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孤独詩  作者: めけめけ
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エイプリルフール

物書きである以上、筆者は嘘を書かなければならない。また、読み手も読者である以上、その嘘を受け入れなければ楽しめない。でも時に筆者は嘘の中に事実を紛らせる。さも、嘘を書いているように事実を紛らわせ、物語に命を吹き込む。

読者は果たして、その事実をどうとらえているのだろうか。

 それはそれで求められていることだから、しかたがないことかもしれない。

 あなたの佇まいはその求めに応えるべくすべてを兼ね備えている。


 兼ね備える。

 それは本来の目的とは違う用途をも併せ持つということ。

 それは機能的ではあっても決して美しくはない。

 それは器用さかもしれないが、朴訥な洗礼された美しさには程遠く、あるべき姿を曇らせる。


 ペンとは実に美しき道具である。


 嘘とは真実を覆い隠し、曇らせ、歪めるもの。

 しかし嘘が覆い隠し、曇らせ、歪めることができるのは、真実の中のほんの一部だけ。

 事実を変えることはできないし、曲げることも歪めることはできない。

 事実は、ただそこに存在している。


 事実とは、無味無臭であり、それは(くう)に等しい。

 等しくはあるが空とは別のもの、決して混じることのない境界線の向こう側の存在。

 それは「0」と「1」の概念に等しい。

 「1」は「2」や「-9」といったあらゆる数字の中に存在するが、「0」はそれらすべての数字の中に含まれることのないまったく別の存在だ。


 真実とはつまるところあるかないかでしかない。

 つまり意味がないことが真実の(まこと)である。


 わかりきったことを僕は言う。

 エイプリールフールだというのに、僕には嘘の中に隠れている実を観ようとしてしまうからだ。

 観て、察して、つまらない現実を見つけてしまう。


 ああ、今日一日は平和であって欲しい。


 それが精いっぱいの、僕のエイプリルフール。

気の利いたエイプリルフール話が書けない、筆者のたわごとにお付き合いいただき、感謝


これは本当か嘘か?

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