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#どこにでもある異世界転生ファンタジー   作者: 鴉野 兄貴


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20/32

壱拾捌歳 キャラガチャ(マジンテンセイ)するぜ!

 ガチャポン!


「ちょっ、ちょっと今日はきついかも」


 カミラちゃんが根をあげますが私の攻めは続きます。

「そう言いつつ結構いい感じじゃないかしら。ほらほらあと10回くらいイケますよね?!(めだまぐるぐる)」


 ダンジョンが大きくなり、過去の偉人を模した存在を作れるかもと言い出したのはカミラちゃんです。


 そうして彼女は会いたかった過去の友人や同志を取り戻せると言います。ただしその人物を指定はほぼ無理なようです。ある程度傾向を絞れますが赤いダイヤモンドと呼ばれる魔石が必要でありそれはこの世界に存在しない物質らしく。


 新堀氏に相談すると『1万円で1個譲る』とのこと。なぜ手に入れることができるのかも疑問ですが足元見過ぎです。


「ヒデヨシ! ヒデヨシ! 今日こそSSSRを」

「もういい加減にしないと婚約破棄するぞ『ああああ』」


 むきー! 離すのです!


「見事に『ああああ』氏が課金厨とやらになったな。シン。ちょっとおまえやりすぎだぞ」

「投資を少し取り返しただけじゃないか」


 新堀氏の親友マコトさんは以前交通事故で亡くなったそうですがダンジョンガチャで生前身体と前世記憶を持った存在として合成されここにいます。空手とサイの達人でかなりの美男子。男色趣味が玉に瑕。

 厳密に言えは人間というよりアンデッドやフレッシュゴーレム的な存在で維持にも魔石を使います。高度なガチャ人物は維持コストも呆れるほどなのですが彼は人間の食品で充分という破格の維持費の安さとSR級の能力を誇り見た目挙動ともにほとんど人と変わりません。


「マコトが帰ってきた!」


 新堀氏の喜びたるやなく。


「おい『ああああ』おま、お礼にレア100連できる量の魔石やるわ」

「やりますわ!」


 隣でキャラガチャ時に頭がおかしくなるほどの苦痛と快楽を味わうらしいダンジョン主のカミラちゃんが震えていました。大丈夫大丈夫。先っちょだけ。ほーんのスコシダケ。


 結果。

 引っ張られて隔離されました。

 らめえ! デイリーがあるのにい!?


「カミラに負担かけるなら追い出すよ」


 谷口てめえ私のガチャをををを!?


正気を失っている(パチンカス)としか言えないな。我が婚約者は」

「普段いい人なんですというのは解決にならないそうだぞ。こういうギャンブルや射幸心依存になったら即治療だ」


 マコト氏が楽しそうです。魔石ないと死ぬ身体なのにガチャを否定するのかああああ!?



「別になんとも。正直この世界にはほとんど関心ない。一粒種の幼い息子がタイで性転換手術でもしたのか娘になっていたのもびっくりしたが楽しくやっているようだから挨拶だけにしておいた」

「親子で水入らずを用意したのに」


 新堀氏とマコトさんはデキていると思います。

 実際マコトさん、新堀さんの無神経な発言の節々にイライラしているようですがこれ報われない恋に悩む目です。はぁはぁですよはぁはぁ。


 いかん! 私までリズに染まっている!


 おれはしょうきにもどったぞ!



「もどってないだろう」

「明らかにダメダメ」

「無理サポシ」


 とりあえず生前記憶を使って消された人とかの証言を用いて権力者を脅すのです。アクションがあったら返り討ちにしてこっちの人形と交換です。


 ふはははは。人類に光あれ! 労働者よ決起せよ!


「どうみても魔王」

「どこのスターリン」



 あ、新堀食品のOLや営業社員としての生活はうまくいっています。週に一回しか出勤しないのでいい顔はされませんが。

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