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孤独詩  作者: めけめけ
22/52

6月5日に生まれて

6月5日に生まれて

僕はあなたと出会った

あなたはその細い腕に僕を抱き

やさしい目で微笑んでくれた


6月5日に生まれて

僕はあなたと出会った

あなたは願いを込めて

太陽と書いて"ふとし"と名付けてくれた


6月5日に生まれて

僕はあなたと出会った

どこにでも僕について歩く弟

母の命がけで生んだ妹

僕に昔話を聞かせてくれる祖父母


6月5日に生まれて

僕はあなたと出会った

集団生活に慣れない僕に

手を差し伸べてくれた友達

ライダーごっこはいつも怪人役だった


6月5日に生まれて

僕はあなたと出会った

すぐに授業を脱線してUFOや古代文明の

話をしてくれた先生

最初に仲良くなった大人だった


6月5日に生まれて

僕はあなたと出会った

始めて人を殴った

殴ったこぶしは痛かった

それから奴は僕をからかわなくなった


6月5日に生まれて

僕はあなたと出会った

そして別れた

恋をするには幼い二人

手をつなぐしぐさがぎこちなかった


6月5に生まれて

僕はあなたと出会った

背伸びをして大人の真似をした

悪いことはいつも一緒にやった

悪友と呼べるのはお前だけだ


6月5に生まれて

僕はあなたと出会った

音楽の素晴らしをを教えてくれた

誰よりも大人びた君は

僕の憧れだった


6月5に生まれて

僕はあなたと出会った

夏の砂浜

波音に掻き消された

囁き声


6月5日に生まれて

僕はあなたと出会った

最高のギターと最高のドラム

Rushのコピーができるなんて

夢にも思っていなかった


6月5日に生まれて

僕はあなたに出会った

そして別れた

もう恋なんてしないと思うほどに

僕はあなたが好きだった


6月5日に生まれて

僕はあなたと出会った

仕事のイロハを教えてくれた

褒められたことはなかったが

叱ってくれる部長は最後まで僕の味方だった


6月5日に生まれて

僕はあなたに出会った

毎晩飲んで、麻雀して、歌って

仲間がいっぱいできた

そして新しい仕事も決まった


6月5日に生まれて

僕はあなたに出会った

10人程度の会社は

いつのまにか50人を超す規模になった

たくさんの出会いと別れを繰り返した


6月5日に生まれて

僕はあなたに出会った

一緒に暮らし

ふたりの子供を授かり

僕は家庭を持った


6月5日に生まれて

僕はあなたに出会った

最初はライブ配信

モニター越しの出会いだったけど

僕はあなたに会いに行った


6月5日に生まれて

僕はあなたに出会った

毎週日曜日に語り合い

イベントを開催し

たくさんの人と出会った


6月5日に生まれて

僕はあなたとに出会った

最高の飲み仲間

楽器を持っても最高だった

まさかこの歳でバンドを組むとは思わなかった


6月5日に生まれて

僕はあなたと出会った

僕の創作意欲を刺激し

忘れかけていた大切なものを

僕に教えてくれた


6月5日に生まれて

僕はあなたと出会うだろうか

まだ知らぬあなたと

僕はあなたと出会うまで

出会いと別れを繰り返すのかもしれない


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