表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/75

火龍事件の事後処理(後編)#29

龍殺しというスキルを入れ忘れていました。あとで火龍事件の事後処理(中編)で確認してください。

そんなことを思うとすぐにマギナが声を掛けてきた。


wwwダブリューダブリューダブリューって何かの暗号?」

「それは面白いって表現だよ」

「そう」


まあそうだよなどんだけ知力が高くても解る分けないよねこんなの。知力が高いってことはイメージ制御能力と具現化能力について解るかも知れないな。というか解ってるんじゃないのか。それについては聞いてこないし。ということで俺はマギナに聞いた。


「イメージ制御能力と具現化能力って何だ?」

「魔法の発動に必要な三大力さんだいりょくの二つ。一つ目は魔力。魔法を発動するときに必要な力。二つ目は具現化能力。魔法をどれだけの規模発動できるか。最後の三つ目はイメージ制御能力。イメージで上手く制御する力。これが魔法の発動に必要な三大力さんだいりょく。この三つの能力が高くないと凄い魔法を使えない」


「へー良くそんなの知ってるな」

「魔法については賢者と謳われた水の英雄アークウィザードであるわたしの祖先からずっと引き継がれてきた研究。わたし一代で見つけたわけじゃない」

「しかも、始めに魔法を見つけたのは火の英雄アークウィザードだから、祖先が凄いわけでもない」

「いや、十分凄いだろ。ここまで解ったんだから」


「少なくともこの理論のベースは水の英雄アークウィザードの発見によるところが大きいからわたしを含めた子孫はあんま凄くない」

「いや、十分すごいから」

「ちなみにこのステータスカードは火の英雄アークウィザードと水の英雄アークウィザードの合作。火の英雄アークウィザードは発想力が高い」

「へー」


意外とマギナは照れやなようだ。褒めるたびに「すごくない」といいつつ顔をほのかに赤くし、最後にいたっては顔を真っ赤にて話題をそらした。うん。すごく可愛いな。というか俺ってSなのかな?リーフィアもいじめると可愛い反応するな。って思っちゃうし、まあでも、魔人と戦うとなればいい性格なんだろう。苦しむ姿を楽しく見れるんだから。殺したときに葛藤とかしなさそうだし。


あー秋アニメ中途半端に見てないな。○グ○ホライズ○とか旦那が何を○っているかわからない件とかガ○ダ○ビル○フ○イタ○ズとか見たかった。というかいきなり秋アニメの話がでてくるとか意外と俺ヤバイな。


閑話休題。

というか、今の話聞かれたんじゃ。後ろを見てみるといかにも疑っているという目で見るリーフィアと前にはまだ、か。二回目、なのか7人は固まっていた。聞かれたらまずいな。そんなことを思っているとマギナが「問題ない」と相変わらず無表情で平坦な声で言ってきた。


待てよ。何かひっかるような。あ!そういえば。なんで魔法の発動に必要な三大力さんだいりょくを説明しなかったんだ。「何か陰謀があるのか!!」そう心の中で叫んでちょっと自分でも中二くさいなと思ったが十分に有り得ることなので自称神に問い詰めてみたいところだ。


そろそろもうフリーズ状態から脱してもいい頃合なのだがまだフリーズしている。そんなにショックだったのだろうか。というかフリーズ状態って本当にあるんだな。


実は神が話をややこしくしないようになけなしの神力しんりょくを使ってフリーズさせているのだが、そんなことは氷河にはもちろんわかるわけもない。もちろん実際に人がこんなに長くフリーズすることはない。


まるで俺の話を聞いていたかのように数秒、放置しておくと七人はフリーズ状態から脱した。みんな揃って「ハっ!!」と言うのだから思わず笑ってしまった。そういえば笑いが最近は少なかった気がするな。そんなことを思っているとリーフィアが気まずそうに聞いてきた。


「な、何を話してたんですか」

「スキルとか魔法についてとか」

「おーいマギナこっちに来い」

「うん。今すぐ行く」

「マギナ!?ってもう呼び捨てなんですか」

「あ、そういえば」


そういえばそうだったなと思うとマギナは周りに何かを話すとすぐにこっちに来て話しかけてきた。


「よろしく。わたしはマギナ。ヒョウガのパーティメンバーの人」

「よろしく?」

「わたし、ヒョウガのパーティーに入るから」

「え!?」

「そういうことで」


そういうとすぐに七人の下へと走って行った。


「どういうことですか。ヒョウガ」

若干引きつった笑顔でリーフィアはそう聞いてきた。

「お前と同じく英雄アークウィザードの後継者だし、ステータスカードを見せて欲しいって言ったから見せたんだけどスキルに勇者って書いてあって、勇者と一緒に冒険がしたいからって言ってきたから断れなかったんだよ」


そう冷や汗をかきながら隠したい事実は隠し、事実を伝えた。すると納得できないのかリーフィアは疑わしい目つきでこちらをジロジロと見た後聞いてきた。


「じゃあなんでニヤニヤしていたんですか」

「い、妹のことを思い出して懐かしくてニヤニヤしちゃったんだと思うよたぶん」

「そ、そうなんですか」


もちろん俺には妹などいない。しかし、我ながらナイスだった。これならバレないだろう。そう高を括っているとマギナが俺を指しながら言った。


「嘘発見」

どうしよう終わらなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
中二部!  新しく勉強の息抜きとしてはじめた新小説です。学園ラブコメ、中二病ネタが好きな人は見て見てください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ