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肝試しのはずが・・・・

私は今職場の慰安旅行で海に来ています、そこでいつも私に絡んでくる同僚が肝試ししようとどこで見つけたのか廃神社のような場所を見つけて無理やり連れてこられました、怖いのが嫌いな私に嫌がらせして笑いものにする気みたいです・・・・・。

「なあ、やめよーよ」

「怖いのかよ、早く行け、今度はお前の番なんだぞ・・・・」

 強く押されて渋々私は歩き始めた、「なんでこんなこと」・・・・そう今肝試ししようとか職場の同僚に慰安旅行で誘われて参加させられていた、怖いのが嫌いな私に嫌がらせなんだろうけど・・・・・・、暗いのは別に嫌じゃないけど古い神社、しかも社殿が壊れかけてる打ち捨てられたような奴、なんか祟られそう・・・・・。

神社の裏側まで来た時、そこだけ真新しく見える鳥居があった、なんか暗闇に其の鳥居だけはっきり見えるのでそう見えただけなのか気になって近づいていくと鳥居の向こう側に何か光が見えた、(誰かいるのかな?)・・・・鳥居に近づいていくと先には巨大な岩があり注連縄が張ってある・・・・(御神体なのだろうか? 一応ごあいさつした方がいいよね?) そう思って鳥居をくぐる・・・・・立ち眩みがと思ったらそのまま崩れ落ちるようにへたり込んでしまう。

・・・・・。

・・・・・。

気付くとなんか真っ白な空間に居た、何処だろう此処、あれ?   神社は?  辺りを見渡すが何もない・・・・・と思ったら何か目の前に表れて空間が夜空に変わる・・・・・。

「珍しいね迷い人とは・・・」

「えっと貴方は・・・・?」

「僕かい? 僕は宵闇の神アクロスと言う者だよ」

「えっ? 神?」

アクロス「君、神社からここに来たんだろ?」

「えっと・・・・多分」

アクトス「あそこは一方通行だから帰れないよ?」

「は??」

アクロス「だから、一方通行なんだよ、来れるけど帰れない、不用意に入った君が悪いよね?」

「・・・・・はい・・・。」

アクロス「ここから行ける世界に別人として行ってもらう事になるけどいいかな?」

「拒否したらどうなりますか? 帰れないんですか?」

アクロス「帰れないね・・・・、まあ拒否した場合は死んだ扱いになって輪廻の輪に戻ってもらうんだけど・・・その場合は自我もなくなるから・・・・」

・・・・。

アクロス「選択肢があるだけまだましと思った方がいいかな? 普通は否応なく死んだ扱いにするからね・・・・」

・・・・・。

「分かりました、別人として行ける世界でお願いします」

アクロス「物分かりが善くて助かるよ」

アクロス「じゃあこっちかな」と星空がワープするようにどこか別空間に移動するた、暗い空間に光る塊が浮いている・・・・。

アクロス「目の前の見える?」

「・・・・はい」

アクロス「何に見える?」

「えっ? 光ってる玉みたいな・・・・」

アクロス「やはり人には見えないか・・・・・これはある令嬢の魂の残滓さ・・・・」

「魂の残滓・・・・・?」

アクロス「普通はね自我のある魂はここでもヒト型に見えるはずなんだ・・・・・その人格が持つ形にね・・・・」

・・・・・・・。

アクロス「彼女には僕の加護を与えてたんだ・・・・だけどいろいろあって自我が死んでしまった、今の彼女は辺境でひっそり病気療養してる・・・・・精神の病・・・・分かるだろ?」

「・・・・・何があったんですか・・・・ね、」

アクロス「彼女の婚約者は王太子でねイングレスという国の、別の豊穣の女神の加護を持つ女性と浮気して彼女に酷い仕打ちをしたらしい・・・・加護の部分だけ残して彼女の心は死んでしまった・・・・・なまじ僕の加護なんか持ってたからそうなったのか・・・・後悔してるんだ・・・・」

・・・・・・・。

アクロス「見たところ君は物質界でも強い魂を持ってるようだし・・・」

「え?? そっそうなんですかね・・・・」

アクロス「そうさ、あんなにいじめを受けてもへこたれないのは魂が強いあかしだ・・・・」

「・・・・・いや、・・・うれしくないです。」

アクロス「このままだと加護を与えた僕もただでは済まないんだよね・・・・・加護を持った者が持ったまま天寿を全うせずに魂の消滅を迎えることは、与えた僕にも消滅の危機がリスクとして増える事になるから」

「えっと・・・話が見えないんですが?」

アクロス「つまりさ、君に子の加護を引き受けてもらって彼女の代わりに天寿を全うしてほしいんだ・・・・」

「それだけでいいんですか?」

アクロス「そうだね、まあたまに僕を思い出して祈ってほしいくらいだね・・・・あとは好きに暮らしてもらって構わない。」

「分かりました」

アクロス「ではこの魂を手に乗せて?」

光る玉をアクロスから手渡された。

アクロス「その玉をゆっくり飲み込んで?」

「飲み込む?」

アクロス「そう、そうすることで其の残滓は君の一部となる・・・・この辺は物質界の法則と同じだね」

「なるほど・・・・」

少し戸惑いはあるが、そういう事ならと口に含むとにゅるっと中に吸い込まれるように入った・・・・・。

体が玉と同じ光を発し始める。

アクロス「善かった馴染むのも早いみたいだね・・・・思った通りだ、ではよい人生になることを祈っているよ」

そう言ったアクロス様の体がギューと」上に吸い込まれ・・・・・いや私が落ちてるのか、そんなことを考えてると意識が遠くなっていくのだった・・・・。

魂が体に堕ちていく様です。

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