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嘘と事実
何ヶ月かしたある日、あいつと空き教室で話し、教室戻ってきた。
空気がいつもと違うことを感じた。
“かな、何処行ってたの?”
いつも先頭立って噂話を始める彼女は私が戻ってきてすぐ問う。
“…あれ?言ってなかった?保健室だよ。”
鋭い目は疑ってるようにしか見えない。
“さっき、保健室行ったけどいなかったんだけど。”
血の気が引く。嘘はいつかばれる。
“この前、聞いたんだけど。
かな、あのヤンキーと仲いいの?”
“ねぇ、かな、どうなの?”
“まさか…嘘だよね?”
“あんな奴と…”
何を信じたいのか周りまでもが心配の言葉をかける。
そろそろ限界だった。
あいつが悪くいわれるのがどうしても許せなかった。
頭に血が上る。
“…あのヤンキーって何?あんな奴って誰?!あいつのことなんにも知らないくせに…”
突然後ろから口を塞がれた。
この大きな手はあいつだった。
“うぜぇお前。先生に頼まれただか知らねぇがつきまとうな。”
それだけ言い放つとさっさと出ていってしまった。
“な、何あれ。何様なの?”
“かな、そんなこと頼まれてたの?言ってよー。”
“てか、やっぱりあいつ最低じゃん。”
違う。違う。あいつはそんなやつじゃない。
なのにもう言葉が出なかった。
私はどこまでも弱い。




