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自分が自分であること

作者: 武田道子

自分が自分であること




自分が自分であること

それはあんがい難しい


比べる対象がたくさんあって

ちょっとだけ嘘をつきたくなる


だから・・・

今の自分より

ちょっと綺麗で

ちょっと頭が良くて

ちょっとお金持ちで

ちょっと才能があって

ちょっとモテて

もうちょっと・・・



そんな自分のおかしな要求

金持ちはもっと金持ちになりたい

美男美女はもっと美しくなりたい

人の持つ憧れは果てしがない



でも本当は

自分が自分であることを望みたい

変わらない事実を曲げずに

自分のままでいられることに安心していたい

 


自分のために自分のままでいたい

自分の外面は見えない

でも自分の内面は

隠し持った心の鏡によく映る

少しの曇りがあったり

ちょっとひび割れの亀裂が走っていたり



自分が自分であること

ありのままの自分でいること

自分のことなのに

なぜこんなに難しいのだろう



意識過剰?

人の目、人のコメント

気になることが多すぎる

気にすることなど何もないのに



揺れる心から

自由になりたい

自分を受け入れられる自分に

・・・なりたい



目を瞑り

耳を塞ぎ

自分を感じる

自分で自分を抱きしめてみる

そこには暖かな自分がいる


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― 新着の感想 ―
[一言]  人との比較ではないところに、自分を見つけることが大事なのですね。  でも、比較なしには、きちんと把握できないのも人間。  まるがひとつだけなら、それが大きいか、小さいか? 精密か、歪んでる…
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