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アークブレイヴ  作者: 暁辰巳
第4章 魔動機文明帝国ゴレス
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第48話 駆ける戦場




 


「拙者の名はムサシだ。ブゲ・ムサシ」

「貴方があのブゲ家の人でしたか。一度会って手合わせしたいと思っていましたが。こんな形であれ、貴方と戦えて私は嬉しいです。

 私はラモラック・リュレイド。『覇天』の異名を持つシリウスである騎士です」


 無論シリウスは誰も例外なく桁違いに(・・・・)強い。ラモラックがランスソッド殿と同じ実力をした者である以上、多勢でかかっても余計にダメージを負うことになる故、拙者が相手にする以外に他がなかった。

 

 拙者と愛刀(相方)が適切だ。常に自負しておるがうぬぼれてはいない。



「手合わせする前に言っておく。不死身だからと余裕を持っているとお前は終わるぞ」


 シリウスは誰しも人ではない不老不死を共通している。ジャンルによればシリウスは全員アルビンの【血液】を触媒に聖族になっているそうだ。


 捕虜を表向きに保護したシリウスであるディナダンという者の体を調べて突き止めたらしい。 

 聖族の血は傷を瞬時に癒して不治の病すらも治すと伝説で語られているのは本当だったそうだが、接種し過ぎると副作用で存在自体が聖族に上書きされるそうだ。



「ランスソッドさんから聞いたかどうかはともかく。初代剣聖が編み出したという最強の剣技のことですね。

 確か.......リンドウザントウケンといいましたか?」


「ああ」


「それが森羅万象一切合切斬り裂くのは知っています。やはり貴方が初代剣聖が編み出した最強の剣技をものにしていたんですね」



 クスっと笑い鞘に納めていた剣をラモラックが抜いた。

 これ以上の言葉は不要でここからは勝負だということを意味する以外に他はない。

 


「忠告したお返しに私からも一つ忠告します。

 貴方はシリウスの真の恐ろしさをその身その髄まで体験することになります。お覚悟を」


 そう言い終えた直後にラモラックはあっという間に拙者の目の前にいて斬りかかった。

 一本の相方で受け止めもうひとりの相方で反撃した。 














「あった! 環境総本部の入り口!」



 地下通路はランスソッドさんから渡された地図から把握していたから各自び行動できたけど、敵が襲って来ることを見越して最初は全員で行動した。

 作戦通り最初に襲い掛かって来た人を対処し、各自ペアとなって目的地へ向けて向かった。


 法制総は白。財政総は金。農務総は緑。武力総は赤と。ゴレス神聖帝国の国政総はそれぞれ一色に分けられているみたいで、色は国政の「やるべきこと」をそのまま意味しているらしい。


 私たちの目的地である環境総を象徴する黒色は「未知の世界(かんきょう)地へ行く」ことを表しているらしい。



「気をつけてアケノさん。ドアの向こうかその角のどちらかに潜んでいる可能性がある」

「ーー分かってるよ、エレンさん」



 あの二人が私たち奇襲したことを除けば。ここまで何事もなかったし気配も感じなかったけど、何が起こるか分からないから油断ができない。エレンさんの気配感知や私たちの体制をまんまと掻い潜られて奇襲を防げれらなかったから。

 それにここが敵の縄張り内である以上気を引き締めるしかない。















「その先にどれ程の敵が待ち受けていていようと、どんな罠が仕掛けられていると分かった上で進むとは、肝が据わった人たちですね」

「ーーうえっ!!?」

「っ!」



 黒い扉をぶち壊して行こうとしたところ拍手の音ともに一人の男の人に声が聞こえた。

 その声は私たちが知っている声。そしてこの場に来れないはずの人物。





「どうしてあなたがここにいるんですか、ランスソッドさん!」



 黄金に輝く突斬槍剣(アロンダイト)を右手に持って姿を現した。



「私は貴方方が知るランスソッドではありません。私はアルビンによって想像された“if″としての私自身です」


「if....」


「ええ、そのifです。私はケテルによって創像された。ゴレス神聖帝国に忠義を尽くし、教団に味方する事を決断した“もしも″のランスソッド・クロスです」



 つまり私たちが知っている方が原作とすれば、今目の前にいる人は二次創作といったところかな。

 ケテルが何らかのチート能力的な力なのは分かっていたけど、まさかランスソッドさん本人を創像してるとは思ってもいなかった。



超級氷結魔法(ブリュドブォス)!」


 エレンさんが放った強力な魔法をランスソッドは余すことなく斬り尽くした。

 ムサシと同等。もしくはそれ以上の″剣士″である以上要である剣を崩すため最大限に氷結魔法を放ったが、やはり無駄に終わった。



「それが天神の力を宿した剣の神器ですか、美しいですね」

「――っ!」



 剣の神器をアルトスさんに返そうとしたけど、アルトスさんたちは色々強くもなったし整えてたらしいから、剣の神器を内に宿していた。

「持っててよかった」とこれほど心から思ったのはこれが過去最高だ。



  

 

・ケテル

原初の神たる「聖神」が司る13の(ことわり)一つ。使用者の想像を何でも“そのまま”実現させる神の全能たる力。 


「ケテル」はダイヤモンドの形状をした白いオーブである。

 アルビンはケテルを最初から持っていた。

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