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三十一学期 ラストバトルに臨む者達

 体育祭は、とうとう最終盤となっていた。学年別リレーだ。毎年順番は違えど、全学年の全クラスでこの種目が行われる。



 私達3組は、火乃鳥先輩加入によって一気に順位を上げていた。そして、その努力もあってかついに順位は、清水寺さんのいる2組と愛木乃ちゃんのいる4組というツートップに並んでいる。後少しでこの2つを追い抜けそうなくらいだ。



 このリレーを制すれば……。





「次は、学年別対抗リレー、1年生です! 選手の皆さんは準備の方お願いします!」




 ここで決着をつけて……私の秘密を死守する! 




 そう意気込む私の元に清水寺さんが後ろから現れる。



「……気合が入っているみたいですわね。しかし、私も負けてはいられませんわ。必ずあなたを負かして……今度こそ! あなたの弱みを暴いてみせます」


「……あらぁ? 勝つのは私ですわ」



 そこにもう1人、女なのに女ならざるものを持ってしまった乙女……愛木乃ちゃんまで現れる。



「……日和ちゃん、それから日光東照宮さん。貴方達に勝って、地べたを舐めさせるのはこの私です!」




「……東照宮じゃないですわ! 金閣寺です! 私の名前は、金閣寺です!」




 いやぁ、愛木乃ちゃん……この体育祭中ずっとスイッチ入りまくりだなぁ。どんだけ負かしたいんだよ……。ドS通り越して、女帝だろこんなん……。





 まぁ、良い。せっかく火乃鳥先輩がここまでしてくれたんだ。あんなヒロインムーブまでかましてくれて……ここで、ちゃちゃっと勝利に導いた後、ささっと女持ち帰って……アタシがこの体育祭を制する!







「……勝負よ。2人とも……」






 今、女達の醜すぎる争いは、最終局面に立とうとしていた。






 ──日下部さんの秘密を暴きたい金閣寺。



 ──とりあえず自分が上に立って他の人らを屈服させたい愛木乃。




 ──それから、絶対何としてでも勝って秘密を守ろうとする日和。




 3人の最終決戦が幕を開ける……!





次回『応援者』

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