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第30話-3 霧と沼のエリア-前編

▼登場人物

ナシ(な :異界もん

竜への生け贄としてこっちの世界から召還され、はかない命を閉じたあと竜の腹の中で再生した。成り行き上エリラの体に入っている。竜の肉を掘る力と、仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。


エリラ(え :魔導師 

17才らしい。蒼い瞳。ナシとともに1つの体を作る。あでやかなピンクのゴージャスヘアはナシのデザイン。4大の魔法ほか、けっこー色々つかえる。前向きでキュートな元気娘。異能は創造。


ハチ(は :妖精族

竜の中で再生していた生存者1号。明るく優しくほがらかで、スタイルもいい。ゴージャスな黄色い髪の毛。わりと天然。素直でまっすぐ。格闘技にたけ、異能は力持ち。


ミノ(み :鬼娘 

第2の生存者。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。おっぱいが自慢。寡黙気味。かなりの切れ者。自称空き巣。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。


レンダ(れ :獣人 

第3の生存者。蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。どっかポンコツ。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。身体能力は高く、通常は2刀流。不死だってー。


ルルア(る :ゴーレム

4人目。落ち着いた口調、常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られた使命に忠実な癒しのセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つが、その動力源はぎりぎり15禁という歩く18禁美少女。


メイ(め :驚くほど普通の子女…だったんんだけどねえ。

5番目に発掘された。赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。常識人で堅いくらいのまじめなひとだった。索敵能力を持つ。異能は物理・魔法攻撃無効の(はずの)万能繭。


リム(り :ぬえ

歩く「ぬえの擬人化キャラ」明るく陽気、元気で素直。物事やヒトの本質を見抜く力に長けている。雷を落としたり凍結魔法つかったりするうえに雲に乗って空を飛ぶ。


キラ(き 魔人

魔族とは違うが強大な魔力を誇る。スタイル抜群でセンスもいい超スタイリッシュなかっこいい系おねーさん。勝ち気で物知り、思ったことは何でも言うし思ったように動く自由人。空も飛ぶよー


ラウラ(ら 竜人

8番目に発掘された。明るくて元気でわりと口も減らない。

グラビティ系の魔法が使える。空も飛ぶ。いたずら好きのやんちゃ娘。



▼かぶりつき:敵の怪物

竜の体内で、エリラ達を襲ってくるモンスター。ホメオスタシスの一環か、白血球みたいなもんっぽいが、意外と散発。犠牲者の発掘後にはほぼ必ず現れる。索敵担当のメイが「敵よ」の代わりに「かぶりつき」と連呼したとからこう呼ぶようになった。


▼第3の洞窟は砂漠に出た。そして砂漠で穴を見つけた。これ、次のエリアへの洞窟?             


「うひゃー、穴、ほとんど隠れちゃってるじゃん よく見つけたねー」(え

「レンダだよ」(き

「いえ。なんかここだけ、割れ目みたいに黒いのが見えて」(れ

  そーいえば、洞窟で追っかけられていきなりの襲撃。全然気づかなかったが(な

「そう、ここ、黄と黒のエリアと同じ…」(れ

   あの、ホラヘリの襲撃があったところか…そー言えばエリラ、あのころは岩窟ガードってのけっこー使ってたな(な

「あーーーー、そうだね。なんかすっかり忘れてたねー」(え

  あれこそミノにミニマムして貰って持ち運べば、もっとメイが楽できたじゃないか?(な

「そ、そだねー いやー、意外と忘れるもんだねー ごめん」(え


「ホラヘリって、あの、アレですかー?」(ら

「ええ」(れ

「よく生きてましたねー」(ら

「よくいわれるわ(笑)」(れ


「掘るか?」(み

「そだねー やっぱり、地道に掘るのが一番かなー」(え

「じゃあ、ハチ、こい。みんなはそこ。横の壁にはりつけ」(み

「じゃー、いっくよー」(は

  大きく脚を開いて屈むと、ハチとミノがものすごい勢いで犬かき堀りを始めた。ふたりとも発想がまったく同じというか、息がぴったりだ。

「止まって! そこから先は岩!」(れ

「ミニマム」(み

  埋まっていた大きな岩が、次々に小さくなり、穴がどんどん大きくなる。

「入れそうだ」(み 

「いくねー!」(は

    すっと飛び込むミノ

  ちょっと、大丈夫?(れ

    ミノも危機感知センサーあるから大丈夫よ(め

         大丈夫。中は普通っぽい。みんな入ってこい(み


 えっと、今し方、このいわゆるこの犬かき堀りにかかる折のこと、大きく股を開いて、股の間から後ろ側を見るという天真爛漫なポーズを、ミニスカートのミノとハチが並んでしてみてくれたわけですが… 

可愛いのにダイナミックなお尻、むっちりとたくましい太もも、Λ状に広げられた見事な脚線、そしてこのポーズならではの…えっ、その、普段はまり見えない…

   丸い股間です(る

 ルルアがもう、それはそれは幸せそうに見ていました(な

   あんたもでしょ(き

    キラもじゃない(れ

  レンダもだったよー(り

   わたしもじっと見しちゃいましたー(ら

 …ひとつ聞くが、私たち二人のパワーで掻き出す砂を浴びない距離からそれは、不可能。全員横にいてなぜそれがわかる(め

   あ、そうね。でも確かに…あの股間回りの、脚のつけ根に近い部分の筋肉のくぼみまでしっかり…(め

   メイちゃんまで-? もー//(は

     ハチのふくれっ面はかわいいな(な

  おまえのビジョンか(み

    はい?(な

   よし、ハチ、思念体でとこまで飛ぶかやってみよう(み

     えりらー、いいかなー?(は

   どぞー(え

     いっせーの...(は

       ☆ ☆ ~~~~~~....☆

 

   やっぱり星のイメージなるのねー(れ

     とんだねー(き



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ひとが2~3人はくぐれるくらいの穴だ。程なく、全員が中に降り立った。

  なしー、体を張ってのレポートおつかれさまー(り

   自業自得ですねー でもありがとーございましたー(ら

       内緒ではぐしてあげます(る

     見えてるよー(え



「ふー 中はホントに普通だねー」(え

「かぶりつきは?」(れ

「今のところは大丈夫」(め。

「この先も曲がってんねー」(き

「入り口はどうする? もっと開けるか? それともふさぐか?」(み

「うーん とりあえずほっといていーんじゃないかなー。次はここに飛べばいいし…」(え

「かぶりつきが出てくるときは地中から来るものね」(れ

「レンダ、エリラ、メイが先頭集団。あたしとルルアが真ん中、しんがりはミノ、ハチ、リム。でどお?」(き   

「りょーかーい」

「竜肉のカベは…なさそうね。いきましょ」(れ

  ゆるやかに下って、ぐるっとまがって、今度は登りだ。まだ道がうねっている

   

「空気がかわっ…」(れ

「変わったねー」(り

   曲線の道を曲がりきった目の前に、出口があった


________________________

▼霧と沼のエリア


「陰気なとこね」(れ

「めんどくさー」(え

「ビョーキになりそう」(は


  そこは霧が立ちこめ、森の中に池か沼のような水たまりが点々としている。そんな景色だった


「どーする? いったんここで戻る?」(れ

「ここのところパターンが読めないんだよねー。さっきは洞窟から出てすぐ襲われたしー」(え

「池、またスイッチかなー?」(は

「指弾」(み

    ミノが指弾を放った。いくつかの沼に水柱が上がる

「…何も出てこないわ。ということは、被害者がいるのかしら?」(め


「この霧じゃあ、上空からの探査は無理だねー。レンダはどお?」(き

「こっちの目なら大丈夫。ナシくんとセットで、上から見てみる?」(れ

   キリかあ。なんとかなんねーかなー(な

「風で吹き飛ばせるかな?」(え

「おっっきなウチワ作ってくれたら、あおぐよー」(は

「絵としては面白い」(み

「話としても面白いわ」(め

「キリを出す怪物がいて、それを倒すというのは」(る

「いないみたいよ」(め

  「えりら、怪物を」(る

「そんなん出してどーするのよ」(え


「レンダ、いこ」(き

   レンダを後ろから抱くと、さっと翼を広げるキラ 


「じゃあ、りむちゃん、あっちいってみよー」(は

      ハチが走り出すと、リムが雲に乗ってついていく


「わたしはじゃあ、こっちにでも」(み

「じゃあ、わたしもいきます。ミノさん、乗りますか?」(ら

「じゃ、ためしに」(み

「あ、あのーまたいですわってもらっていーですか?」(ら

「立ってちゃダメか?」(み

「ちょ、ちょっと不安でー」(ら

   メイ、手綱を出してくれ(み

      そんなものありません(め

    えー、あたし馬ですかー?(ら

   冗談だ 意外と飛べてるじゃないか(み

    そーいえばそーですね(ら


「なんかみんなてきとーに行っちゃったわね」(え

「たまにはこんなのも必要です」(る  

      地上部隊、沼に落ちないように気をつけてくれ(な

  落ちちゃったー びしょびしょー(は

    意外と深くないけど、底なし沼っぽいよー はちー、つかまってー(り

  ゴメンねリムちゃんー(は


 こちらレンダ。沼地の間は結構草がおいしげってるわ。草がないところがないか見てるけど…(れ

   らうらでーす みのさんが消えましたー(ら

  うそだねー(き

    乗ってる方に一票(れ

      落ちてないほうにおやつ(る

  ちぇー つまんないのー(ら

    洞窟がある。出口の斜め左方向。これからメイとルルアを拾いに戻る。エリラ、目印に火でも焚いてくれ(み

   りょーかい。じゃー、火の玉打ち上げるよー(え

      ぼ っと火球が天井に向かった。

    かぶりつきよ! 沼から 結構大きいわ(め


ハチだよー 目の前に出たー。おっきーよー。あれ? 殴っても手応えないよー(は

    ひょうけつー!(り 

      ばきーーーん  

  あ、凍ったら殴れたー(は 

    エリラ、火の玉のサイン切らさないで! ハチ、すぐ戻って!(め

      りょーかい! 行こうリムちゃん!(は


     ぱきーん びゃきゃ  ぱきーん っどきゃ!


 あれって、戻ってきながらやってるわね(め

   なかなかいいコンビですね(る


  スライムっぽいけどおっきいねー。3mくらいあるかなー(り

   指弾もだめだな(み

    グラビティー! あ、つぶれたー! ...でもすぐ元通りですー(ら



・・・・・・・・・・・・・・・・

「あ、ミノー、ラウラおかえりー」(え

「ただ今帰りましたー」(ら


「ただいまー」(は 

「たっだいまー♪」(り

「あー! はちー!お洋服は-?」(え

「え? きゃーーー」(は 

    ほとんど半裸状態のはち

「と、溶けちゃってるね」(え

「いかにもスライムですね」(る

「ハチ! 胸と前を隠す布と、一枚で全部隠す風呂敷タイプとどっちがいい?」(め

 「めい…冷静すぎ…」(え

「あーえっとー えっとー じゃあこっちー」(は

    手早くブラ代わりと腰巻き代わりに巻きつける。即席ビキニだ

  ...相変わらず見事に細くしまった腰つきね(め


 キラー、レンダー、そっちはどー?(え

   こっちは異常なしかな……きゃあ!(き

     キラ?(え

 や、やられたー スライムが急に伸び上がってきてー 突き抜けちゃったー(き

        

「とにかく移動しましょう」(め

  みんなでスライムを突っ切っていきましょう。大丈夫、突き抜けられます!(る

     よく言った(な

「バカ言ってないで! ほら、壁沿いに進むの!」(め

  こっち移動開始するー 向こう行ったらまた花火あげるねー(え

     了解(き

   あ、メイー? 風呂敷じゃなくてシーツを2枚用意しといてくれる?(れ

     厚手と薄手のどっちがいい? 巻き心地なら薄い方がお勧めよ(め

   どっちでもいーわよ(れ


「にゃあんかきみょちよくにゃってきひゃっひゃお~」(は

「ハチ?」(え

   溶解と同時に酔わせる効果があるみたいだねー(り

     酔うかい? なるほど、それはおも…おそろしい(る 

   びみょーね(め       



・・・・・・・・・・・・・・・・・・

後編に続きます(る

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