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約束の場所へ#10

苦労しました。

 わたしは村に帰った後、いつも通り魔法の練習をした。夜になるといつも通りご飯を食べた。だが、昨日とはあきらかに違った。いつも通りの平穏でそれでいて退屈な生活だったが、わたしには楽しみがあるので、別に苦になることも無く一日を終えたのだ。


 寝るときになって、わたしはベッドの中に掛け布団の中に入ってみたものの明日が楽しみでなかなか寝ることができなかった。


 待望の明日になった。だが、明日になってもすぐにあの異世界から来たという謎の男性と一緒に町を見て回ることができるわけではない。

 昼より前は勉強をしなくてはならないのだ。


 わたしは授業を聞き流してしまっていた。わたしはいつも授業は真面目に受けている。

 授業を真面目に聞いていればこの村から脱出することになってもある程度は生きていけるだろうし、なにより外の世界がどんななのかも知れるからだ。


 どこに行こうか?何を話そうか?初めは自己紹介がいいな。などと昼のことを考えているとあっという間に授業も終わり昼になっていた。


村長つまりわたしの父にわたしが手を合わせて頼んだ。


「昨日遠くから来た男性に無礼を働いてしまったのでお礼にビギニー町を案内することにしたんですけど、お金をその男性に貸して昨日のお金を使い切ってしまったので金貨一枚でもいいのでくださいお父様」

「男が苦手なリーフィアが男の案内をするなんて珍しいな。まあいいか、今日は別に一緒にいってあげられるがもてなすため、という理由ならばわたしは行かないほうがよさそうだな。はい」


 こうして、わたしは父から金貨二枚を受け取るなり早く会いたいしもう昼なので走って草原に向かった。父が後ろで「ほう」と言っていたがなぜそんな言葉を言ったのかはどうでも良かったので無視して走った。


 わたしはあの場所には誰もいないと音でわかる距離に近づいても走った。そしてわたしは一足先に草原に着いた。


一方そのころ氷河の方はというと・・・・・・


 氷河こと俺は11時56分に宿屋を出ていた。俺はもちろん普通の人間なのであの約束した場所がどこか、などとわかるはずも無いので戸惑っていた。

 だが、ここら辺の地図ならインストールされているので草原にまでは問題なく着けた。だが、ここからが問題である。


 草原と、言うからには草の原っぱである。つまり、目印になるものがないのだ。しかも、昨日は薄暗かったため、なおさらあの場所がどこかわかりにくいのである。

 この状況をどう打破するべきなのか俺は考えた。まず思いついたのは足跡を追うという奴だが草に足跡は残らない。


 足跡ではなく変わりに草が折れ曲がった後を追うにしてもそれではほかの人の足跡かもしれない。

 俺はそれ以外の方法を考えたのだが、なかなかわからず、12時37分になってしまっていた。そんな風に時間の表示を見てふと思った。相手が来ないかな。


 俺はそこで閃いた。そうだ!相手に来させればいい。そう思いついた俺は自分がここにいることを知らせるために前、チュートリアル2の動画で作り方を聞いたオリジナル魔法を作ることにした。

 作ると言っても大層なことはしなくていいのだ。まず適当にそれっぽくアレンジした詠唱を言いながら魔法をイメージする。


「火よ!思っている言葉をイギリスの言葉で現せ、そして撃ち上げよ!」


 本当に適当で、もはやそれっぽさもない詠唱文だが、何の問題もない。イメージに沿っていればいいんだから。

 そして完成したであろう魔法の詠唱文をわたしは愛していると思いながら口にした。


「火よ!思っている言葉をイギリスの言葉でかたどれ、そして撃ち上げよ!」


 そう俺が言った直後、想像通り花火みたいで撃ち上がっていくのに、花火とは違い音がするわけでもなく撃ち上がった。

 数秒後に大きく空中に『I LOVE』と火が表した。


一方リーフィアの方は・・・・・


「はぁーあ。お金が欲しい唯の下卑た男だったのかー。はぁ」


 そんなふうにわたしはらしくもなくため息を連発していた。なぜか、わたしはあの時のように草原に寝転がってみた。

 もちろん、だからといってあの男が来るわけでもなく、かといって本物が来るわけもなかった。


 そんなことをしていると、赤い一筋の光が空に向かって伸びていきどこかで見たことがあるかのような文字らしきものに変わった。

 あれはどっかで見たことがあるような?あれを見てそんな風に私は思った。


「人族の文字でもないしなー」

「あれ?この言葉最近言ったことがあるような?」

「あっ!!」


 わたしは完全に思い出した。この言葉は前この文字を見た時に言った言葉だ。

 つまりあの男性以外にはあの言葉は知らないので、便利アイテムか、なんかであの男性が火で作った可能性が高いということだ。


 つまりあの赤い一筋の光があがった方向にいるのでは?と思い、即刻わたしは赤い一筋の光があがった方向にウキウキとした気分で走るのだった。


 その後結果わたしは息を切らしながらも1時間かけてわたしはあの男性の元へと辿り着くのだった。

次回は遂に事件発生?お楽しみに。

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中二部!  新しく勉強の息抜きとしてはじめた新小説です。学園ラブコメ、中二病ネタが好きな人は見て見てください。
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