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悔しくなんてない

あと1ヶ月生きられるかどうかの貯金。

友人と飲みに行くが金がなくてカードで支払う。

酔いつぶれた友人を家に届けると、彼の地元の卒業アルバムを発見。

片っ端から「1個1億円のタニシを冷蔵庫に保管してくれないか」と電話をかけようか迷うが

さすがに可哀想なのでチルドの米と詰め替えのボディソープだけ貰って帰る事にする。




もはやボクには不安というものはなく、中学生へ進級してもそれは変わらなかった。

バレーボール部に入り部活に夢中で取り組んだり、チョイ役で演劇にも出た。

ボクの人生の中で、小学五年生から中学二年生までが、一番輝いていたと思う。

中学二年生の頃、塾で出会った1つ上の先輩と付き合う事になった。

といっても、外でデートなどした思いではなく、塾の帰りに先輩の家に遊びに行くだけだった。

先輩は母子家庭で母親もいつもいなかったため、先輩と二人でずっとエンタの神様を見てへぇ〜と言い合っていた。

それも先輩が高校生になると同時に、ボクとの関係は自然消滅してしまった。


中学二年生の冬、選択授業でバドミントンをしていた時、急に腹痛が走りトイレで給食を戻してしまった。

この瞬間から、またボクの悲劇が始まった。

人と食事は取れなくなり、給食の時間は苦痛だった。乗り物や閉鎖空間にいる事も出来なくなり、

これからそういった所に行かなければならないと知ると、何日も前から吐き気が止まらなくなった。


小学生の頃と変わった事といえば、ボクがこの病気に倒して戦おうと決意した事だ。

初めて母に症状を説明すると、内科へ案内され、レントゲンを撮ったり胃腸の働きを抑える薬を貰ったりした。

病院の先生があまりにも「治った感じするでしょ?」と言ってくるのに対して、ボクは何も言えなかった。

母もそれでボクの病気は治るものだと思い込み、ボクは誰にも相談出来なくなってしまった。


僕は大好きな部活にも中々出られなくなり、遠征にも大会にも行くことができなくなり、

でも自分の症状を言うと気持ち悪いと思われそうで言えなかった。

そして部活には顔をほとんど出さなかったが、最後の大会だけはどうしても仲間たちと一緒にいたくて、

トイレに篭ってばかりだったが、最後の時間を共に過ごした。

今でも、部活のOB等で集まっている噂を聞くたびに少し悔しい思いが込み上げてくる。

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