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冒険者ギルドでの混乱#31

すみません。旅行に行っていたので、2日間更新できませんでした。あと、今日帰ってきたので連続で分けます。すみません。

俺がギルドの中に入ると大歓声が。というわけではなくみんなは龍に関する噂話で盛り上がっていた。大抵噂話と言うのは尾ひれが付く。もちろん火龍の噂も例外ではなく、尾ひれが付いており「エンシェントドラゴンが出たらしいぜ」とか「森を焼き尽くした」という確実に有り得ないものや実際に有り得そうな感じの噂話をしていた。


その割には俺が入ってきたときは褒め称えるとか、嘘だろ!!というのが無かったがそういえば確かに後ろに居る誰か(ウンディーネを除く)以外に俺が火龍を狩った。と言う事実を知らないためギルドにさりげなく居るウンディーネが言いふらさない限りは俺が火龍を殺したことなど知りようが無いのだから当然か。というかもしもウンディーネが言いふらしても信じられるわけが無いだろう。たった二人で火龍殺したなんて。しかも駆け出しのFランク冒険者がそれをやったなんて。


そんな風に考えているとあきらかにギルドで浮いていた胸はまな板とはいえないぐらいしかなく、長身で足が長いスレンダーなスーツを着ている女性が後ろにいたマギナに気づき声を掛けた。


「やはり、マギナ様にかかればBランク冒険者七人だけでも倒せましたか」

「クリスティーネ。わたしじゃない」

「そ、そんなありえません。消去法でいくとそこの二人しかいないじゃないですか」

「そう。耳貸して」


マギナがクリスティーネという女性にヒソヒソと小声で話すと疑うような表情をわずかにしたり驚きの表情をしたり納得の表情をしたりし終わると話が終わったのか耳からマギナが離れた。


言うまでもないことだが確実に俺のことだろう。しかも、高確率で俺が勇者ということを言っている。というかあの女性は何なのだろうか。格好的に言えば明らかに執事である。だがそうすると、マギナが貴族ということになる。まあ確かに水の英雄アークウィザードの子孫なのだから、水の英雄アークウィザードが功績をたたえられて貴族になってその子孫の代まで何も悪いことは起こさず水の英雄アークウィザードの現在の子孫でも貴族ということは十分有りえる。


だが、そうすると何番目に生まれたかは知らないが他の貴族に嫁いだりもしかしたら王族に嫁いだりすることは確実だろう。な・の・に・冒険者まがいのことをやっているのだ。もしも死んだりしたら問題なので冒険者をやらせることはおかしい。そこまで考えてたところで恐る恐るといった感じでクリースティーネが聞いてきた。


「あ、あの!家事とか全然できないし無愛想ですがマ、マギナ様をお願いします!!」

「う、うん」

「よかったーこれでマギナ様も幸せに。グスングスン」


やっぱりマギナが自分の下を離れるのがよっぽどさびしいのかクリスティーネさんはそういいながら笑いながら泣いている。マギナの幸せを第一に考える人がそばにいて幸運なんだなマギナは。あれ?なんか俺たちのパーティーに入るだけなのに『幸せに』?大げさではないだろうか。まあ確かに勇者の仲間になって一緒に旅をするわけだし勇者がカッコイイから仲間に入れて欲しいマギナが入るのは幸せなんだろうけど


そんな風に考えているとその答えにたどり着く大ヒントをクリスティーネさんが言った。


「子供が生まれたらわたしにも抱かせてくださいね」

「こ、こども!!」


恐らくマギナは子供という言葉から想像されることを思い浮かべてしまったのだろう。いつもはクールにしていて抑揚の無い言葉で喋るが今は顔を真っ赤にし上ずった声で、なおかつ抑揚のある言葉で喋っていた。可愛いなと思うと同時に俺はクリスティーネさんがした盛大な勘違いに気づいた。


その気づいた盛大な勘違いと言うのはマギナと俺が結婚するという勘違いだ。まあ別に勘違いだったら問題は無い。誤解を解けばいいし、最悪解かなくてもいいのだ。だが、もしも仮にこれが勘違いではなくマギナが耳打ちした内容に入っているとしたらどうだろうか。


かなり問題だ。いまだにDTで少し前までは彼女いない暦=年齢だった俺はもちろん二股や三股を掛けているそこらのチャラ男みたいにしっかり女を管理することなど不可能だ。よってハーレムを維持するのは難しい。ってそういえばこれについて前考えてたわ。結局、俺が頑張るっていう結論が出たんだった。


今顔を真っ赤にして「それは幼いころの話」って抑揚の無い声で怒っているからたぶん勝手にクリスティーネさんが勘違いしたのだろう。そう結論を出して挨拶して帰ろうかと思ったが、俺は後ろでにこやかに(現実逃避)俺を見るリーフィアを見つけたので説明することにした。


「何かクリスティーネさんが勘違いしたらしい。ほらその証拠にマギナも怒ってるし」

「そうなんですか。てっきりマギナさんと結婚しようとしてると思いましたよ。オウター家はわたし父の村なんて比べ物にならないぐらい大きな土地を収める貴族ですから」


リーフィアが「そうなんですか」で怒気は収まったのでほっとしてるとその後の言葉で怒気が急に出始めたから俺があせったら最後の解説は怒気が収まっているという俺の心臓に非常に悪い機嫌の変動だった。

終わらない。これで終わらそうと思っていたんだけどな。クリスティーネさんの勘違いのせいで、というか作者のギャグ的な要素をいれたいという希望のせいで終わらなかった。

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中二部!  新しく勉強の息抜きとしてはじめた新小説です。学園ラブコメ、中二病ネタが好きな人は見て見てください。
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