表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/20

part2

「ごめんねっ、鈴音ちゃん。空気読めなくて本当に、、。」

「ううん、大丈夫っ!りんちゃん、ここのお店見ていこうよ。」

言葉を返すのに少し間が空いてしまったが、いつもの声のトーンで返す。

泣いているのを見られたら、余計心配するだろう。そう思い、必死に涙を堪えながら言った。

「そうだね!せっかくだから何かまたお揃いの買おうよ。」

二人でお店に入り、店内をじっくり見て回る。

そんな時、いきなり凛人が声を上げた。

「ねぇ!みてみて!これ、すっごく綺麗じゃない?」

そう言った凛人が指を指していたのは、青色の綺麗なブレスレットだった。

「鈴音ちゃん、青色好きだったよね。」

「うん、でもなんで知ってるの?」

凛人が自分の好きな色を知っている事が驚きだった。いくら仲が良かったとはいえ、そんな内容の会話はあまりした事がなかったはずだ。

「うーん、なんとなく?」

「なんとなくで分かる物なのっ?!」

「まぁね。」

と少し自慢げにニコッと笑う。

そんな笑顔に、少し傷ついていた心が癒された。

「これ、買おう。」

そう言うと、それと色違いの物を手に取って凛人は会計へ向かった。

財布を自分の家に置いてきてしまっていたため、スマホで決済しようとしたら、またしてもさらっと凛人が払ってしまった。

「ねぇ、りんちゃん。私にも払わせてよ。ずっと払ってもらってばっかりじゃりんちゃんにも悪いし、、。」

「いいんだよ。格好くらいつけさせて。それに、俺が好きでやってる事だから。」

ね?と圧をかけられたら、引き下がるしか無い。

お礼を言うと、少し嬉しそうな顔をしていた。

お店から出ると、凛人が早速つけてみようと言い出したので、梱包されたブレスレットを取り出した。

つけようとしたが上手くつけられない。

「貸して。」

とだけ言うと、あっという間にブレスレットをつけてくれた。

「じゃあ、りんちゃんも腕出してっ!」

「俺は鈴音ちゃんと違って器用だから、もう着けられました〜。」

「私も器用だよ?!」

「えっ、ちょっと、ねぇ!聞いてる!?」

少し無視されたが、こんな会話すら久しぶりで楽しかった。

その後はアイスクリームを食べたり、ゲームセンターで遊んだりと何時間も満喫していた。

楽しいからこそ時間はあっという間だった。

気づけば、日が傾き空は少し暗くなっていた。

そのため、家に帰ることになった。

帰る途中に、凛人がたこ焼きを食べたいということで、スーパーにより食材を買った。

家に帰るとたこ焼きを二人で作る事になった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ