冒険者ギルド(後編)#22
結果、ギルド編も二つに分けることに、解りづらくてすみません。
「みんなはステータスどうでした?」
「いちいち言うのもなんだし交換するってことでいいんじゃね」
「そうですね。交換しましょう」
俺がリーフィアからステータスプレートを受け取り俺はウンディーネにステータスプレートを渡した。気になるステータスはというと
『リーフィア・アデン 種族エルフ 出身ノカナ 適正 魔法使い 職業 魔法使い 練度 13 能力 SP237 MP570 筋力255 知力482 殺害数 0 』
になっていた。にしてもアデンってカッコイイな何かエデンみたいでカッコイイな。
説明しよう!!エデンとはアダムとイブが暮らしていた楽園の名前である。
まあそれは今確認すべきことではないか。おかしいなステータスが。だって人族の俺がなんで体力と筋力で負けているんだ。しかも魔力でも勝ててないし。唯一勝てているのは知力だけだ。
なんてこった。ちゃんと高校生なら高校生らしくしっかりと青春を謳歌すべきだった。まさか年下の女の子に体力で劣るとは思わなかった。というかここは普通小説なら俺の数値が有り得ないほど高くなっているところだ。それで受付のおねえさんに驚かれるというのがテンプレだろ。まあ別にいいんだけど。面白いし。
そんなことを考えてるとリーフィアが突然声をあらげた。
「え!」
「魔力が高すぎですよ!」
気になったがまあ次の交換で見れるのでまあいいかと思いとりあえずスルーした。リーフィアが言った。
「交換してもいいですか」
「いいよ」
「同じく」
俺はリーフィアから回ってきたステータスプレートを見た。
『ウンディーネ・サクライ 種族人族? 出身ビギニー 適正 魔法使い 職業 魔法使い 練度 27 能力 SP∞ MP897 筋力∞ 知力263 殺害数 7』
有り得ないことになっている。まず名前だ。なぜか苗字が俺と一緒になっている。次、種族が人族?って疑問形になっている。次はSPと筋力が∞になっている。次はMPが異常に高い。まあでも良く考えてみればわかるはずだ。考えよう
まず名前だ。考えてみればわかることで俺が生み出したので俺の苗字が使われたのだ。次は種族が人族?になっていることだ。疑問形なのは魔法で強制的に変化したのを察知されたのかもしれない。次は体力と筋力が∞になっているのは、恐らく体が水だったから、魔力をつぎ込めばいくらでも強くなるのかもしれない。
魔力が異常に高いのはよくわからん。だってあの小さい体に俺以上の魔力袋があるとは考えづらい。よくわからん。
結果氷河は最後のはわからなかったが、これもウンディーネが水で出来ているのに起因する。ウンディーネを構成しているのはいわば魔力水といったところだ。ウンディーネは全身が魔が解けた水なので、保有魔力が異常に高くなる。というわけだ。ちなみにステータスプレートはウンディーネが水のときのステータスを表示しているため、今の実力ではない。実際のところは今の形態のままだとただの人族の女子となんら変わりない。体の中もね。え?なんでそんなことを言うかって?そりゃあ後々重要になるからだろ。
閑話休題。
結果よく分からなかったが原因が解らなくても強いものは強いのだ。なんの問題も無い。まあ諦めるための言い訳なんだけど。そんなことを思っているとリーフィアがまた声を荒げた。
「え!」
「魔力が高すぎですよ!」
また同じセリフを驚きながら言っていた。そんなことを思っていたのだが、俺がウンディーネのステータスプレートを持っているはずなので今リーフィアが持っているのは俺のステータスプレートのはずだ。要するに、俺は結構凄いってことだ。やったね。さっき言っていたテンプレ展開だ。つまり俺は知識チート・能力チートの二つのチートが有ることになるわけだ。なんか能力が高いからって能力チートって聞いたこと無いな。やはりなんかテンプレ展開が続いているし、よくある俺Tueeeの異世界転移ものの小説みたいな展開になるんじゃないだろうか。
まあ要するに安心だな。死ぬことはとりあえず無い。しかも負けることも無い。異世界に来て良かったなー。そんなことを思っているとリーフィアが言った。
「返してもらっていいですか」
「オッケー」
「同じく」
ステータスプレートをリーフィアに返してもらうと俺はウンディーネにステータスプレートを返した。するとリーフィアがひそひそと話しかけてきた。
「やばいですよ。ウンディーネが強すぎて」
「ああ、ちょっとやりすぎた」
「もしも練度の影響があまりないとしたらやばいですよ。伝説級魔法より上ってことですよ。ようするにヒョウガはアークウィザードより上ってことじゃないですか」
「アークウィザードって?」
「アークウィザードも知らないんですか!あ、すみません異世界から来たんでしたね。アークウィザードって言うのは魔人から魔法で人を守った英雄ですよ。初めて魔法を使い、作った。とされています。ちなみに、五人いて一人が人族でそれ以外はエルフ族だった。とされているんです。で、火魔法を作ったとされているのがわたしの祖先なんです!」
「へーそうなのか。伝説級魔法っていうのはリーフィアはしってるの?」
「詠唱文は失伝しているんです。それに火・水・土とあるんですが、五人が別の魔法をつかっていた。はずなんですけどそれ以外の魔法も解っていません」
「そうなのか。じゃあ依頼でも受けにいくぞ」
「はい!」
「はい!!」




