7/14
ベルタの気苦労
この話の主人公はベルタという秘書の苦労
一方ーーヴァニタスの本部ではーー
構成員、ベルタが留守を任されていた。
「ボスは今、先代の仇打ちに行っております。」
ボスはどこだ、と喚くメンバーを必死になだめる。
「幹部殿は何処に行ってるんだよぉ……。」
普段、幹部が2人はいる筈なのに、今は1人もいない。幹部が説明すれば、メンバーをなだめられるのにーー。
幹部が帰ってきたら、彼に任せて、自分もボスのもとに行きたい、そう思うベルタだった。
〜旧N社〜
貿易会社だったところ。噂しか知らないが、社員へのパワハラや問題が多かったらしい。潰れるのも無理はない。しかし、この建物はいいところだ、新しく本部にするのも良さそうだな。そんなこんな思っていたら、エレベーターが到着した。
私はエレベーターに乗り込み、迷わず最上階のボタンを押す。
〜ヴァニタス本部〜
「幹部殿のご帰還です!。」
元気よくメンバーの1人が声をあげた。やっと帰ってきてくれた。
「幹部殿!ちょっといいですか?」
幹部は「ん?」と言って
ベルタのもとに来た。
「君、誰だっけ?」
「私、ベルタと申します。あの、ボスに関して……。」
幹部があからさまに動揺した。何か知っているのか?




