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命の弾  作者: tomucchi
1/1

入隊日



『ああ、今年で15歳かよ、最悪だ、』

小学生の頃は誕生日が早いのをちょっと自慢してたりしたのにな。

まさか後悔する時が来るとは、、、。



この国では、15歳から1年間、軍に入らなければいけない、そして1年経ったら、残るか辞めるかを選べる。

残る奴なんて居なさそうだが、軍の給料はかなり良い、食事や生活はそこで支給されるし、偶には家に帰ることもできる、3年に一度、続けるかを選ぶこともできる、実力者には悪くもない。


だが、俺は軍や戦争なんて嫌いだ、家族を殺された訳ではない、愛する人を殺された訳でもない、


でも、そうなる事をしたくない、どんな人にだって家族と言う存在はあった筈だから。



_ _ _ _ _ _ _ _ _ _


今、世界中では戦争が起こっている。

主な理由は『資源』だ、この世界では資源が不足している、それを奪い合って戦争をしている、どの国も自分の国のために。


哀れなのは、資源の為に資源を使う所だ、兵器を作るのに何万と言う金や、莫大な資源を使っているのだから。


人は資源がないと生きていけない、確かにそうでないこともない、それならば戦争で使っている資源は何なのだ?

弾丸は命を奪い、資源を使う、即ち命だ。

僕はこう呼んでいる、

『命の弾』


_ _ _ _ _ _ _ _ _ _


足取りが重い。

軍に入って人を一人も殺めない事なんて出来るのだろうか、、

『でも、予備軍に入れば』

軍には予備軍と言うものがある、それは運動能力が低くて、支援、(食事や家事)がとても出来るものが入る所だ、出撃する事は無い、代わりに軍の本拠地で仕事をする。基本的には女性が多いが、稀に男性が入ることも出来る。

俺の運動能力は悪くは無い、体力は無いが、瞬発力は高い、だが、それ以上に料理や裁縫等の家事は大の得意だ。

もしかしたら、、と思いつつも不安を抱く。


思い足を動かすと、軍に着いた。

まずは検査を受けなければならない、自分には縁のない話だから忘れていたけど、この世界には特殊能力を持つものがいる、ちっぽけな物から強大なものまで、多様多彩だ、


確か俺の二つ下に、人一倍視力が良い奴もいた、それでも凄いのに、もっと凄いものもある、噂では火や水を操ったり、傷を治したりとか言う最早人間ではない奴もいるらしい。



まずは才能(能力)持ちかどうかを検査する、もっとも俺は持っていないがな、フフ


でも持つ物は災難だよ、何故ならどんな能力でも軍の出撃部隊に入れられるのだからね、目がいいなら偵察や索敵に使える、火を操ったりならそのまんま超強い。



『まあ、とりあえず検査はいいか、』

正直この検査は再確認みたいなものだ、才能は今まで生きていれば分かるものが多い、火だったら火傷をしないしね、



安堵の息を吐きながら検査を受ける、当然バツ印が出るはずだ、



そして、出た結果は。




『〇』


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