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脱出(前編)#15

くっつけて再UPしましたが、結局くっつけても二つになりました。紛らわしくてごめんなさい

 一方、ウンディーネが大量虐殺している間に氷河たちは・・・


「暇ですねー」

「確かに暇だな」


暇な時間を潰すため当たり障りの無い会話をしていた。


「そういえばリーフィアも村がつまらなくて家出したんだっけ」

「はい。も、ということはヒョウガもですか?」

「ああ、実は、前いた世界はところどころで戦争してたりしたけど俺が住んでいた国は戦争はしない。って言ってて戦争はしていなかったんだよ。しかも、前の世界には魔法も無かったし、カリーの宿屋よりも何倍も快適だったんだよ俺の家がね」

「え、カリーの宿屋よりも何倍も快適ってすごいお金持ちだったんですか?」

「いや。お金に関しては普通よりちょっと持っているだけだったんだよ」

「普通の家であの宿屋以上ってどんな世界なんですか!?」

「平穏で魔法の変わりに科学というのが発展しているんだよ。俺の出身の世界はね」

「そ、そうなんですか、行って見たいですね。そんな世界」

「今のところは帰りたくは無いな。こっちの世界は憧れてたし」

「憧れていたってどういうことですか?」

「前の世界で想像した架空のお話みたいなんだよ。ここは」

「そうなんですか。ということは、召喚魔法というのもお話にでてきたんですか?」

「ああ、そうだよ」


そんなほのぼのと話している中、組織の方はというと・・・


慌てた男二人とゴリラというに相応しいムキムキでがたいのいい男がテーブルで会話をしていた。


「あ、兄貴。大変ですたい!!」

「何があったんだ」

「じじじ、実は組織の奴らが全員奴隷の様子を見に行ったきり地下から帰ってこないんです」

「よし、逃げるぞ」

「え、敵がいたとしても兄貴なら倒せるんじゃ」

「どうも、嫌な予感がする」

「ほら、さっさと逃げるぞ」

「はい!!!」


男たちは兄貴の命令で必要最低限の物品と一応、証拠になりそうな物を風呂敷に入れさっさと退散してしまった。


 こうして、組織の人たちは一目散に逃げてしまった。この逃げてしまった組織の人たちのせいで、後々面倒なことになるのだが、まあそれは後の話だ。

 そんなこんなで逃げてしまったので、ウンディ-ネの方は片づけが終わっていた。


ウンディーネはその後、


「うわ、汚いないです。さすがにこれじゃ子供達を連れて行くのは無理なのです」

「一箇所に集めるのです」


 そう言うと手の平を廊下に向け目を閉じるとウンディーネの手の平よりちょっと小さい水の塊ができた。

 すると、刹那。ビュンっとさっきと同じで、水では出ることのありえない音を鳴らしたと思いきや、ドゴーンとまるで爆薬を使ったかのような音が鳴り廊下の床に大きなクレーターを作った。

 

 廊下の壁にギリギリ行きそうなぐらいまで迫っていたのだが、男7人の体と首を埋めるのには深さが足りなかったのか、今度はクレーターの中央でウンディーネの指の大きさぐらいの水を作った。


 そしてまたビュンっとありえない音を鳴らしながらウンディーネは土をモリモリと削っていく。ウンディーネが二体分の深さに達したとき、ウンディーネはちょうど階段の前に水が落ちるように飛ばすと、ウンディーネの体は跡形も無く崩れ去った。


 その後すぐにウンディーネは水をあらかじめ飛ばしておいた階段前に自分を形成した。要するにウンディーネは、自分の一部をあらかじめ飛ばしてそこをマークして自分を分解した後にそのマークを頼りに自分を再形成して、擬似テレーポートをした。

 というわけだ。ウンディーネはいざとなったらそうして逃げることも出来るとうことだ。恐ろしい。


 そんなこんなでウンディーネは自分で作ったクレーター?の中から出た。その後、ウンディーネは自分が作った死体の山と生首の山を水の刃で細い肉切れになるまで切り刻むと水の球に閉じ込めた。

 そして、その水の球を乱雑にクレーター?の中に放り込むと、ウンディーネはポツリと呟いた。「あーあ早くヒョウガに会いたいな」


 相変わらず氷河に早く会いたいと考えているようだ。で、この穴をどうやって埋めるのか?というと、ウンディーネは少し静止して考えると、ウンディーネはすぐにまた行動を始めた。


 またさっきのように手をクレーター?のところに手の平を向けると今度は突然クレーター?の穴を覆うようにして水の幕が形成された。もちろんこれでは細い肉切れになった死体が見えてしまう。

 じゃあどうするのかというと、ここでウンディーネは詠唱を始めた。「水よ従え!汝を硬化させよ」


 そうすると、詠唱を使ったことでわかるように水魔法以外は苦手らしく徐々に徐々に氷になっていった。一応、この世界ではこの魔法も水魔法に分類されるのだが、氷河のイメージで作られたので、この魔法は氷魔法だ。

 と氷河自身が思っているのでこの魔法は水魔法のように無詠唱でしかも強力と、いうわけにはいかないようだ。


 ウンディーネの二つ目の弱点かもしれない。ちなみに、一つ目の弱点というのは氷河だ。誰がどう考えたって氷河にベタ惚れなので、氷河を人質にとられてなおかつ、ウンディーネでも一瞬で無力化できない状況ならば手をださにだろう。でも、ウンディーネに一瞬で無力化できない敵がいないとは考えずらいが。


次回は脱出と旅立ちです。

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中二部!  新しく勉強の息抜きとしてはじめた新小説です。学園ラブコメ、中二病ネタが好きな人は見て見てください。
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