あの漫画の続きは
ガラスの仮面、という漫画があります。
昭和の頃からある、演劇少女の成長物語です。
昭和の流行りというか定番の、美人で気の強い縦ロールのライバルがいて、演技でどれくらい人を感動させられるかで競り合います。
そして、同級生のなんとか君との淡い恋と年上の男性との反発から始まる恋…!です。
その人の孤独と優しさを知って生まれていく感情。
年上の男性氏は当然のように容姿端麗で知的な御曹司ですが、庶民出身の養子だったという設定。そして物語を盛り上げる婚約者の御令嬢の存在があります。
面白いです。
若干、ハーレクインのような空気を感じますが、いわゆる昭和の漫画で、面白いです。
雰囲気としては、姫川さんが悪役令嬢で、でもライバル役。マヤちゃんは…、根性とやる気だけ誰にも負けない、か。
今なろうには見ないキャラですね。
頑張って向上する、という発想は、そういう世代を見てきた人たちの共通の美学ですね。
今は、頑張ったところでダメなこともある、という世代を傍観してきて、景気やらリストラやら、外国との事情やらがありましたから、備えこそ大事っていう世の中ですし。
それはスマートに、ざまぁなど、さらっとこなしちゃうのでしょう。。時代を感じました。
でも、やっぱり面白いのは、成長、発展していく物語なので気分良く読めるのと、演劇という未知の世界を少し覗いた気分になれるからでしょうか。
ですが……!!
主人公と御曹司の気持ちが通じ合った巻の後が、もう、何年も、かなーり待っていても、いっこうに出る気配がないのですよ。
ファンとしては、まだー?という気分ですが、その、まだー?も少しずつ意味が変わりつつあります。
はじめは、まだかな、半年後かな、という気分でしたが、一年、二年と経つうちに、まだー?ねー、まだなの!?、に変わりゆき、
気がついたら忘れていて、そういえばあれはどうなったのかな、に変わってですね、
次第には、なんていうか、待ちくたびれを通り越して、作者さまが心配になってきたりします。
何か、病気でもしてるんでは、と。
気長に待ちますよ、そのうちに、と。