28話
僕はもう一度、遥香の歌詞が書かれたルーズリーフを見た。
【 空歌
作詞:久保 遥香
作曲:
暑い夏の朝 テレビから聞こえてくる時刻のお知らせ
僕の部屋の時計より一分早い
携帯は部屋の時計と同じ時刻を指していた
不確かな時間を教えてくれる携帯持って家を飛び出す
もしかしたら まだ別の答えがあるかもって
そう信じて走り出したんだ
何が正解で何が間違っているのか
大きいものか多いもの 信じるべきはどっちなんだ
僕の目の前には右と左の分かれ道だ 人生を決める大きな選択
間違えないように少し座って考えようか
大切なのは失敗しないことさ ゴールに早く着けばいい
ゴールの先にある何かを探しに 僕は僕を信じて進むだけ
走り出したはいいが一向に答えが見つからない
今までの僕ならもう歩いてたかな
いつも言い訳ばっか考えて生きていたあの頃
誰かのせいにしたり 偶然を盾にして
間違いから背を向ける日々
夢の風船を簡単に手放して 空に捨てていたんだ
僕は間違っていたのかもしれない
気付いたんだ この迷路の攻略法を
僕の目の前には右と左の分かれ道だ 人生を彩る小さな選択
間違えてもいいから早く先へ進もうか
大切なのは挑戦することさ ゴールはいつか着けばいい
素敵な仲間と幸せ探しに 僕は僕を信じて進むだけ
君の目の前にも右と左の分かれ道が 未来を変える大事な決断
その道を通った僕から一つアドバイスだ
どっちを選んでも君を待つ世界は明るいよ
素敵な仲間と幸せ探しに 君は君を信じて進めばいい
この分かれ道はすぐ先で繋がっているから 】




