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この街で待ってる  作者: 宮下おとぎ
この街で待ってる #ようこそ、呪われた街へ
3/40

ようこそ、呪われた街へ#3 歩み

眩しい光が瞼を照らす。

名前も知らない鳥の泣き声と暖かさがある。

近所でゴミ出しをする主婦達の会話、登校する学生達の声

いつも通りの朝、当たり前が当たり前にある。 誰もが望む理想の朝



そんな朝が今日も来ると思ってた。



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室内に漂う気持ち悪い空気、生暖かく肌が抵抗を感じる。

額を触ると大量の汗をかいている様だ。


ゆっくりと瞼を開く。

汗でビショビショの上着を脱ぎ捨てカーテンを開く

赤黒い雲がまだ空を覆っている。 どうやら寝る前と状況は変わらないらしい。

午前10時とは思えない外の暗さに驚愕した。


(どうなっているんだ…)



頭の整理が追いつかない。



じっと待つことが出来ず履き慣れたスニーカーを履いて外へ出た。




“人を探そう。” 



不安に駆られ一番最初に思いついた言葉がそれだった。

誰かに会いたい、誰かと話したい、誰かがそばに居て欲しい。



違和感ある街の中を駆け抜ける。 



誰も居ない公園。誰も居ない学校。誰も居ない駅前。誰も居ない公園。誰も居ない病院。

誰も居ない図書館。誰も居ないコンビニ。誰も居ないパチ屋。誰も居ないゲーセン。


街の中は誰一人歩いていない。電気が通っていない。車も走ってない。




“本当に人が居ない”




不安で零れそうになる涙をグッと堪え 気が付けば僕は家の前に戻っていた。



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