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この街で待ってる  作者: 宮下おとぎ
この街で待ってる #ようこそ、呪われた街へ
2/40

ようこそ、呪われた街へ#2 違和感


(頭が痛い)

あれからどれくらいが経っただろうか、自分は地面に突っ伏していた。

ぼやけた頭を整理する。何故自分が真夜中の図書館前に居るのか、何故倒れていたのか、冷静に思い出す。


 思い出すまでに時間は掛からなかった。自分はコンビニの帰りにワンピースの少女に話しかけて意識を失った事を。

(きっと彼女はこの世の人間じゃない。全く生気を感じなかった…。)

彼女はもう姿を消していた。幽霊とか妖怪の類は今まで見た事が無かった。


(そもそも彼女は本当に幽霊だったのか?)


(そもそも彼女は本当に居たのか?)


(そもそも夢だったのではないか?)


冷静に思い返した所で何も解決はしない、ひとまずコンビニの袋を拾い上げ家に帰る事にした。



帰り路、街の雰囲気に違和感を感じる。

時刻は深夜2時を回っている、静かなのは納得出来るし、街灯しか明かりが無いのも納得は出来る。

それに違和感を感じているわけではない。


生暖かく気持ち悪い空気 ずっと感じる嫌な視線 妙に赤黒い空

この世とは思えない瘴気が辺りを漂っている。


(早く家に帰ろう。眠って目を覚ませば何もかも元に戻るハズだ。)


そそくさと家に帰り飯を食べず布団の中に身を隠す様に潜り込んだ。






きっと次に目が覚めた時は違和感が綺麗サッパリ消えていると信じて





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