第29話-3 あらためて探索〜
▼登場人物
ナシ(な :異界もん
竜への生け贄としてこっちの世界から召還され、はかない命を閉じたあと竜の腹の中で再生した。成り行き上エリラの体に入っている。竜の肉を掘る力と、仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。
エリラ(え :魔導師
17才らしい。蒼い瞳。ナシとともに1つの体を作る。あでやかなピンクのゴージャスヘアはナシのデザイン。4大の魔法ほか、けっこー色々つかえる。前向きでキュートな元気娘。異能は創造。
ハチ(は :妖精族
竜の中で再生していた生存者1号。明るく優しくほがらかで、スタイルもいい。ゴージャスな黄色い髪の毛。わりと天然。素直でまっすぐ。格闘技にたけ、異能は力持ち。
ミノ(み :鬼娘
第2の生存者。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。おっぱいが自慢。寡黙気味。かなりの切れ者。自称空き巣。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。
レンダ(れ :獣人
第3の生存者。蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。どっかポンコツ。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。身体能力は高く、通常は2刀流。不死だってー。
ルルア(る :ゴーレム
4人目。落ち着いた口調、常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られた使命に忠実な癒しのセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つが、その動力源はぎりぎり15禁という歩く18禁美少女。
メイ(め :驚くほど普通の子女。
5番目に発掘された。赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。感覚は鋭いが臆病。芯は強く、常識人で堅いくらいのまじめなひと。索敵能力を持つ。異能は物理・魔法攻撃無効の(はずの)万能繭。
リム(り :ぬえ
どちらかというと変異種で、いわば歩く「ぬえの擬人化キャラ」(笑)
明るく陽気、元気で素直。物事やヒトの本質を見抜く力に長けている。雷を落としたり凍結魔法つかったりするうえに雲に乗って空を飛ぶ。羅列すると万能の最高戦力のひとりだねー。
キラ(き 魔人
魔族とは違うが強大な魔力を誇る。スタイル抜群でセンスもいい超スタイリッシュなかっこいい系おねーさん。勝ち気で物知り、思ったことは何でも言うし思ったように動く自由人。
異能は収束。摩擦係数自由自在という能力をまとっているので防御も完璧。空も飛ぶよー
ラウラ(ら 竜人
8番目に発掘された。明るくて元気でわりと口も減らない。
グラビティ系の魔法が使える。空も飛ぶ。いたずら好きのやんちゃ娘。
▼かぶりつき:敵の怪物
竜の体内で、エリラ達を襲ってくるモンスター。ホメオスタシスの一環か、白血球みたいなもんっぽいが、意外と散発。犠牲者の発掘後にはほぼ必ず現れる。索敵担当のメイが「敵よ」の代わりに「かぶりつき」と連呼したとからこう呼ぶようになった。
▼プリン状の山(?)の麓です。
「一休みしたらもうちょっと探索しよーか? 各自おやつにしよーー! おなかすいたー!」(え
果物、木の実、海草や肉、イモっぽいものなど、最近は各自で食べたいものをポシェットに入れとくようになった。夕食の折の、包み焼きなんかも食べずに持っていたりする。間食、というより戦闘でのエネルギーの消費は大きい。ミノ、レンダ、リム、ハチ、エリラなんかは先ず肉だ。メイやルルアは果物、ラウラやキラは木の実や魚をかじっている。
甘いお菓子が食べたいよー(は
なぜ岩塩はあるのに、岩砂糖はないのか。あたしゃ納得できないよ!(え
昨日の渓谷調べたら、もしかしたらシロップとれる木があるかも…(き
キラって意外とそーゆーの詳しいのね(め
まあ、楽しいからねー(き
キラさん、あとで探索に行きましょう!(ら
あたしもいくー!(は
りむもー!
まるで引率だねー でも行くんならエリラとルルアがいないと跳べないよー?(き
私も行った方がいいと思うわ(め
結局、ミノと私でお留守番? ミノ、どーする?(れ
私が行かないと大きなバスケットで空中移動になる。まずくないか?(み
なんだ、じゃー、結局全員ね。キラ、木のイメージをナシくんに渡してくれる? そうすれば、結構具体的なイメージでみんな共有できると思うし、私もサーチできるかも(れ
なるほどー、ナシくんはそーゆー使い方もできるか。便利だねーなかなか(き
なぜかエリラが得意そうな顔をしています。ウフ♡(る
え? なななんのことよ! ああああたしはべつに…(え
えりらかわいー(り
かわいーーーですー(ら
だよねーー♡(は
まるで恋人をほめららたみたいですもんねー(ら
ほめらら(み
ほめらら(れ
ほめららた…可愛いわね(め
な、なんですかーみんなでー ちょっとかんだだけじゃないですかー!(ら
名フォローですね。ミノ、レンダ(る
なんのことだ(み
・・・・・・・・・・・・・・・・
「じゃあ、そろそろ動こうか。なーしくん。起きてー」
へーーーい
「あいかわらずねー」(れ
あ、およーふくの修理終わったんだ……(な
「なんか文句ある?」(え
いえ、修復お疲れさまでした。…俺寝ててもつかえるんじゃん(な
そーいやそーだね(え
気を失っててもエリラに心をそわせているということか。やるな(み
きゃー♡ そーゆーことなんだー(は
すごーい えりらさーん やけちゃいますー(ら
そそそそんなんじゃないってー(え
単に気を失っててもこきつかってるだけってゆーふーに見えなくもないけどねー(き
なんにせよ、助かります(る
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「こっから見た感じだと、岸壁にも左右にも洞窟の穴はない。ここだけだ。で~、生存者の捜索って意味では、やっぱり飛行部隊の出番になるけど、だいたいこんな感じかな
とメモ帳を引っ張り出してラフ画を描く。
側面を3つのエリアに分けて、一人ずつ蛇行してみて貰うって感じになるかと。キラ、リム、ラウラ、もーしわけないけど頼めるだろーか…」(な
「構わないよー。レンダ抱っこしてていいかなー。あたし、飛ぶのはいーけど岩見てるとたいくつしちゃうー」(き
「ふふ いーわよ。落とさないでね(」え
「なんなら少し小さくしてやる」(み
「ロープもあるわよ」(め
「みのー、いっしょにいこー!」(り
「ああ。構わないが、ハチが行きたいんじゃないか?」(み
「あ、あたしラウラちゃんとでいーよー」(は
最初から行く気なんだ(え
「じゃーお馬さんでいきましょー!」(ら
「おうまさん? って?」(は
「あとでわかります!」(ら
わかるわね(れ
わかるわよ。 よっくわかるわよ^^(め
あ、悪かったわよ ごめんって何度も言ってるじゃない!(れ
何かあったんですかー?(ら
たいしたことじゃない。メイは発見されたとき、無防備に背中を出していた。誰かに座ってもらいたくってたまらなかったらしい(み
あ、そーなんですかー(ら
ち、違うわよー みの! なんてこというのよ(め
くすくすくす(れ
私も座っておけばよかったです。うふ(る
発見された時は、みんな違う。その時にいじられると、竜にとらわれている時の記憶が残るらしい(み
そーなんだ…メイさんって背中だけ出てたんだー(ら
まあ…(め
じゃー手とか足とかだけ出てたとか、まさかお尻とか なんて(ら
あった(み
え、誰ですかー(ら
それをいったら、ラウラなんてどんなカッコーだったか知ってるの?(れ
へ? はいー?(ら
こうだ(な
と、その時の図をスケッチに。真っ赤になって両手を頬に当てるラウラ
えーー そ、そ、そんなかっこーで? あたし、じゃあ何して欲しかったんですかー?(ら
さすがに誰も何もしなかった。そうか、だから覚えてないのか(み
ぜんっぜん覚えていません! そんなー...でもなんかカッコ良くないですか?これ(ら
何もはいてなかったわよ(れ
ナシが見ないよーにするのにすごく苦労してました。ウフ(ら
ひーーーーーー 見なかったですよね///? なにも見てないですよね///? なしくんさん!?(ら
見てない。それどころじゃなかった(な
そ、それどころってなんですかー あたしに魅力がないって言うことですかー?(ら
じゃあ見せろ。見てやる。めくっておろしてみるがいい
ミノ、俺みたいな口調で外道なことをいうのはやめてくれ(な
こうなると、発掘前になんかしておくのは、かえっていいことなのかもしれないわね(れ
そうだな。次からは必ず何かしよう(み
今からでも遅くありません。ラウラ、どうして欲しいですか?うふ(る
どう……確かに、難しいですね。脚…ですよね…こしょこしょ、すりすり……うーん…うーん(ら
意外とまじめに考えるのね(め
この、ギリギリ見えないのって、芸術的じゃないですか? あたしってすごいですよねー(ら
じゃ、じゃあそろそろいきましょうか(汗)(れ
ふ。そうですね。うふ(る
あースルーですかー? ひっどーい!(ら
・・・・・・・・・・・・・・
「ええとー、ナシくん、飛行部隊以外の残りの人はどうするのー?」(れ
2つ案がある。1つは、リム-ミノチームと一緒に、エリラとルルアも上まで運んで貰って、そこから下に転移して待機……て、戻っても下にいるのメイしかいねーじゃん。メイも誰か連れてってもらって、全員飛行部隊と一緒にいくってのが1つ。
もうひとつは、全員で、でかい岩に乗って、ラウラのグラビティマイナスと増幅で上まで一気に上がる っつー手がある。絵的には、コレはこれで捨てがたい。
「それ楽しそーですねー」(ら
「じゃあ、最初それで全員で上がって、飛行チームは上から出発。残りのエリラ、メイ、ルルアで、てっぺんの捜索ってゆうのは?」(れ
「それでいーんじゃない?」(き
「じゃ、そーゆー感じにしよ! そのへんに全員乗れそーな岩あるでしょ」(え
「グラビティ・マイナス!」(ら
とゆーわけで、なんかSF映画みたいに、全員で大きな岩に乗って上昇。景色が岸壁だけというのがさびしい気がするが、それでも登っていく感じ、空気の流れが結構新鮮だ。…艶やかなロングヘアもショートヘアも髪の毛がなびくというのはどうしてこんなに魅力的に見えるのだろう。
スカートがひるがえるのも魅力的ですね あ、メイのがフワ(る
きゃあ! ……見た?(め
いいえ。よいおみ足でございますです(な
ねー、ナシくんてぶってもらいたいのかなー?(は
ありゃー、処世術とか世渡りとかと無縁のタイプだねー(き
愚直。ハチも同じよーなもんだが、ハチより不幸なタイプなだけだ(み
あたしってばかしょーじきー?(は
女の子の場合は素直ってことだよ。ハチ(き
なしはひねくれてすなおだよねー(り
へんに小ずるく立ち回るより好感が持てます。ばかというのは(る
何げに評価高いんですねー…あれ? 低いのかな?(ら
「…ねえ、ラウラ。これ、上まで行って止められるわよね? 天井にこのままぐしゃってやよ?」(れ
「あ、そーでした。とめられませーん! どーしましょー!?」(う
一瞬全員息をのむ
「なーーんて♡ だいじょーぶですよー ちゃんと止まれます」♡
も~あのコのじょーだんにはじゅみょーが縮むよー(え
いたずらが大好きって感じね(れ
実際、上までついた時点で、頂上と岩の間にけっこーすき間があった。それを、グラビティ横、だとかで岩ごと寄せて見せるんだからあきれた。ありか? んなの。ともあれ、身体能力がふつーのルルアをハチが、メイをレンダがお姫様抱っこして、頂上に飛び移ったわけだが。
頂上は、ただの平たい…直径25mくらいのほんとになんもない平面だった。それなりに風があるので、中央に岩窟荘を出して、ルルアとメイにはそのへんにいて貰った。何もないより、手をつく場所があるって言うのは、高いところだとそれなりに心強いものだ。俺とエリラなら、まー、たいがいのことはどーにでもなる。とはいえ、立って見回すだけで、そこも他の面と何の変わりもない、ただの黒橙の岩と地面が広がっているだけというのがわかった。
飛行部隊は…もうみんなそれぞれ探索に飛んでいる。
みんなはどー? 上はなーんもないよー(え
レンダよ。とくに見当たるものは無いわねー(れ
はちでーす! 気持ちいーよー! ラウラちゃーん、ごめんねーのせてもらっちゃってー(は
全然構いませんよー! はちさんって、見た目より全然軽いですねー(ら
えっとー 見た目は重そー?(は
あ、そーじゃなくてー、なんていえばいーのかなー…とにかく全然へーきですー♡(ら
竜人の膂力で重いものなんて滅多にない(み
フォローになってないわよ、それ(れ
竜肉が露出してるところはー?(え
ぜんぜんないー。ずーっと同じ岩質が続いているよー(は
ミノだ。こっちも同じ。ああ、あっちでハチが手を振ってる (み
たのしそーだねー。みのー、座った方が良くない?(り
大丈夫だ。コレはこれでスリルがある(み
ねー、誰かミノがどんなカッコーで乗ってるのか教えてくれるー?(め
リムちゃんの雲の上で頭で逆立ちしてまーす 暴走族みたいでーす(ら
…うそおっしゃい(め
えへ? わかりますー?(ら
仁王立ちだよー。腕組みして。見てる分にはカッコいーねー(き
え? だ、大丈夫なの?(め
ぜーんぜんだいじょーぶだよー。おっこってもミノなら。それに、下につく前にあたし拾えるもーん(り
そ、そーゆーコンビだったわね(め
リムー、もしもの時は頼んだからねー(え
下まで来たけど何もなしー! もどるよー(き
まったくなしーー(り
ぜんぜんなしーー! まるでナシでーーーーす(は、ら
ぜったいわざとだろ、あいつら(な
あたりまえじゃない(え
次回、キャンプ地へ帰還します(る
いつの間にキャンプ地になったのー?(は
ノリです(る