺害数247 』
「え、何ですかこの馬鹿げた知力の数値は!!」
「そんなにたかいの?」
「ウンディーネ。この数値は全員の平均が300です。魔力なら魔法使い。剣士なら力といったようにそれぞれの熟練冒険者の長所の数値の平均が600なのです。つまり、600である時点で十分凄いのです。しかも、この人は700超えをしています。この数値で700を超えるという人はSランク冒険者といわれる人です。といっても今までSランク冒険者は出たことがありません。そういえばなんでSランクなんてランクが存在するのでしょうか?」
「うん!!わかった!!」
「二人ともありがとう」
ちょうど見終わったぐらいにわたしたちのステータスカードを読み終えたようだ。あれ、何か速く無いですか。しかも、わたしの話を聞いていたらしくわたしの疑問に答えてくれた。
「冒険者依頼斡旋業者組合を作ったのは水の英雄と土の英雄で、その時に決められた。ちなみに組合なのは傭兵を取りまとめている業者複数と何でも屋の店主複数と作ったから。冒険者という名前には実は作った二人が『若者が冒険をして体や知能を鍛え上げてわたしたちに届いて欲しい』という意味を込めてつけた。その思いから700を超えたということは英雄の中で一番その能力が高い人に能力が勝ったということ。で、Sランク冒険者設置」
「なるほど、深いですね。冒険組合は未来に自分達に替わり守る人達を育てたり、養う施設だった。で、ついでに自分達よりも超える人たちが出てくればいいなという思いでSランク冒険者を設置したということですか。ということはマギナさんは水の英雄よりも賢いということですか。なおさら凄いです!!」
「あなたも英雄の後継者つまり十分に超える可能性はある。別段わたしが凄いわけではない。第一、水の英雄は凄いことを成し遂げたけどわたしは成し遂げていない」
「成すべきことがなかったからですよ。成すことさえ見つければ水の英雄を超えられます」
「ウンディーネは水霊なの?」
「うん!!ヒョウガにつくられた」
「なるほど。魔法でしもべを作るのか。面白い」
そうマギナが言うと空中になにやら文字を書き始めた。まるでヒョウガみたいだが、あれは便利アイテムのおかげなのでたぶん違うだろう。そんな風に考えているとヒョウガがこちらに歩いてきた。
俺はお金の話をしようといろいろ考えていた。何を買うのかどういう比率で分配するのか。共同資金にすべきとか。でもみんなの意見を聞かなくてはいけない。という結論に落ち着き俺はリーフィアたちのもとに着いた。




