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どうでもいいと思うあなたを、僕はどうでもいいと思うことを許されなかった
どうでもよくなってしまう自分を嫉みながら
ああ、そういうものかと思ってしまう
どうでもいいと言われようがアンチテーゼを提示し
どうてもいいと言われようが違う景色を指示し
どうてもいいと言われようが僕は僕であることを諦めない
共感の心地よさに目がくらみ
大きな差異に気付かないでいられる
それはそれで悪くはないが、罪はひとつ、またひとつ重ねられる
共感は安心を育み、共感は足元を暗くする
合わせたつもりはなくても、わずかな差異を妥協や協調で埋めていく
いつのまにか張りぼてにも似た砂上の城ができあがり
潮が満ちれば流されるし、風が吹けば朽ちていく
ままならぬ思いを抱えては、出口を探してさ迷い歩く
やっと見つけた光明も、見過ごすことで思いを焦がす
焦がす思いをなだめては、重ねた罪の重さを計る
今夜月が見えないのは、君のせいかもしれないと
書いた手紙を読み返す
どうでもいいと投げ捨てられ
どうでもいいか封も切られない
ああ、それこそがありのままのあなたなのだから
ぼくもあなたをどうでもいいと思えればいいのだろうか
あなたはそれを望まない
無視されることを望まない
でもそんなことはどうでもいいので
僕は好きにする




