第31話-5：10人目 マチ
▼登場人物
ナシ（な ：異界もん
竜への生け贄としてこっちの世界から召還され、はかない命を閉じたあと竜の腹の中で再生した。成り行き上エリラの体に入っている。竜の肉を掘る力と、仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとＨな絵師もどき。
エリラ（え ：魔導師
17才らしい。蒼い瞳。ナシとともに1つの体を作る。あでやかなピンクのゴージャスヘアはナシのデザイン。4大の魔法ほか、けっこー色々つかえる。前向きでキュートな元気娘。異能は創造。
ハチ（は ：妖精族
竜の中で再生していた生存者1号。明るく優しくほがらかで、スタイルもいい。ゴージャスな黄色い髪の毛。わりと天然。素直でまっすぐ。格闘技にたけ、異能は力持ち。
ミノ（み ：鬼娘
第2の生存者。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。おっぱいが自慢。寡黙気味。かなりの切れ者。自称空き巣。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。
レンダ（れ ：獣人
第3の生存者。蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。どっかポンコツ。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。身体能力は高く、通常は2刀流。不死だってー。
ルルア（る ：ゴーレム
4人目。落ち着いた口調、常に冷静。Ｈをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られた使命に忠実な癒しのセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つが、その動力源はぎりぎり15禁という歩く18禁美少女。
メイ（め ：驚くほど普通の子女…だったんんだけどねえ。
5番目に発掘された。赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。常識人で堅いくらいのまじめなひとだった。索敵能力を持つ。異能は物理・魔法攻撃無効の（はずの）万能繭。
リム（り ：ぬえ
歩く「ぬえの擬人化キャラ」明るく陽気、元気で素直。物事やヒトの本質を見抜く力に長けている。雷を落としたり凍結魔法つかったりするうえに雲に乗って空を飛ぶ。
キラ（き 魔人
魔族とは違うが強大な魔力を誇る。スタイル抜群でセンスもいい超スタイリッシュなかっこいい系おねーさん。勝ち気で物知り、思ったことは何でも言うし思ったように動く自由人。空も飛ぶよー
ラウラ（ら 竜人
8番目に発掘された。明るくて元気でわりと口も減らない。
グラビティ系の魔法が使える。空も飛ぶ。いたずら好きのやんちゃ娘。
マチ（ま 天翼人 9番目の生存者。
▼かぶりつき：敵の怪物
竜の体内で、エリラ達を襲ってくるモンスター。ホメオスタシスの一環か、白血球みたいなもんっぽいが、意外と散発。犠牲者の発掘後にはほぼ必ず現れる。索敵担当のメイが「敵よ」の代わりに「かぶりつき」と連呼したとからこう呼ぶようになった。
▼10人目
今までと違い、今回は帰りに渓流のエリアの滝壺に寄った。
浅瀬で、自分たちや被害者を洗う。
まったく、こーゆー当たり前のことができたのが10人目になってからと思うと、今までみんなよく我慢してこれたと思う。
あの、前回の続きは？（る
なにがー？（え
被害者の局部の竜肉がはがれ落ちる手前で止まっています（る
それはもういいの（れ
ナシ、見ましたか？（る
……………（な
黙ってますねー（ら
目もそらしてるねー（り
あたし見たよー きれいな....（は
はいそこまで。ハチは無邪気に放送禁止用語使うからだめよ（め
メイも見たー？（り
あ、ええ。なんか、太ももが...///（め
ほう（な
蹂躙したくなる下半身…（る
ほらほら、いい加減にして本編に戻るわよ（れ
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「何か出る前にもどろーっ」（え
「はーい」
ミノとルルア以外はみんなフィギュアサイズのままだ。もちょっとゆっくりしたいが、てきぱきとバスケットに戻る。
「あのー、キラさん、リムちゃん、バスケ持って飛びません？ およーふくかわかしましょー」（ら
「いいな。どうだ？」（み
「かぶりつき反応はないから、ちょっとくらいいいんじゃない？」（め
「あっちに戻ってからでいいんじゃないかな。その方が、ミノの負担が軽くない？」（き
「あ、なーるほどー」（ら
「みんなー、それでいーかなー？」（え
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼帰還
宿営地（笑）に戻ると、飛行3人娘が代わる代わるバスケを持って飛んだ。
ほどなく服も髪も乾き、発掘した天翼人をおろす。まだ目を覚まさない。今までの経緯で行くと、わりとそれでも意識がすでにあるケースが多かった気がする。
従来と違うのは、遺体…いや、眠りひめのまわりで、皆が思い思いに好きなものを食べてるところだろうか。ハチに腰掛け代わりに大きな石を持ってきて貰ったり、雲に腹ばいに乗ってフワフワしてるのがいたり、それぞれにくつろいでいる。
緑系の髪、眉毛もやや太めで緑色。真ん中分けで、正面からはショートふうだが、かなりふさふさのおさげだ。発掘時に実況がなかった？ 気にするな。スタイルは、いい。胸も…なかなかすごい。お尻も、ぷりっと張り出してつるつるってイメージだった。首もわりと細く、やはり肩甲骨から肩まわりはオトナの女性を感じさせる。無論、おへそまわりから下腹部のゆるやかな起伏も、しなやかで色っぽかった。…んじゃないかな…と思う。
けっこーやっぱり良く見てるわね。私の見立てもそうよ（れ
トリにしては、太ももがキレイね。もっとたくましいかと思ってた（め
トリじゃないですから。皆さんは誰ですか？ こんにちわ。マチマチムンムン・ムチムチムニムニーニョです
全員に念話が響く。その娘、マチマチムンムン・ムチムチなんたらが、ぱちっと目をあけた。むくっと起き上がってくる。残念ながら、シーツがすぐ落ちるようにはかけられていない。
あら、見たいですか？ 悪い人ですね……いまのは、どなた？（ま
周囲を見回して、すこし驚いたような、怪訝そうな表情を浮かべる。なんかのっけからすごくマイペースというのか、のんびりしているというのか、ぽわわーという雰囲気だ。
だあれ？ さっきから…（ま
「あ、あたしはエリラ！ 魔導師のエリラ！ よろしくね！ えっと…」（え
「…はじめまして、では、マチと読んでください。マチマチでもいいですよ♪」（ま
鋭い（み
エリラが一度で名前を覚えられたなかったのを一瞬でみやぶったわ（き
それは、見ればわかりますから（ま
…面白いコね くすくす（め
辛辣さはラウラかキラってとこかしら（れ
なんか歌うように語る。優しそうな笑顔だが…案外ヤバイやつかも知れない（な
「あら、そう思います？ それより、音質と見た目が一致する人が見当たらないのだけど、霊体かしら？ それとも、どっかに封印されてるの？」（ま
「悪かった。ナシだ。このエリラの中にいる。…よろしく」（な
「まあ これは驚いたわ。はじめましてナシさん。苦労してるのね」（ま
全然驚いてないんですけどー（ら
見破ったねー（り
念話の声の主の方を的確に向いて見つめている。口もとには微笑みを浮かべている
「ミノだ。音として個体や情報を認識してるね」（み
「あら、その通りです。鬼族に会うなんて思わなかったわ。一般論より、かなり切れるのね…。河童って呼ばれたのはじめてよ」
「ノリだ。気にするな」（み
「運び出してくれてありがとう」（ま
「掘ったのはナシだ。気にするな」（み
他意がないふりしてチクチクするほーもするほーだけど、全然スルーのミノもミノだねー（え
なんか両巨頭ってゆーイメージですねー（ら
「レンダよ。よろしく」（れ
「あら、ネヌ系ね。それにしては…。随分カラダをいじったのね。すごいわ」（ま
「あたし竜人のラウラでーす！」（ら
「まあ、あたしの髪の毛をツンツンしたのはあなたね♡ あと、頭に…冷たいものを乗せたでしょ あれは…ちいさな雪だるまかしら」（ま
「ご、ごめんなさい」（ら
「あ、あたしも一緒におだんごつくってのっけちゃったー ごめんなさーい」（り
「ああ、あなた」（ま
「リムー」（り
「まあ、ぬえッコならしかたないわね いたずら好きで有名よ」（ま
「ごめんなさーい あたしも一緒にやりましたー はちですーー」（は
「あ…あら？ 妖精族だと思っていたけど あなた羽は……あ、ごめんなさい よろしくね、はち。いいこいいこしてくれたでしょ。ありがとう」（ま
「あ、いやー そ、そんなー 失礼しましたー」（は
呪い、気づいたのね？（き
ええ。不自然な音をまとってるわ。とても不快なメロディが…2重…おぞましいくらいよ。かわいそうに。…あなたは..魔人ね（ま
「どもー キラだよ。挨拶があとになってわるかったね あんたのよーなタイプの認識系ってはじめてだったもんで、ついね」（き
「いいえ。あなたもすごいわねー。いろんな血…。好奇心旺盛ね クス」（ま
「それもおみとーし？ すごい精度だね。まあそーゆーわけだから。よろしくー」（き
「なんか向かうところバッタばったって感じですねー」（ら
「それから…」（ま
「ルルアです。わかりますか」（る
「ゴーレムね。何度か。…最新型かしら？ 雑音がほとんどしないわ。…そのスタイルは誰のお好みかしら？」（ま
「ここの皆さんはわりと豊満なのを好みますので。マチも、いかがですか？」（る
「そおね。考えとくわ。でも、あたしの相手は大変よ。…あ、あなたが教唆犯ね。ということは…」（ま
全員の視線がメイに集まる
「ご、ごめんなさい メイです」（め
「こんにちわ。あなた、自分が何をしたか、わかってるわよね（にこにこ」（ま
「は、はい」（め
あれか、頭踏んでぐりぐり…（な
ありゃーヤバいんじゃないかなー？ って思ったんだけどねー（え
「見たとこ、結構いいとこの出のお嬢様だと思うんだけど…（にこにこ」（ま
「は、はい ご、ごめんなさい た、大変な失礼を」（め
「そうね。少しだけ驚いたわ。にこにこ」（ま
「ほ、ほんとーに申し訳ありませんでした 無礼をお許し下さい」（め
うわー土下座させちゃいましたー（ら
ひえええええ～～～こわー マチ、マジこわいわー（え
ナシもたいしたもの。のっけに、ヤバイヤツかもって見破った（み
そんなことないですよ～。ナシくんさん、どうしてそう思ったのかしら？（ま
「どーしてだと思う？」（な
「わわ、ナシくん出てくんだ」（え
「最初だからな。これをやれねーわけにはいかねーだろ」（な
「だ、だからといってこわいものしらず」（え
「怖いもの知らずはおまえも一緒だろーが」（な
「だ、だからってそれとこれとは」（え
「いっしょだ」（な
「いっしょじゃない」（え
「一緒じゃないか」（な
「そりゃそーだけどさー」（え
「くすくす なるほど、そーゆーことね」（ま
石、いりますかー？（ら
「あら、ちょうどここにあるわね。いいの？ 投げて」（ま
「ホントに投げた人はいないけどねー」（き
エリラ（な
ん みんな避けてね（え
3ｍくらい後ろに飛ぶ 周りにいた仲間も一斉に散った。
「ちょっと、避けてみてくれる？ えい」（ま
見かけによらず、音速か。ぼっと音がして軌道が見えない。
瞬時に目の前で炎が現れ、石が溶け落ちた
「ごめんなさいね。いきなり。でも、思った通りだったわ。…異界の人ね」（ま
「正解だ」（な
「増幅ね」（ま
「あたりー」（え
「実際に見たのは初めてだけど、そう、聞いたことのない音、というか、不思議な響きね。驚いたわ…」（ま
「だからってねー、いきなり投げる－？ フツー」（え
「ごめんなさい でも、あなたたちには逆らわないことに決めたわ」（み
「え？」（え
「天翼人って、そーゆーとこ強弱で序列感覚が大きいって」（き
「犬か」（み
「そおね。トリもそうよ。ねえ、メイさん」（ま
「はい（しょぼん」（め
あ、アレってさっきの..（ら
トリにしては、太ももがキレイね。だねー（り
面白いな（み
こわいくらいよ（れ
「やだなー、序列かー。あたしそーゆーのキライだなー」（ら
「ああ、気にしなくていいわ。《盾》以外はみんな並列よ。ごめんなさいね にこ」（ま
盾か（み
そいつは面白いね－（き
え？ タテ？ ヨコ？ なんですかー？（ら
メイ、おびえなくても大丈夫みたいですよ（る
ええ♡ 仲良くしましょう♪ メイ。にこ（ま
ぞ…（め
「そうそう、ナシ…くん。質問の答えを聞いてないわ。どうして私をヤバイかもって思ったの？」（ま
どーしてだと思う？ の答えも聞いてないぜ？ マチは、空気が二重だ（な
「あら あたし、裏表ないつもりだけど」（ま
だからだろうな 根っから裏表ないのが多いんだよ。ここは（な
「なるほど♪ だったら、そう見えて当然ね...」（ま
裏表ね。意味わかってんのかしら（れ
どーでもいい。それがナシ（み
だよね～♡（は
ナシは質問の答え聞かなくていいんですか？（る
なんか質問したっけ（ね
えー？ 忘れちゃったんですかー？（ら
かなわないでしょ。あのバカには（き
そおね すごく変.....ね。おもしろいわ。 ………すごくへん…（ま
・・・・・・・・・・・・・・・・・
次回 マチのお色直し
それだけなの？（れ
いーんじゃない？（き
ああ、ステキな肉体がまたひとつ…。ですが、メイがめげています。今宵はメイに寄り添わなくては（る
義務的に寄り添わなくても別にいいわよ（め
本心ですよ ぴと（る
じーーーーー....（ま
なんかすごい目つきで見てるな（な
アレはうらやましー、だねー（り
そんなことないわよ にこ（ま
うらやましーんですね（ら
意外とわかりやすいねー（え
引きにするんじゃないの？ あ、シーツがほどけちゃったわ（ま
やるわね（れ
