第33話 元暗黒騎士は四天王を家に招く
「さて、改めて話を聞かせてもらおうか」
四天王が我が家に押し寄せてきた。
家に上げてしまって大丈夫か心配だったが、敵意を感じなかったから問題ないだろう。
「この家は魔道具の宝庫ですわ! 斬新なデザイン、便利な魔道具の数々! 私、ずっとここに住みたいです」
「ずりぃぞウィーネイル! 俺だってここに住みてえ! 快適過ぎるぜこの家はよぉz!」
「ここが黒き剣の家か。我、帝国に帰ったら娘に自慢するぞ」
「みんな落ち着け! 黒き剣が困惑しているぞ!」
凄い盛り上がってるな。まあ珍しいだろうな、この家は。
だって前世の日本の家を真似した建物だし。
喜んでくれるのはいいんだけど、早く本題に入りたい。
「それで? ガルドギア帝国の四天王がこんな辺鄙な場所に何しに来たんだ?」
「調査だ。先日、この周辺で巨大な魔力の反応があった。凶暴な魔物ならば、排除する必要があった」
「俺はてっきりグランド・ヴァイス・ドラゴンかと期待してたんだがよぉ」
「あのドラゴンがここに住んでいるというのは、どうやら噂に過ぎぬようだったな」
調査目的か。それにしても人数が少ない。四天王全員が揃ってやってくるとは、そんなに危険な生物がいるのか。
俺も気をつけないとな。
「客人に何も出さないのは失礼だな。俺が作った燻製肉だ。よければお茶請けに食べてくれ」
お茶なんか無いけどな。水しか出せるものがない。
早いとこお茶を育てなくちゃいけないな。こういう時に水しか無いのは悲しい。
「悪いな、黒の剣。ではお言葉に甘えていただくとしよう」
「んん!? なんだこりゃ! 美味えぞ! 肉にいい香りが付いて食欲が湧くぜ!」
「酒のつまみにも良さそうだの。ふむ、実に美味だ」
「美味しいですね。肉は上質なものを使用してますし、燻製の香りもいい匂いです」
「一体何を使ってるんだ?」
中々好評なようだ。燻製肉を作って正解だった。
田舎暮らしだと燻製って一回はやってみたくなるよな。謎のロマンがある。
「使ってる肉はなんかのドラゴンだったはずだ。燻製はサァクゥルァって木を使った。初めて作ったにしては中々いい出来だと思う」
「へぇー。ドラゴンの肉ってここまで美味しかったのか。知らなかったぜ」
「それにしてもドラゴンの肉なんて、よく手に入りましたね。この辺りにはどんなドラゴンがいるのでしょう」
「お前らがさっき言ってたグランド・ヴァイス・ドラゴンの肉だよ」
「「「「な、なんだってー!?!?!?」」」」
こいつら反応が面白いな。
悪い奴らじゃないのかもしれない。
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