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登場人物紹介2

《登場人物 旅の仲間》


呉 空

 自らの名前と武術の流派『八極拳及び六合大槍』以外のすべてを忘れている、記憶喪失の少女(アレットと同い年ほど)。アルミス州アルミスセントラルに流れ着き、陸軍の女性兵士アシュレイに身柄を保護され、八極拳の戦法を陸軍兵士に伝授することを条件に少尉相当の客人→中尉相当の非常駐兵となる。のちに冒険者に転身、美食と美景、そして自らの過去を探す旅に出る。『五常の徳=仁義礼智信』を信念に誰にでも礼儀正しく悪には容赦なく接するが、食べることとなると我を忘れて止まらない。


アレット・ドイル

 アルビオン諸島連合王国出身、レアガルド王国議会保安庁諮問探偵兼武術家兼ライトノベル作家(プロではない同人誌書き)の、十六歳の少女(アルビオン及びレアガルドでは成人済み)。探偵スタイルとボーイッシュな言動が特徴的で、ムードメーカーでもある。ミステリーが起これば冷静な判断と確かな観察力と推理力で真実を突き止めるが、アルビオンの兄には及ばないらしく、武術でなら兄に勝てると豪語する。「レアガルドの通貨に慣れない」と言い訳するが、金勘定が大の苦手である。流派は『バーティツ』。ボクシング技や柔術技、拳銃による射撃のほか、伸縮ステッキ、傘、帽子などを武器にして戦う。


河上ひまり

 着物に袴に大倭刀と言う出で立ちの、遥か東にある大倭皇国出身の元武士の少女。ある律令国を治める領主が病死し(そのためお家は断絶、国は隣の国と合併された)、美術めぐりが夢であったその者に仕えていたひまりは領主の代わりにレアガルド各地の寺院ジグラスを参拝し、最後のジグラスに主の遺骨を納めることを旅の目的としている。もう一つの目的として各地のジグラスの書庫にあるレアガルド伝記をも古い黙示録ではないかと考え、私立考古学者として伝記の解明を目指す。流派はヤマト式剣術である『河上流剣術』。冒険者ランクは空と出会った時点でDランクだが、銃弾を見切ってかわすことができるほど戦いに秀でている。


ピエリーナ・マルゲリータ

 錬金術が盛んな町アルケモート出身の十五歳の少女。バレリーナ教室に通っていたがセンターの座を失い、失意から立ち直るためにタップダンスと武術を習い、二挺拳銃のカウボーイスタイルで決めている。ビジュアルや仕草のせいで幼く見えるが、ショーマンそして武術家としての誇りは高く、戦うと決めたら八方より銃口を向けられようと臆さず双銃の引き金を引く。修めた武術は『カポエラ』と『ガン=カタ』。何よりの強みはバレリーナまたタップダンサーとして鍛えたその脚力と精密なフットワークである。実家が靴屋にして錬金術工房であるため、錬金術師としての資格を有し錬金術の知識も豊富である。


《登場人物 プロローグ》


串焼き屋のおっちゃん

 アレットが立ち寄った串焼き屋の店長。アレットはやはりここでも金勘定を大雑把に済ましてしまう。


《登場人物 アルミスセントラル》


イフリクス・イオ・アルミス

 アルミス州領主。空がアルミスセントラルに流れ着いたころ、アシュレイに身元の保護と命じた。


アシュレイ

 レアガルド王国陸軍アルミスセントラル分隊重砲隊隊長の若い女性。空のことを「クーちゃん」と呼んで可愛がる。空が分隊を離れて以降は、彼女への伝令としての役目を与えられた。


《登場人物 王家、王国議会》


ライノック・レアガルド

 レアガルド王国領主。その肩書に似合わず、空たちと対等に会話する。しかし国王としてはひいきにも近いほど、彼女たちの身柄を保護しようと画策する。その意図はカリオストロ協会の脅威から国や国民を守らせることであり、それだけ彼女たちの実力を高く買っている。


王妃ナフティス

第一王子フォレスト(十歳)、

第一王女アリシア(七歳)

 ライノックの妻子。そのうちアリシアは、アレットが保安庁諮問探偵になりたての頃に『お馬さんごっこ』をしてもらったことがあるらしい。


リューン

 メイド長。


サンバー

 王国議会の大臣。


レイン・アーチャー

 王国議会陸軍庁長官の女性。


サティルス・ラジアータ

 王国議会議長。


《登場人物 アッシュランド、死の砂漠、レッドフォート、ハバレー》


オーガスト

冒険者ギルド・アリュールカウンター

 オーガストは、アッシュランド州所在冒険者ギルド・アリュールカウンターの所長。アレットとは面識があるらしい。


アクシス隊長

クラウド伍長

ソルト軍曹

陸軍アリュール分隊

 どういうわけか冤罪に巻き込まれた空たちを、収監と言う形で保護することになる。容疑者のひとりである空が陸軍の中尉相当非常駐兵であることから、彼女の言うことには(監禁の解除以外)逆らえない。


クリス・アキモフ

 空に決闘を挑みに来た、海軍アンカーボルト分隊の少佐。その強さとカリスマ性は海軍でも評価されているが、強き者がいると知ると戦わずにはいられない性分の持ち主でありどれだけ迷惑をかけてきたことか。身に修めた武術は『ムエタイ(武術)/キックボクシング(ヤマト発祥の格闘興業)』。


ミオ・ナカハラ(ヤマト名:中原澪)

 クリスの部下。だいたい彼女のやらかしの後始末をさせられる。だがミオのおかげで、ひまりはジグラスに関する重要な情報を得ることができた。


マックス

キャラバン

 マックスはデッドデザートを渡るキャラバンの隊長。ほかにもキャラバンは多くの護衛兵を雇っており、持ちつ持たれつの関係で交易路を旅する。


女・子供連れの盗賊団

 キャラバンがオアシスで出会う一団。レッドフォート州の増税に苦しみ、賊をしながら落ち着いて暮らせる地を求めている。


第七代レッドフォート伯爵

 レッドフォート州の領主。五区砦の外部防壁の建造を計画しており、そのために人々の暮らしを圧迫するほどの増税を決定した。


シャドー

 黒衣の双剣使い。槍を持たない空を圧倒した。


ゼール

 領主の座を退いた第七代レッドフォート伯爵の後を継ぎ、新領主となる紳士。実はレッドフォート家の分家の家長である。


トラットリア・ピエトロのホール嬢とシェフ

肉のジャッカルの串焼き屋

バー・Ashのバーテンダー

デントンの創作料理の料理長マリー

 いずれも、レッドフォート州五区砦にある飲食店。空がグルメの梯子をしたりアルバイトをしたりする。


クリシュナ・シンハ

 レムリア共和国出身の少女。旅行者だったが賊に両親を殺され、泥棒をしながらレッドフォート州五区砦に流れ着き、雑貨屋の主人に拾われて店を任されるに至る。錬金術雑貨を販売しており、その腕前は一級品。


アラン・スミシー

 炭焼き屋の老人。腰を痛めて動けなくなったところをひまりに助けられる。


フィリア

 探偵であるアレットに『額に似合わない』依頼をしてくる。


奥様

 同じく、アレットに探偵にすることがためらわれる相談を持ちかける。


奥様方

 探偵料七万ガル用意して、アレットに不可思議な事件の解明を依頼する。


株式会社社会雑学研究所

 空たちがレッドフォートに訪れる前に流れ着いた立派な服装の一団。どうやら情報屋らしい。


ドン・キュベレイ

 ギャングだが、どういうわけか同業者に嫌われ民衆に慕われる、仁義に篤い自称『やくざもん』。


エヴィルの女性門番

 魔族エヴィルが肌に合わなければ早々に魔族の町ハバレーから立ち去れと、意地悪ではなく警告してくる。


バー・ドリームのバーテンダーと会計

 ともに魔族エヴィル賢人種サーパスを快く思っていない。


アリウス

 エヴィルの青年。エヴィルに差別意識を持たないアレットに感謝の意を伝える。


クリュー

 トラムロと呼ばれる螺旋状の立体水田を管理する少女(に見える百二十七歳)。おばあちゃんと思われたくないのに自分からバラす。


喫茶店・宵闇のマスター

 やはりサーパス嫌悪者。その料理で滅多に怒りをあらわにしない空を怒らせる。


北門の門番

 宵闇にいい印象を抱いていないエヴィルの青年。彼らなど反サーパス派の非礼を空たちに詫びる。


運び屋のシャーリン

 サンティーエ共和国からやってきた個人荷運びギルド。護身用として、ガトリングガンを馬車に積んでいる。


《登場人物 王都攻/抗/交/鋼戦》


アルルス

 孤児院の少女。ゴーレム襲撃で置き去りにされ泣きじゃくっていた。


進攻ゴーレム

 倒産した株式会社パワード製ゴーレム。何者かに兵器転用されてしまった。


ホムンクルス

 人に似て人に非ざる人造生命体。育たない知能で無邪気に街を蹂躙するが、彼らの存在が空とピエリーナを怒り狂わせる。


オルド

ギーノ所長

イルズ刑務所の刑務官及び受刑者たち

株式会社スラヴァーゴーレムの社員たち

 イルズ刑務所は、スラヴァーゴーレムへの従事で囚人たちの社会復帰を目指している。


ピッツ

冒険者ギルド・アイアンマウンテンカウンター

 アイアンマウンテンの冒険者ギルドは、かつて空たちがジグラス清掃のクエストを受注するため訪れている。ピッツはその所長である女性。


《登場人物 アルケモート》


ジャコモ・マルゲリータ

カテリーナ・マルゲリータ

株式会社アーラ・ビアンコ

 ジャコモとカテリーナは、ピエリーナの両親。カテリーナは「カータ」、ピエリーナは「ピエラ」と家族から呼ばれる。アーラ・ビアンコは靴屋・素材屋・錬金術工房であり、靴の重要な部分に企業秘密の錬金術を使っている。


ロッソ(本名:リッコ・ロッセリーニ)

 ネロなど何人かの取り巻きを持つ、バレエ教室白鳥の舞いのセンターをピエリーナから卑怯な手段で奪ったバレリーナ少女。実家が貴族であり祖父がアルケモートの町長をしていることもあって、誰もリッコには逆らえない。だがそれは貴族の娘、そして町長の孫娘であるというプレッシャーや意地などから来ているであろうとピエリーナたちは言う。ピエリーナからその行いを許され、今は『プリマ・バレリーナ・アッソルータ』を目指している。


《登場人物 ジグラス》


バルバル・ジグラス

 アッシュランドのジグラスを管理する青年。ジグラス清掃クエストを発注するが、空たちのクエスト従事中にやってきた迷惑な訪問者に頭を抱える破目になる。


アッリ・ジグラス

 レッドフォート州にあるジグラスの祈り手である老婆。参拝者であるひまりを歓迎する。


リールー・ジグラス

 プリモディアル・ジグラスの祈り手の女性のエルフ。長い年月を生きており、ひまりが真相を追い求めるレアガルド伝記について語る。


《登場人物 カリオストロ協会》


ジョルジョ・バルサモ=アントニオ・ディ・カリオストロ(便宜上呼称:カリオストロ一世)

 錬金術師にしてカリオストロ協会の発足者。シュトラルラント王国王妃に詐欺を働いた罪に問われ、錬金術師の資格を剥奪され、獄中死した。


フランソワ・バルサモ=カリオストロ二世

 ジョルジョ=カリオストロ一世の妹。表向きには錬金術に関する真っ当な商売をする一方、「証拠を残さなければ逮捕できなかろう」という姿勢でいくつもの裏稼業を展開して金を稼いでいる、……と言われている。


バヤール

 カリオストロ協会の幹部の一人。ある人物を陸軍にスパイさせていたが、その者存在が露見したことで捕縛される。


ラ・ガリソニエール

 王国の秘密部隊が逮捕した幹部。『言葉にできない方法』で尋問にかけられており、その内容を察したアレットが「この先は聞いちゃダメ」と震え上がる。


アルマ

 株式会社スラヴァーゴーレム、およびそこで受刑者を強制労働させている株式会社スラヴァーゴーレムにホムンクルスを量産、育成するための研究をさせている幹部。自身の戦力は無い。


副協会長

 アルマにホムンクルス事業に関する命令を下した、謎の人物。


《登場人物 勇者アルスパーティー》


アルス・ライトアームズ

 パーティーのリーダーである好青年。ライトアームズ家は九代続く伯爵家であり、つまり貴族である。そんなアルスの肩書は第九代ライトアームズ伯爵、通称勇者卿。ピエリーナを「ヒナギクちゃん」と呼び可愛がる一方で、空に対しては一気に語彙力をなくすほど彼女に気がある様子だ。


ゴールドメイル

 元陸軍歩兵隊隊長で現アルスパーティーの一員の巨漢。王国一の槍使い・剛槍のゴールドメイルを名乗り、同じ槍使いとして調子に乗っている(と彼が思った)空に決闘と言う名の分からせにかかってきた。現在はアルスと共にアルケモートの公務立て直しに尽力している。


フリューゲル

 エルフ。ふさふさの毛に覆われた長い耳を持ち、空に「ウサギっ娘」と思われた。アークルを見ることができ、夜でも害獣や不審者を視認することができる。使う戦術は主に魔法で、『スターライト・ジャッジメント』『アークルバレット』は悪意を容赦なく駆逐する。


ジョン・ナカハマ

 祖先にヤマト人を持つエヴィルの巨漢。ひまり同様にヤマトの剣術を身に収めている。武に生きる寡黙な男だが、同時に女性に免疫が無い初心でもある。


《登場人物 その他》


レヴィ・フライハイト

 その名のみが語られる、ライノックの親友。


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