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プロローグ
“よお。久しぶり。”
“…久しぶり。”
突然世界は、動き出す。
“…綺麗になったな…。”
“あんたも、かっこよくなったね…。”
“聞いてくれるか?俺の話。”
“うん。聞かせて。”
誰も知らないあんたの世界に私を連れて行ってよ。
人は情報がないと生きていけない。
道に迷えば地図を見るし、
料理をする時は作り方を調べる。
勉強には教科書が必要不可欠だ。
人付き合いにおいても例外ではない。
人を知る上において情報源は様々だ。
内緒話。悪口。ネットの書き込み。
出元のわからない噂話。
それらを駆使して相手の人物像を描き、作り上げ、本人の知らないところで偽物が出来上がってゆく。
そうしてたくさんの偽物が生まれ、本人とのずれが大きな問題へとなるのだろう。
これは、不器用な二人の本物の話。




