表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アークブレイヴ  作者: 暁辰巳
第二章 ファルシオン
23/84

第15話 フレイヤ火山

 フレイヤ火山はかなり高大な火山で、山頂を超えて吹き上がっている煙はいかにも火山だと思わせてくれる。

 フレイヤ火山が太陽神(ファルシオン)ゆかりの地である理由は、フレイヤ火山内でファルシオンが眠っていたという伝説があるから。

 何でも火山からファルシオンが舞い上がる肖像画があるみだいけど、ファルシオン島に住む人々は食事のことを第一に考えているそうだから、あまり信仰がないし気にしないらしい。



 フレイヤ火山付近にあるオド町で一晩過ごした私たちは準備を済ませてすぐフレイヤ火山へ向かった。

 オド町はファルシオン島で随一の温泉街だからファルシオン島で一、二に入る程の人気の場所らしくて、ほとんどの観光客が来るらしい。


 温泉好きである私にとっては天国のような場所(ところ)だった。

 安い宿でも温泉があるし、久しぶりでしかも異世界初の温泉はとにかく最高だった。

 温泉につかるだけで私は幸せだから、設備はあまり気にしていない。

 綺麗で静かな夜空を上に、桜のように花が咲いた木が近くを前に温泉につかったから、いい景色にいい温泉を楽しませてもらった。


 欲を言えば旅館こと高い宿に泊まりたかったけど、この先の旅に向けて無駄遣いはできないから諦めた。

 高い分私達が泊まった宿よりいい景色でよく充実した設備が整っていると思うけど。



「温泉もなかなかいいな」


 温泉から出たアルトスさんの感想。

 お湯を作って溜めてつかることはたまにあったみたいだけど、温泉はお湯につかったときとはくらべものにならなかったそうだ。

 まあ温泉で得られる快感がお湯の数倍程度だと


「機会があればもう一回来ようかな」


 温泉を気に入ったせいか口に出すほどアルトスさんは温泉を気に入ったそうだった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 

「これが、フレイヤ火山の入り口ね」

「ああ。この奥からすげえ力を感じるぜ」



 フレイヤ火山が″地脈地点″である以上、フレイヤ火山から凄い力を感じるらしい。

 地脈地点によって魔物が強く凶暴と化す為修行や報酬を求めて地脈地点付近に冒険者来ることはあれど、フレイヤ火山に来る者はいない。


 凶暴で厄介な魔物が待ち受けているならまだしも、地脈地点に近づけば近づくほどその影響が強くなるからかなり濃い魔力密度が待ち受けているし暑いからだ。

 それはもう自殺行為と同じだからフレイヤ火山内へ入ろうとする愚か者は滅多といない。

 魔力が満ちた環境に対する備えはあるみたいだけど火山内がどのみち暑い以上、そうまでして火山へ入ってするメリットが全然ないから。



「すっごく涼しい」

「ああ、神器一つでここまでできるのか」


 私たちを中心に常に涼しい風が吹き続けているから暑さを気にすることなく楽々に進んでいる。

 しかも風圧も全然感じることもないからノーストレスでいられるんだ。

 例えるなら、真夏の炎天下の中をエアコンでキンキンに涼しくした部屋を維持し続けたまま進んでいるといったところかな。


 涼しい風は魔力も体力を一つも消費することなく起こしているそうで、ファルシオンもルガリアが一切手を貸していない。



「バーニングスライムに熔炎蟻(カイヨウアント)か」


 この世界でもスライムが魔物中で一番雑魚みたいだけど、それは“幼体″に限った話で、スライムはこの世界でとりわけ厄介な存在として扱われているみたい。

 スライムは基本生まれつく属性と化していて、成長していくについて自身に含んだ元素が膨れ上がっていく。

 分かりやすく言うと、メ○程度の弱いスライムがメラゾ○ーマみたいに厄介で手強い存在になるということ。スライムは生まれ持った属性となるものをどんどん吸収して強くなっていくため(一部を除いて)、厄介となる前に倒すのが常識となっている。



 バーニングスライムは幼生のファイアスライムから進化したもので、新人冒険者でもまだ倒せるものらしい。

 そして熔炎蟻(カイヨウアント)はフレイヤ火山に生息している魔物の中でもっとも厄介とされている魔物だ。

 

 個体によるけど全身が暑いため、武器や身体を使った攻撃をするとなれば損傷が免れない。一匹一匹は雑魚だけど、熔炎蟻(カイヨウアント)は集団で行動するから厄介とされている。



「フリシュスト!」


 エレンさんが上級の氷結魔法を使って魔物を一掃した。

 暑いフレイヤ火山内で適応している魔物には、暑さとは真逆の寒さをぶつければいい。

 熔炎蟻(カイヨウアント)の群れは全滅できたけど、暑さこと炎をある程度持ってるバーニングスライムはエレンさんが放った魔法を余裕で耐えた。


「ありがとうエレンさん。ちょっと試したい事があるから後は私に任せてくれる」

「分かったよ明野さん」


 エレンさんはちょっと後ろへ下がってアルトスさんとファルシオン、ルガリア達と一緒に私のことを静かに見守る。


「あれは!?」

『なるほど考えたな』


 水色をしたオーラを拳に宿してバーニングスライムに向けて思いっきり殴った。

 この世界の魔法は魔力を元素に変換させている仕組みだそうから、私の魔力を氷に変換させた。


 思いっきり力を込めて変換させたから本来なら寒すぎて仕方ないと思うけど、少し暑いからある程度調和されているからあまり問題ない。



「ハアッ!」



 冷気をまとった拳がバーニングスライムを直撃した。

 少しビビったけど、何も問題なく成功したから結果的に問題ない。



 私達はそのまま順調に最深部へ向かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ