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雨の七夕
我が心 雨の公園が如し
短冊濡れて願いもにじむ
過ぎ去る季節のあさましくも狂おうしい
晴れぬ空は
何処へと続くか
雨の七夕
やまない雨はいじましく
地上と宇宙を隔てる
見上げるほどにうらめしく
地面に落ちる雨粒の
物悲しさに心乱れる
雨水を跳ねて通り過ぎる
車の音が妬ましく
傘撃つ雨音痛々しく
身を貫くほどに鬱陶しい
団地の広場に置き去りの
三輪車が物悲しい
目に映るもの何もかも
この世の不幸を背負って見える
そんなことはあるはずないのに
そんなこともあってもいいかと
己の心の隙間から
どす黒くも熱い闇が波を打つ
知らず知らずに覗いては
その浅ましさに身を焦がす
それを見透かすかのように
頭を冷やせと雨が降る
いつもと違う週末に
身をもてあましてさまよえば
憂鬱という名の気まぐれに
身をゆだねては想いを紡ぐ
雨の七夕 願いをこめて
恨みの一つも晴らせよと
晴れぬ空のありように
おぞましきかな我が詩よ
やまない雨はないとつぶやき
晴れない心に慰めを
もとめてやまぬ
雨の七夕




