ちょっと可愛いな
誤字脱字あったらすみません
ん?
いつも通りフラフラ歩いていると、小さな気配を認識した。しかしなんでこんなところに。ここは魔界奥地の森だ。俺の立場的にこんなところに人がいると、絶対に事情を聞き出さなければいけない。
「はあ、だる」
まあこうも言ってられないので、その小さな気配を辿ると
「あっ魔族さんだぁ!」
俺が探すまでもなく、それは声をかけてきた。いよいよ意味がわからなくなってきた。そもそもこの状況が意味不明だ。こんなところにいたら普通魔族に食われて死ぬはずなのに。しかし、
「魔族さん、私魔族さんたちと友達になりたいの」
「だからお兄さん!協力してくれない?」
本当に意味がわからない。何を言っているんだこいつは?
魔族さんたちと、友達?
「まず名乗ったらどうだ?」
「あぁそうだった、ごめんなさい」一息ついて
「私は、要 妖子。要家の1人娘です。よろしくお願いし
ます」
?!
「要家」か、一応殺さずにこいつのテンポにのってやることにした。
「俺は咲鬼だ、よろしく。ところで、要家というのは聞いたことがある。もしかして、あの要家か?」
「そうだよ!これみて」
そうして妖子が取り出したのは、要家の家紋だった。そして、それは真っ白に光っていた。これは…
「確かに…本人のようだな。
こんなところでは危ないし俺の家に来ないか?」
「うん、わかった!」
これは面白いことになってきた。こいつのを人質にすれば戦況は大きく変わる。なぜここにいるのかわからないが、本人確認はできた。
まあ、正直戦況なんてどうでもいいんだがな……
ところで、ちょっと可愛いか?こいつ。いや何を考えているんだ俺は。 だがこいつの動
「どうしたのお兄さん?早く行こうよ」
「あぁそうだな、ところで...
さっきからつけてるやつを排除しないとな」
「え?」
すると隠れていた黒いやつが出てきた。
死に急ぐようでなにより
「ばれていましたか、どう」
ガッッ
はい、終わり
俺をつけるとは、これほど命知らずな魔族は珍しいな、
魔権を買ってない魔族への殺しは違法ではない。特にこういう犯罪種魔族は見ただけでわかる。
「!?」
おっと、幼いこの子には刺激が強かったかな?
「ころしたの?!」
「あぁ」
「殺すのはダメだよ!」
「? いやそういわれても...」
「殺すのはダメ!ちゃんと話をするためにも、殺しをするのはよくないよ。殺さずに話し合わないと!だからもう殺さないって約束して」
死体を見てもあまり動揺しないのか、少し感心した。だが、まあ面倒だし一応約束しておくか、どうせいつか殺すことになるんだろうし、
「あぁ約束する」
自分のこの言葉にほんの少しだけ胸が締め付けられた。
ここはどこだろう?いま、このお兄さんに連れられて、荒れた道をあるいてるけど、お兄さんの家ってどんなところなんだろう。
少しワクワクしながら歩いていると。補導された道が見えてきた。そのまま歩いて行くと、
すごく大きな街が広がっていた!
「すごい、魔族のところにもこんな大きな街があるなんて!勉強になった。」
「そうか、それはよかった」
さらについて行くと、一軒の大きなアパートのような場所に着いた。その一部屋が、この人の部屋みたいだ。
「ところで、俺は人間の国について非常に興味があるんだ。詳しく聞かせてくれないか?」
「うん。もちろんだよ!
えっへん! 何でも質問してくれたまえ」
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いつもは、ヘリのプロペラの音をとてもうるさく感じる。だが今だけは本当に何も感じない。なぜなら、
私の娘、妖子が行方不明になったからだ。全部あいつ、あの魔族のせいだ。
「捜索していますが、痕跡は…おそらく街に行っているようです」
「チッ、クソが… まあいいわ出来る限り位置を特定、データを本部に送信して」
「了解しました」
やっぱりか、まだ家紋の気配を感じる。つまり妖子はまだ生きている
となると高確率で魔族に誘拐されているということになる。
はぁ本当に大変だ、魔族との交渉か、あんなろくでもないやつとの交渉なんてうまく行くかどうか。まぁまだ確定したわけではないけど、
これからが心配でならない
これからも頑張ります