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part3

車を降りて急いで、楽屋まで向かう。

リハーサルがあるので、出来るだけ早くテキパキと動かなければいけない。

楽屋に着き、荷物を置く。

メイクさんはもう既にスタンバイしていた。

「鈴音さんはここに座ってください。」

メイクさんから言われ、急いで座る。

ここから1時間ほどかけて、メイクと髪をセットする。

その間は何もすることが無いので、スマホをいじって時間をつぶす。

やっと支度が終わり、今度は楽屋挨拶に行くことなった。

約束通り、芹奈と共に共演者の楽屋を回っていく。

ユアボイは一番最後にすることにして、気楽に回っていく。

次は、、、。と楽屋の札を見ると、優陽のグループの楽屋だった。

少し高鳴る胸を抑えながら、ノックして、ドアを開ける。

「失礼します。dreamsの鈴音と芹奈です。」

優陽が部屋の奥の方にいるのが見えた。

こっちに目線を移すと、にこりと微笑んだ。

「鈴音ちゃんだぁ!久しぶりだねっ!」

といきなり、康太が自分に抱きつこうとしたのを流星が止める。

「康太、お前幼馴染だからって調子に乗るな。ごめんね、鈴音ちゃん。」

「ううん大丈夫だよ。気にしないで。」

何か視線を感じる。ちらりと優陽の方向に目を向けると何か言いたげな顔をしていた。

「あっ、芹奈さん、だよね?」

と流星が話しかける。

「あっ、そうです。初めまして、、。」

少し緊張気味な芹奈が言う。

「鈴音ちゃんの事よろしくね。この子馬鹿だから。」

ニコッと芹奈に笑いかけた。

「はいっ!」

鈴音は少し拗ねたような表情をすると、クスッと優陽が鈴音を見て笑った。

「じゃあ、私たちもう行くねー。ばいばいー。」

と少し適当に鈴音は挨拶した。

「ありがとうございました。」

と芹奈は丁寧な挨拶をして、楽屋を後にした。

「次は、ユアボイだねっ!よし、気合い入れてこ!」

「うん、頑張る、、。」

ノックをして、楽屋に入る。

「失礼します。dreamsの鈴音と芹奈です。」

自分の後に続いて芹奈も楽屋に入る。

少し手が震えていた。

「誰かと思ったら鈴音ちゃん達か。」

と凛人が話しかけていきた。

「この子、芹奈!今日は芹奈と楽屋回ってるの。」

「紹介しなくても知ってるから。馬鹿にすんなよ。」

芹奈は既に瀕死だった。

「こ、こんにちわ。芹奈ですっ。」

少し噛んでいたが、緊張しているのに良く出来た方だろう。

「初めまして。凛人です。」

ニコッと笑顔を作る。

芹奈を落とす気なのかは知らないが、ここで二人の空間を作らないで欲しい。私の立場がないじゃないかと悪態をつく。

「残念だけど、俺らこれからメイクだからまたあとで来て。」

と、私にだけ雑な扱いをしてきた。

「はいはい。じゃあね。」

「ありがとうございました、。失礼しますっ。」

と二人で楽屋を後にした。

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