表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

78/156

第28話-3 新人ラウラ−1

▼登場人物

ナシ(な :異界もん

竜への生け贄としてこっちの世界から召還され、はかない命を閉じたあと竜の腹の中で再生した。成り行き上エリラの体に入っている状態。竜の肉を掘る力と、仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。


エリラ(え :魔導師 

17才らしい。蒼い瞳。竜に食われて中で目玉として再生していた。ナシとともに1つの体を作る。あでやかなピンクのゴージャスヘアはナシのデザイン。4大の魔法ほか、けっこー色々つかえる。前向きでキュートな元気娘。異能は創造。


ハチ(は :妖精族

竜の中で再生していた生存者1号。明るく優しくほがらかで、スタイルもいい。ゴージャスな黄色い髪の毛。わりと天然。素直でまっすぐ。格闘技にたけ、異能は力持ち。


ミノ(み :鬼娘 

第2の生存者。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。おっぱいが自慢。寡黙気味。かなりの切れ者。自称空き巣。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。


レンダ(れ :獣人 

第3の生存者。蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。どっかポンコツ。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。身体能力は高く、通常は2刀流。不死だってー。


ルルア(る :ゴーレム

4人目。落ち着いた口調、常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られた使命に忠実な癒しのセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つが、その動力源はぎりぎり15禁という歩く18禁美少女。


メイ(め :驚くほど普通の子女。…だったんだけどねー(笑)

5番目に発掘された。赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。感覚は鋭いが臆病。芯は強く、常識人で堅いくらいのまじめなひと。索敵能力を持つ。異能は物理・魔法攻撃無効の(はずの)万能繭。


リム(り :ぬえ

どちらかというと変異種で、いわば歩く「ぬえの擬人化キャラ」(笑)

明るく陽気、元気で素直。物事やヒトの本質を見抜く力に長けている。しっぽの蛇と仲がよく、本人は雷を落としたり凍結魔法つかったりするうえに雲に乗って空を飛ぶ。羅列すると万能の最高戦力のひとりだねー。


キラ(き 魔人

魔族とは違うが強大な魔力を誇る。スタイル抜群でセンスもいい超スタイリッシュなかっこいい系おねーさん。勝ち気で物知り、思ったことは何でも言うし思ったように動く自由人。

異能は収束。摩擦係数自由自在という能力をまとっているので防御も完璧。空も飛ぶよー


ラウラ(ら 竜人

8番目に発掘された。竜肉に真っ逆さまにVの字に埋まっていたが、ダイナミックな発見時の様子のわりに誰もVちゃんとは呼ばない。

明るくて元気でわりと口の減らないやんちゃ娘。



▼かぶりつき 敵の怪物

竜の体内で、エリラ達を襲ってくるモンスター。ホメオスタシスの一環か、白血球みたいなもんっぽいが、意外と散発。犠牲者の発掘後にはほぼ必ず現れる。

竜に食われたものの形を残しているものもあれば、岩壁から巨人状の岩石タイプ、塗り壁もどきやトビウオ、エイのような姿で飛んでくる飛行タイプなどがある。

索敵担当のメイが「敵よ」の代わりに「かぶりつき」と連呼したとからこう呼ぶようになった。


藍のエリア、いつもの場所にもどってミニマムが解除される。

ほっとするのもつかのま、レンダとメイが叫んだ

「なにかくるわ」(れ

「かぶりつきよ。森の中、上空、池の跡地、あちこちから多数!」(め


  巨人、ギョ弾、エイ、また見たことのない背中中目玉のカエルなどがそこら中からこっちに向かってやってきていた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 やれやれ、ひと息くらいつかせろ(な

   あとで食らいつかせてやる 休んでろ(み

  さすがへたれです タッチ♡ ヒール(る


メイはこのコと一緒に防御お願い。あとはもう、みんないくわよ(れ

 レンダ仕切るねー! あたしは、ナシくんの護衛。みんなー、がんばってー(き

     とエリラに腕組みして呼びかけるキラ。

   あたしなんだけど(え

  気にしない気にしない(き

     わたしもここにいていーんでしょーか(る

   そのほうがいいわね エリラと私がいれば、遠隔ヒールも可能でしょ(め 

     なるほど。そうですね。それほどの戦局は、今までないですが(る


  

でかい数メートルクラスの巨人タイプが7~8体、エイが20~30…もっとか。それに、ウンカのようにギョ弾が霧のように空に黒いうねりを作っている。

ばしばしとあちこちにカミナリが落ち、そこここに氷の山ができる。リムだな。

巨大な岩が飛んでくるが、小さくなって落ちたり、はじけ飛んだり、バラバラに切り裂かれたりするのが見える。ウンカの黒い川にもボボっと大きな穴が開くが、すぐ元に戻る。こりゃあ、けっこう面倒っぽい

 

「おっと!」(き

  細いヤリが長い尾を引いて迫っていた。すっとそれを指で止めるキラ

手の中に、ヤリの先端が集束して玉になると、ヤリを巻きってる感じなのか。少し離れたところから百目ガエルがひきづられるようにして姿を現した。氷の中にいたのもこいつらしい。


「可愛くないの!」(き

  キラの指の間から、ヤリ部分がこぶのような肉玉状態になり、根元に向かって大きくなりながら走っていく。本体のカエル部分にぶつかっても勢いは止まらず、そのままぐじゅっとカエルに食い込んでいき、本体ごとはじけ飛んだ。

「す、すごいねー」(え

「直接ならね。集束の力をそのまま走らせてやれるから。ま、こんなちまちました手は、こいつらにはあんまりほめられたもんじゃないねー」(き

「はは」(え  

「メイ、念のため、自分とそのコ、ルルアと一緒に繭ン中に入っててくれる? 2重くらい。その中でも外でもいいから、ルルアは電磁バリヤーでガード!」(き

「わかったわ」(め

「了解です」(る

「キラすごいねー」(え

    助かるわ(れ

  そーだ、りむちゃん、ばちばちまたもらっていーい?(き   

     いーよーー! 今度はどのくらい? もどるー?(り

   ルルア、防御お願いできる? メイ、ちょっと出てきてくれるかな?(き

      いいですよ(る 

         なに?(め

   蚕の繭の中から、顔だけ出す…という風情か。


「きたよー! わーいエリラー! ナシー! キラー! ルルアー! めいー!」(り

      ぐるぐるとへびがまたエリラの腕に巻きつく

「メイの索敵、リムの電撃、あたしの集束、エリラの炎、全部まとめると…」(き

「あー、全体魔法プラズマスペシャルー!」(え         

「この場合、敵の位置のイメージにエリラがアクセス、そこに、リムとあたしのビジョンをエリラに預けるから…」(き

  バチっとそばでヤリが弾けた。ルルアの電磁バリヤーに引っかかったようだ。

     そばにも来ています。早くして下さい(る

「メイ、手も出してナシくん触って。抱きついてもいーよー」(き

「わかったわ」(め

   うーん、顔と手だけ出てくると、もう蚕の繭のコスプレだな(な

    くっくっく(え

「笑わないでよ」(め


「よっしゃーナシくん、4人分だよー! よろしくー」(え

      へーーい(な

「あいかわらず力が抜けるわ。みんなー、いーー?」(き

「じゃあ、せーのーーーーーーーー....」(え

「1! リムー」(き

  「はいー! ばちばちー!」 

「2! えりらよろしくー」(き

    「はいよー受け取ったー!」

「3! メイ、照準おーけー?」(き

    「OK」

「4! エリラ! いって!」(き


「いくよー、みんなーよけてねー! だーーーーーーーーーーーー!(え


空も地面も、そこら中で大小の爆発が起こった。

爆発…かな。ともかく火花や炎とともに、大小のかぶりつきが一斉に破裂した感じだ。

相手が得体の知れない存在だからさほどの罪悪感もないが、生き物や人だったらぞっとしない。

  生き物や人が相手だったらやんないって(き

   だよねー(り(え

 ごめんこうむりたいわね(め


____________________________________


  はーい、かぶりつきご一行様、消滅よ。 おつかれさまー(め

    ぷしゅー(緊張と空気が抜けた音)(え

  あらあら(め


それ、強力だけどきつそーだねー。めい、今度あたしとやってみよっか(き

ええ、そうね。それにしてもすごいわねー(め

 ルルアはようやくおさまったみたいだね(笑)(き  

     はい、お見苦しいところを…(る

  かぶりつき(め

        ん…(る

   治ってないじゃない くす(め  

     …メイ、今宵は地獄を…いえ、本物の天国を見せてあげます(る

  へえ~ 楽しみにしてるわ(め

     メイ、ルルアがあの目になったときはホンキだ、気をつけろ(み

   そお? 大丈夫よ(め

      ここだけの話、レンダが泣いて詫びを入れた。あなどるな(み

 え? レンダが? うそでしょ?(め  

       本当だ。だから、心してかかれ けして油断するな(み

    あ、ありがとうミノ 肝に銘じておくわ(め

うふふ 首を…いえ、全部洗って楽しみにして下さい。私も楽しみです。ふふ(る  

     虎の尾を踏んだな(み

       眠れる獅子を起こしちゃったねー(は

         パンドラの箱を開けた!(り

      ちょっとー みんなで脅さないでよ(め

      


「みんなーおつかれさまー あらあら」(れ

    ばったりしてるエリラを見てにっこりのレンダ。ついで、発掘されたばかり、というか救出したシーツの固まりに目を移す。


「メイ、ルルア、そのコの様子は?」(れ

    よく寝てる感じね(め

  あ、目を覚ましそうですね。 エリラ、ヒールです。ほかにいる方は?(る

       

「ふああ~~あ。ふう... あ、おはようございまーす! 48代目でーす!」(新人



__________________________________

▼ラウラ


「えっと~ ...きゃーはだか!  …うー……えーっと、みなさんは?」(新人

  レンダがエリラに目配せする。こういう時は、まずエリラだ。


「こんにちわ! あたしは魔導師のエリラ。よろしくね! えっとー48..だいめ?」(え

「あ、はい ラウラミラントスス・ラランテ48代目 竜人です」(ら

  竜人族…(れ

「えっとー…48台目っていうのは?」(え

「襲名性なんです 48代目と呼んでください 車じゃないですよ-」(ら

  襲名制…はじめて聞くわね(れ

   まあ、ハチのラギン-パイリンレンド36世の子、っていうのと同じだけど、珍しいわね(め

    よく覚えてるわね(れ

  私も覚えている。ハルミント・フェイン・ハチだ(み

   わー ありがとーミノー、めいちゃーん(は


「ラウラちゃんって呼んじゃダメ?」(え

「え? まあ、いーですよー」(ら

「ラランテ」(み

「とすす」(め

「らんて48」(れ

「竜ちゃん」(は

「あ、りゅうちゃんがいー」(り

「48手…」(る

「あ、あのー…できればひとつにしぼってもらえるとうれしーなー...なんて…。それにしても…すっごくいろんな人がいますねー えー? エリラさんはヒト族…え? なんかへんだな..。 あ~! ぬえだー ぬえがいるー! あっちには鬼さん! 獣人さんに わあ、魔人さんに…え? 知らないのもいる…。 あなたは…妖精さんですよねー。……あの、あの紫の人は?」(ら

「あ、ルルアだよー。ゴーレムなんだー」(え

「ゴーレムさん! うわー! ど変態の出来損ない自動人形って聞いてたけど、すっごくまともそーにみえますねー」(ら

  うわあ(え 

    このコも口が悪いわね(れ

   も、って誰のこと? レンダ(み

  みのだよー(苦笑/ハチ


「あとふつーの あれ? あのヒト族もなんかへんだな… なんか変なひと…じゃなくて、変わった人ばっかりですねー」(ら

   あなたも十分レアよ(れ

「ん? 誰かなんかいーましたー?」(ら

     使えるみたいね(め


「ま、いっかあ。あのーここ、竜のお腹の中ですか? それとも、旅芸人のテント...かな?」(ら



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ