表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/75

リーフィアの決意#19

思いっきり甘い話です。

「とりあえず一晩泊まれるような格安の宿屋に泊まれないか?」

「お金はなぜかポケットに入ったままですね」

「ということは泊まれそうか」

「そうですね」

「じゃあ悪いが案内してお金を出してくれ。すまん」

「いいですよ、仲間なんですから。それにお金は後々キッチリ返してもらいますし」

「あ、ありがとう」


さりげなく返してねと言われ驚きつつも俺はリーフィアについていった。町役場からかなり真っ直ぐ歩くと十字路の真ん中に着いた。するとここでトラブルが発生した。まあトラブルといっても俺にとってはこのトラブルが起こるのが理解しがたい嬉しいトラブルだったのだが、そのトラブルとは今まで黙って歩いていたリーフィアが話しかけてきたことだ。もちろんただの話ではトラブルにはならないその内容であった。


「あの、わたしヒョウガが好きです」

「え、ああ、もちろん仲間的な意味だよな」

「違います!!」

「実は一目ぼれなんです」

「え、いや。特に俺はモテルようなイケメンではないんだけど」

「何で好きなったんでしょうね。よく解りません。そういうのは」

「つまり、何となく惚れた。と」

「はい。でも最初は自覚がなかったんです。恋をしているという」

「でも、一緒に冒険したいなって思いましたし、男の人が嫌いなのに手を握っても、別に嫌などころか内心嬉しかったですし、最初に名前で呼び合った時は嬉しかったですし、なんか家出した理由も似てて嬉しかったんです」

「この気持ちは何だろう?と思ってたんですけど、ウンディーネさんに嫉妬して初めて気づいたんです。これは本の中の物語の人たちが患った恋の病というやつだなって」

「大好きですよ。ヒョウガさん」

「お、おう。リーフィアみたいな美人に好きになってもらえて、嬉しいよ」

「け、けけけけ、結婚してくれますか」

「いや、まだ早いだろ。どうせ仲間なんだし、食べるときも、稼ぐときも、寝るときも一緒なんだから、それで見極めよう」

「ね、寝るときもですか!!結婚する前にそういうのは早すぎませんか」


そう、言いながらリーフィアは勝手に勘違いしながら恥ずかしそうにしている。あらかた俺に今日襲われてしまう。とかいつか襲われてしまうとか考えているのだろう。まあして欲しいならするけど、もちろんD.Tなのでテクニシャンだったりはしない。それにリーフィアに同じくヤるとしても結婚してからだ。いまやって子供を宿されても正直稼げるか解らないので、困るのだ。ああ、避妊具が有ったら。そんな風に不埒なことを考えてしまった。


あと、チョロインだな。と思ってしまう。まあ某アニメに出てきたギャルゲーマーのように、女の子を自分に好きにさせる事とかはできないので、俺としては超ラッキーといった感じだ。それに、お約束だな。とも思った。やはり、優等生キャラが性的なことに触れる。もしくは、性的なことを連想させる発言を聞くとこんな風に過剰に反応するのは典型的な展開だ。


何気に俺はフラグをさっき置いていた気がするので、お約束やフラグはこの世界ではかなり有効なのかもしれない。まあ本当に有効でも、意識してフラグを立てると逆フラグになりそうなので、意識して立てても意味はないだろう。こんなことを考えているのだがさっきから笑みがこぼれてしまう。さっきからウンディーネに水をぶっ掛けられているので顔が濡れているのだが。


そして、今何気なく横をチラチラ見ながら手を握ろうとしているのが、可愛い。だが、俺の顔が濡れていることには気づいていないのかよ!!俺はSではないはずなのだが妙にイジメたくなってしまう。なので、手を握るのはウンディーネのこともあり、お預けにしとくことにした。ギルドがはっきりと見えてくる位置に来ると、頬を膨らませている。かわいい。そんな風にリーフィアをニヤケながら見ていた。


すると、宿屋に着いたのかリーフィアが話しかけた。


「もう!なんで手をつないでくれないんですか。恥ずかしいですよ!誘ったのに手をつないでくれないなんて」

「ごめん、可愛いからつい」

「かか可愛い!」

「ねえ、ウンディーネもだいすきだよ!けっこんしよう!」

「いえ、結婚するのはわたしです」

「じゃあ、どうしてもというなら、あいじんで!」

「認めません!」

「あのー俺が決めることだと思うんだけど」

「黙って!!!」


なぜか俺が決めることなはずなのに話から追い出されてしまったので黙って見ていた。話し合いは約二十分にも及び結局はウンディーネが愛人でも良いということにし、その代わりに週に一日限り。と言うことになった。俺の意思は一切考慮されないのかよ。まあロリ巨乳が愛人とかうれしいんだが。というかもっとウンディーネとの時間を増やして欲しい。


このままだとハーレムが出来上がるのではないか、という予感と、もしハーレムになったら女子達が仲の良いハーレムなのかそれとも女子達が争いあうほうのハーレムなのかで大きく違ってくるな。とか考えながら俺はリーフィアを先頭に宿屋に入るのだった。

次回こそ宿に入ってギルドに行くはず。次回もお楽しみに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
中二部!  新しく勉強の息抜きとしてはじめた新小説です。学園ラブコメ、中二病ネタが好きな人は見て見てください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ