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高校生は世界転換を旅する  作者: 旭野ヒカリ
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未来の世界(前編)〜No.2

前の世界は、街の人々の活躍によって救われた。だが、世界転換は、まだ続く。早速次の世界が見えてきた。

未来の世界(前編)〜No.2

次の世界は、どうやら未来の世界らしい。とても科学も発展していて、私の住んでいた世界とは雰囲気が全く違う。機械的なものがたくさんある。機械いじりが好きな私にとって興奮が抑えられない。しっかり抑制はしといたけどね。

私はさっきの世界と同じくまた街の人に聞いた。

「どうしたんだ?迷子か?あぁ、ここの街について知りたいってことか!この街はフューチャーシティというんだ。別名未来街。昔の事を僕は全く知らないから、どうして未来街と言われているかは知らないけどな〜!」

このテンションの高いお兄さんに聞いたところ、どうやらここは未来街と言われているようだ。私にとっては未来感を感じられるが、現地の人は生活では当たり前だと思われているそう。フューチャーだのなんだの私は一応1世代前の人間だ。いつかはこの世界も消滅してしまうが。とか思っていると、

「え、ここどこ…」

私みたいな人がいるなぁ。迷ってしまったのかな。

「実は、私も迷ってしまったんですよ。」

「え、そうなんですか!同士がいるとは」

と同感の会話を繰り広げている。

「ところでどうしたここに来たんですか?」

私はそう問いかけた。するとその人は信じられない事を口にする。

「実は私【世界転換】に合ってしまい、元の世界に戻れなくなってしまったんですよ。」

「え」

そりゃあ、そうなるよね。まさか他にも世界転換の旅人がいたとは。

「え、実は私も。」

「えぇ!!」「えぇ!!」

2人で驚愕し合った。そりゃ、同じような人と出会うなんて両者とも思ってるはずがないからね。こんなミラクル起きるのか普通。いや、あるはずない。

「で、なんで【世界転換】にあったの?」

「男の人が…」

あ、経緯が私と一緒だ。これ以降についても話してくれたが、割愛。その後、私たちはこの件での話で盛り上がった。

「で、今私は二つ目の世界を旅してるっていうわけ。」

何かと自分と重なる点があるけど気にしないっと。よく見たら顔もそっくりだなぁ。

「なにあの子達。双子かしら。双子にしてもそっくりすぎないかしらぁ!」

周りの人たちにもそう言われる。色々とおかしいと感じてきた。嫌な予感しかない。とか考えていると、周りからこんな会話が聞こえてきた。

「最近【似呪にじゅつ】空間っていうのがあるらしいよ。なんかそれって、自分と同じ体をした人が表れて本人を呪って、○しちゃうらしいよ。あと、記憶ももちろんコピーされてるから、考えてることも同じだとか。」

「それって噂だよねぇ?」

「さあ?自分も友達から聞いたから。」

怖…いや、恐怖よりも動揺しているところがある。なぜかって?それは、もう目の前にいるんだもん!もう目の前にいたら恐怖どころじゃないから!怖いという感情超えちゃってるから。今の所は自分の身に何も起きてはいない。それってカタカナでなんて言うんだっけ?まぁ、いいや。ここで、私はあることに気づく。今更ではあるが、ここが「似術空間」であるということを。なぜそう思ったかと言うと、さっき話してた周りの人とか全員が似術にかかっているということで分かった。自分以外の人は「敵」だと。他の住民はどこへ行ったのだろう?この街はどうなってしまったのだろう?

「おーい。君なんでそんなところにいるんだぁ?」

誰かの声がする。ついに幻聴も聞こえて来たのかと思ってたら普通の人だ。

「みんな逃げてるのに君だけまだいたからどうしたのかなと思って。」

「なるほ…ど?あれ、まだあそこに人が居ますけど…」

私はまだ人がいることをこの人に伝えた。

「え?見た感じここに今残ってるのは君だけだよ。」

私には、確かに見える。男の子が。私はこの人を置いて男の子のところへ向かった。

「君、大丈夫!?」

「だ、大丈夫だよ。君はダイジョウブナノカナ?」

と言うと、男の子が襲いかかって来た。

「た、助けて!」

すると、光が過ぎていった。その光が過ぎると見る見るうちに男の子が消えていく。

「君、大丈夫か!?」

「大丈夫です。それよりあなたは?」

「あぁ、俺も大丈夫だ。」

「あ、そうじゃなくて名前を…」

「あぁ、そういうことだったのか。名乗りが遅れたが、俺の名前は垣西 光早 この街で街護をしている。君の名前は?」

私は以前の世界と同じように名乗った。

「なるほど、凪妓というんだな。よろしく。ところで君はこの街が今どういう状況になってるか把握はしてるのか?」

「いえ、全く分かりません。しかし、この街で奇妙な現象が起きているというのは分かります。さっき街で聞いたんですがー」

私はさっきの出来事を垣西に話した。

「なるほど、実は俺がさっき言おうとしたのもそのことなんだ。似呪空間。それは街の人々に似た人が突然現れ、本人を呪って最終的には消滅させてしまうというとても怖いものだ。これを操っているものがこの街にいるのは確かなんだが、どうも見つけることが出来なくてね。」

「そうだったのですね。ところでさっきの男の子は?」

「あぁ、あれこそ、似呪空間のものだ。あれを見つけたら駆除をしないといけないというのが、俺たち街護の仕事さ。さて、こんなことをしてたら君が危ない。早く逃げろ。」

「はい。」

「それと、さっきは例のやつを見つけてくれてありがとな。さて、俺は仕事に戻るよ。」

と言うと、垣西は仕事に戻った。少しホッとした。ああいう仕事の人がいるからこの街は救われる。

その後、垣西は…


「ふう、大変だったな。まさかあんなやつに絡まれるなんてな。この街には街護なんか存在しないんだよなぁ。さて、さらにコピーを増やすとしようか。この街はもう【終わり】だ。」

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