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アークブレイヴ  作者: 暁辰巳
第三章 ガイアス大陸編
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第40話 overデイフレイム 始

 やっぱプロットで大事。

 

「その意気は見事です。貴方が魔族であることが実に惜しい程に」

「ㇵぁ.........…ㇵぁ…っ!!」



 豚人(オーク)族と魔人族が生活する荒野で災魔王イオクはシリウスであるボールスと死闘を繰り広げていた。

 全力を尽くしてもボールスには敵わない。

 自分より強く、血魔王(ヴラッド)に近い再生能力を秘めているからだ。



(アレを使えば倒せずともある程度追い詰めることはできるだろう。

 民たちは皆避難したから遠慮なく使えるが、それはできない)



 イオクにはベリアルから言われたことがいつも脳裏に焼き付いていた。


「自分の立場をわきまえ、その誇りと責務だけは何が何でも全うしろ! それが″魔王″となったお前の義務だ!」



 豚人(オーク)族は皆大魔王(ベリアル)様に救われた故、ベリアル様に全てを捧げて返そうとしてそう言われた。

 それ以降私は魔王としての任を最優先に果たしてきた。

 自分が今この瞬間倒れようとしている最中、最後の悪足搔き(大詰め)に奥の手を使えば、自分の″全て″と引き換えに目の前の強敵に一矢報いることはできるが、


 魔王として。豚人(オーク)としての全てを自ら放棄することはベリアルの言いつけを破り穢すだけでなく、自分自身を完全に破壊することとなる。

 であるがゆえ、イオク″として″の死を決断した。



「さらばです。勇敢で誇り高き魔王さん」

(どうか無事で.......)



 首に剣が振り下ろされる。

 最後に目を閉じたまま民と魔王たちの無事を祈りながら死を受け入れるイオク。



「――なっ!」

「あ、あなたは一体?…」

「悪いがお前はまだ死なないぞ災魔王よ」



 エメラルドグリーンに輝く瞳に赤い髪をした一人の男がボールスの剣を片手で受け止めていた。

 どこからどう見ても人間だが、全身から発するものに雰囲気から、男が人じゃないことをイオクとボールスは見抜いた。


「何者ですか? 貴方は」

「竜族の生き残り、赤竜のヴォークだ!」

「――ヴォーク! あなたが?

 どういうことかは分かりませんが、私の一太刀を受け止めたことは見事です。

 気を取られたとはいえ、その隙をつかれて逃がしてしまれたし」



 ボールスが気づいたときにイオクはとっくに姿を消していた。

 『走って逃げた』と状況的にそう解釈できるが、そうじゃないのはすぐに分かった。

 気配の″跡″がこれっぽっちしか残っていないからだ。



「次は貴方が相手っと、受け取ってよろしいですか?」

「そうだ!と言いたいが、悪いが違う。 オレ達(・・・)の目的は既に果たしたからな」



 そう言うとヴォークが一瞬で姿が消えた。

 転移魔法だ。まだ完全に整っていない未知の魔法を魔族たちはとっくに解明していた。


『ボールス様、直ちにヘラヴィーザにお戻りください!

 サートリスタンの命令によりすぐに邪を滅する聖なる神光(ロンゴミニアド)が全ての戦艦から放射されます!』



 耳に付けたインカムを通してボールスに伝達を伝えられた。

 今日こそ魔族を完膚なきまでに根絶する為、邪を滅する聖なる神光(ロンゴミニアド)の一斉放射をすることは決まっていた。

 本来ならシリウスたちが魔族の要をある程度崩してから放つ予定だったが。魔族たちが何かをしようとしていることと、サートリスタンの失敗により急遽放つことになった。



「分かりました。すぐに帰投します」



 ボールスは空を飛んでヘラヴィーザに向かった。





















「城内に全ての魔族とパーシヴァル一行の乗車を確認しました。フリード様」

「ミーティア全システム起動(フルバースト)!」


 右腕であるジェレノアの声を聴いた直後にフリードはボタンを押した。


 虹色の光に包まれて円状の形をした巨大な城がガイアス大陸から出現した。

 あっという間に地上を貫いて上空で包囲しているシリウスの戦船よりも上に舞い上がって。


(魔王といったら確かに魔王城だけど、まさかこんな形で登場するとか熱いでしょこんなの!)



「船長! 邪を滅する聖なる神光(ロンゴミニアド)の放射準備完了です! 他の艦も同じで一斉放射可能です!」

「よし。魔族どもに裁きの光をお見舞いしろ! 総員防眼!」



 館内にいる誰もが一人一人黒いサングラスを付けた。

 あまりにも光の輝きが強すぎる為失明してしまうからだ。



「何を繰り出すかと思えば馬鹿の一つな光じゃないか」



「巨大な物体.......っ!!? 健全です!」


「『力の果ては神や悪魔』ってね」



 全方面からが直撃しようした瞬間、転移魔法で少しの間遥か上空に転移して回避した。

 無数の邪を滅する聖なる神光(ロンゴミニアド)同士が激突して対消滅したが、余波で超強力な放射線が無差別に辺りを破壊尽くした。


 教団の戦艦は全て『対放射線』のバリアを張って耐え凌いだが表面の装甲はある程度焼けてしまい、中には酷い被害を受けた乗員が何人もいた。



「さっきのお返しです。今度はこっち(・・・)の苦しみを味わいなさい」



 ものすごく小さな黒い球が放たれビックバンが発生して辺り一帯を一瞬で飲み込んだ。

 賢魔王(フリード)の開発品の一つ『ブラックワールド』。飲み込んだ″もの″を全て漆黒の異空間内に閉じ込める。




「ミーティア全速前進!」




 ミーティア

 フリードが教団の戦艦型魔導機(マギア)の残骸をかけ集めて解析して造った円状をした巨大な城。

 ベリアルの要望で長い時間をかけてコツコツと造っていた。

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